テクノロジー情報:空間環境
音を知り尽くした空間づくり

1959年に誕生したインシュレーションボードで作られた吸音板は、吸音・断熱・耐湿性など全てに国際級の性能を誇り、多くの新築ビルに採用された天井材でした。それを皮切りに「音にこだわり」「音を愉しむ」住宅の音環境の向上に取り組んできました。
1982年には、遮音・吸音性能を備えた壁材や天井材を、さらにマンションや集合住宅での階下への衝撃音を抑える床材を発売。また、翌年には「サウンドセンター」を設けて住宅防音に関する一貫したサービス体制を整え、快適な住まいづくりに向けた「音」をテーマとした技術体系を確立しています。
調湿にこだわった健やかな空間づくり

現在の住宅様式は気密性が格段に向上することで湿気やニオイがこもりがちになりました。
その結果、カビの発生やダニの増殖につながったり、結露による木材の腐食が起こることも懸念されるようになりました。
そういった住空間の課題に対応するため、これまでに開発してきた素材の特性を活かして、湿度が高い時は空気中の湿気を吸い込んでサラッと爽やかに、湿度が低い時には溜め込んだ湿気を吐き出してシットリ潤いを与える、湿気をコントロールする「調湿建材」を開発。DAIKENの調湿建材は、2008年に社団法人日本建材・住宅設備産業協会が運用する「調湿建材登録・表示制度」の登録第1号を取得しております。
空間の用途や大きさに応じ調湿機能を持った壁、腰壁、天井、下地材を組み合わせることで、調湿にこだわった「快適空間」を提案しています。
衛生面に配慮した空間づくり

DAIKEN製品の開発を担う研究開発拠点「DAIKEN R&Dセンター」では、細菌・ウイルスなどの 微生物・病原体を取り扱える“バイオセーフティレベル2“の研究施設で試験を実施しています。
DAIKENでは、ISO 21702 法またはJIS Z2801を参考にした方法で24時間後に特定ウイルスの数を99%以上減少させる機能を開発。抗ウイルス機能『ビオタスク』と呼んでいます。
2012年、業界に先駆け、抗ウイルス機能を実用化し、同時期に発売した高齢者施設向け「おもいやりシリーズ」の一部製品に、『ビオタスク』を採用しました。
2020年には、手で触れる機会の多い部位に『ビオタスク』対応製品を拡充。レバーハンドルや手すり、カウンターなど様々な部位に『ビオタスク』機能を付与した製品をラインアップ。
その後、床材にも抗ウイルス機能を追加し、空間全体での衛生面への配慮を提案。より健やかにくつろげる空間をご提案しています。