事業を通じた価値創造
DAIKENグループは、さまざまな社会課題やニーズに対し、独自の素材や技術を活かした事業活動を通じて、 社会への価値を提供しています。
社会課題・ニーズ
木質資源を活用し、カーボンニュートラルに貢献
木材の資源循環
DAIKENグループでは、建築解体木材や製材廃材などの木質資源を有効活用し、木質繊維板やそれらを使用した内装建材の製造を行っています。木材はCO2を吸収・固定する再生可能な資源であり、私たちは適切に管理された木材や間伐材の利用、さらに余すことなく資源を使い切ることで、資源循環の推進と持続可能な社会の実現に貢献しています。こうした木質製品を建築物に利用することは、建築物に炭素を長期間にわたり貯蔵することにもつながります。私たちは公共空間や住空間を「第2の森林」として育て、人々の生活空間の豊かさとカーボンニュートラルの両立を目指し、より良い社会づくりに取り組んでいます。
社会課題・ニーズ
国産木材を積極的に活用し、森林を健全に保つ
木材硬化技術による地域産材製品化
木材組織にプラスチックを注入・充填して硬化させるDAIKEN独自のWPC※技術により、優れた表面硬度を有する国産天然木化粧材を用いた床材の提供が可能になりました。国産樹種の多くはやわらかい材質であるため、床材として使用するには耐久性が低いことが課題でしたが、この技術を活かし、地域産材活用のニーズに応えながら、国産木材の活用の幅を広げていきます。
※WPC:Wood Plastics Combination の略
木質資源のカスケード利用を推進
国産木材をマテリアルとして長く活用するという想いのもと、未利用材や製材端材などを解繊処理した木質ファイバーを利用した有機質の環境配慮型資材を開発しました。これらの製品は、森林から切り出された木材が、次なる植物の生育を助け、再び土に還るという資源循環を実現し、カーボンニュートラルの取り組みに寄与します。
2023年4月より、都市部のオープンスペースの新たな活用法として、『グロウアース』を用いた『みんなのエコ菜園』を事業化しています。
都市型菜園のプランニングから運営までをワンストップでサポートし、ウェルネスな空間づくりによる建物価値向上に貢献します。
採用事例
当社独自の木質ファイバーを活用した遊休地管理サービスの第一号案件として、国交省事業に採択された千葉市の「登戸2丁目コミュニティガーデン」を2025年6月1日にオープンしました。本菜園では、当社の菜園システム『みんなのエコ菜園』を使用しています。
また、2026年3月30日には豊島区企業等による事業提案制度採択事業※「未利用地を活用したコミュニティガーデンと菜園運営事業」の実施に向けて、豊島区(東京都)と協定を締結しました。
自治体の管理負担を軽減しつつ、地域住民の方々に栽培体験や交流の場を創出することで、屋外の「ここちよさ」向上に取り組んでまいります。
※地域課題解決に向けた豊島区独自の補助制度。2025年6月に創設。
ニュースリリース
社会課題・ニーズ
心身の健康と充実した生活を実現する快適な空間提案
心身の健康と充実した生活を実現する快適な空間提案
高齢者施設や病院で使用される内装建材は、入居者や患者の皆さまだけではなく、介助者など施設で働く方々にとっても安全で使いやすいことが重要です。そのため当社では、施設関係者の方々に日々の困りごとなどに関する定期的なヒアリングを実施し、新たな製品開発に反映しています。これらの意見を元に、2024年6月から公共・商業施設向けの片開きドアに、ICカードや顔認証と連携することで利便性とセキュリティを高める電気錠を設置できるようになりました。停電時にも開錠・施錠の自動切り替えを行うことができ、非常時における安全性も担保しています。一般的な住宅よりも安全性・快適性が求められる施設に対しても積極的に製品を展開し、誰もが安全・安心にくらすことのできる快適な空間づくりに貢献していきます。
