テクノロジー情報:建材
木に強さという性能と際立つ意匠

古くから人々の暮らしに欠かせない素材であった木材。その本来の美しさや質感を損なうことなく、傷つきやすい、腐りやすいといった欠点を克服する技術として、木材組織にプラスチックを染み込ませて硬化させる独自の加工技術『WPC』を生み出しました。
高度な化学処理技術によって木材にプラスチック樹脂を充填し、美しく肌触りの良い木の特性と、均質で摩耗に強いプラスチックの特性を兼ね備えた新建材によって、1970年、日本で初めてのWPC床材を発売。傷つきやすいという弱点を解消しただけでなく、深みのある木目の美しさは市場の注目を集め、建材の歴史に大きな一歩を記すこととなりました。
細部にまでこだわった美しい床材

目地という細部にこだわり、一枚一枚の床材を仕上げることで、やさしい空間を作り出します。
一枚一枚の床材の四周木口面にまで化粧を施した革新的な技術(特許取得済)。
美しさを追い求め、細部にまでこだわる。この、エッジにまでゆき届いた、ひたむきなまでの
美への探究心が新たな技術を生み出しました。
優れた不燃性と美しい意匠を両立した不燃建材

日本経済が急速に発展した1960年代、高層ビルが立ち並び始めた都市部における複合化・
高層化促進に不可欠だったのは「不燃」でした。
DAIKENでは1964年に建設省(国土交通省)から建築防火材料の認定を受けた『ダイロートン』を発売。
防火性に優れた鉱物繊維と火山性ガラス質堆積物を主原料としたDAIKENのオリジナル素材『ダイライト』を基材として、空間の構成に重要な役割を果たす不燃建材を生み出しました。
耐震性と省施工性を両立した天井材工法

既存の在来工法で天井の耐震性を向上させるためには、施工の手間が増大するという課題がありました。
そのため、仕上げ材が自由に選べ、さまざまな用途の建築物に採用できる「在来天井」のメリットと、格子組による高い剛性が得られ、ワンタッチ接合で省施工&短工期を実現できる「システム天井」のメリットを併せ持つ、耐震性と施工性に優れた新たな天井工法を生み出しました。