快適な生活空間の創出(調湿)
住宅の省エネ水準向上に伴う高気密化により、湿度、におい、音の問題が顕在化するようになりました。このような室内の困りごとへの対応として、『ダイロートン健康快適天井材』の提案を行っています。一般的なクロス貼り天井と比べ、陰影が際立つ立体的なデザイン性を実現。また、調湿性能や消臭性能、不快な音の響きを抑える吸音性能を備えており、空間全体を健やかで快適に演出します。2026年3月に発売した 天井・壁材『エアセレーノ』は、優れた調湿・消臭機能で快適な空気環境を実現するとともに、木目柄などのリアルな素材感を表現した高い意匠性も 備えており、機能と美しさを兼ね備えた上質な空間を創出します。
音を通じた空間価値向上
1980年代より音に関する課題解決に取り組み、遮音・吸音性能を活かした製品開発にとどまらず、生活空間における悩みを解決するための防音工事までグループ内で完結できる体制を整えています。近年では、住宅に限らずオフィスや店舗、医療施設など公共・商業建築分野においても、音環境改善のニーズが高まっていることから、施工後の相談や対応が中心であった音環境コンサルティングを、計画中の段階から提供できる体制を構築し、設計・企画から製品開発、調達、工事まで一気通貫で対応しています。プロジェクトマネージャーへ向けた提案も進めており、音の広がりや遮音性能を視覚化できるシミュレーションソフトを活用するなど、提案手法も進化させながら、ここちいい環境の実現を目指しています。
2025年10月、オフィスや会議室などの公共・商業空間の音環境改善を目指し、置き型音響調整部材『コーナートーン』を新たに発売しました。近年、WEB会議や多様な働き方の普及により、会議室やオフィスの音響課題が顕在化する中、本製品は企業間の共創を推進するコンソーシアム「point 0」やオフィスインテリア分野の知見を持つ他社との共創によって実現したものです。 会話しやすい吸音性能に加え、空間になじみやすいデザイン性とコンパクトな形状により、働く人々や利用者にとって快適な音環境を創出し、共空間や商業施設の快適性向上に貢献しています。今後も音環境への配慮を重視し、ウェルビーイングなオフィスづくりに向けた提案を進めていきます。
坑ウイルスへの取り組み
2009年の新型インフルエンザの流行をきっかけに抗ウイルス機能に着目し、2011年に開発に着手。当時業界内に抗ウイルスの共通基準が存在しない中、翌年には業界に先駆けて独自の抗ウイルス機能『ビオタスク』を実用化しました。2020年以降のコロナ禍においても、ウイルス対策へのニーズにあわせ、高齢者施設・幼保施設・クリニックなど、高い衛生管理が求められる施設向けの製品を中心に抗ウイルス製品群を拡充しました。尚、2019年に第三者認証であるSIAA(一般財団法人抗菌製品技術協議会)による抗ウイルス加工の共通基準が制定され、業界全体で同基準への移行が進んだことから、現在はSIAA基準へと統一しています。今後も技術開発に向けた研究をおこない、ウイルスの脅威低減に貢献することを目指す取り組みを進めていきます。
社会課題・ニーズ
職人不足への対応・建築物の安全性確保を両輪で実現する
省施工製品・工法の開発による工期短縮と防災強化
東日本大震災以降、建築基準法の改正による大型公共建築物などの天井耐震化のニーズに応えるため、省施工・短工期で耐震化が可能な独自の天井工法『ダイケンハイブリッド天井』を開発しました。工事に携わる職人不足が見込まれる中、安全性と施工スピードの向上の両立を目指したこの工法により、在来天井を耐震化する場合に比べ、施工手間を約25%削減することが可能となりました。
また、災害時には避難経路となる廊下専用の天井システム『マモローカ』の開発や、木造住宅用耐力面材『ダイライト』による木造住宅の耐震性能向上など、災害大国の日本における防災強化に向けて、製品開発力で貢献します。






