家の中で意外とうるさい足音、どう対策する?

家の中で意外とうるさい足音、どう対策する?

日常生活には多くの音が存在し、暮らしのなかに溶け込んでいます。
意識することなく支障とならない音から、頻度が増すに従って思わず耳を塞ぎたくなる音など種類は様々であり、また感じ方にも個人差があります。
なかでも代表的な音として足音が挙げられます。無意識で立ててしまう足音は他人にとってはストレスの要因ともなり、一度気になりだすといつまでも気になってしまうものです。
特に在宅でのリモートワークやテレワークといった働き方が増えてきたことから、足音に対する問題に頭を抱えている方も多いと思います。
今回は、足音が室内に響く原因や対処方法について解説し、防音対策に最適な建材についても紹介します。

家の中の足音、なぜ響く?

家の中の足音、なぜ響く?

お子様が走り回る音やスリッパのデザイン、人それぞれの歩き方の癖などから発生する生活するうえで仕方のない足音を、床リフォームなどの対策・改善で抑えたいと検討されている方も多いのではないでしょうか。

まずは足音が発生する仕組みについて知っておきましょう。音には空気を媒体として伝わる「空気伝播音」と、物体を媒体として空気中に放出される「固体伝播音」があります。
足音は、人が歩くまたは走ることで床に衝撃が加わり、その振動で生まれることから「床衝撃音」と呼ばれ、固体伝播音のひとつに分類されます。

床衝撃音は、床から天井・壁を振動させて伝わり階下などの室内に音を放出させることから、騒音トラブルの代表的な例として認知されています。
宿泊施設やホテルなど多くの人が個人の快適な時間を過ごす環境では、カーペットや防音性能のある床材が備えられており、足音への配慮を徹底しているケースがほとんどです。

足音が響いてうるさいなら、こんな対策を

足音が響いてうるさいなら、こんな対策を

足音対策にはどのような方法が有効でしょうか。
もっとも手軽にできる対策として、クッション性の高い部屋履きやスリッパを使用するとよいでしょう。気を付けておきたいのは、ソールが硬質なものや接地面が薄いものなどは、歩き方によってはより響きやすくなってしまうということです。
歩き方も、かかとからではなく足の裏全体で着地すると足音は軽減されますが、ケガをしていたり年配の方で身体が硬く、どこかを庇うような歩き方になったりすると大きな音が出てしまうケースもあります。
まずは部屋履きや歩き方に注意してみることをおすすめします。

木造住宅の床にできる対策としては、遮音マットを施工する方法があります。カーペットやタイルカーペット、ラグなどと組み合わせることでより防音効果を高めることができます。

お互いが気持ちよく生活するためにも、可能な範囲で気を配るようにしましょう。

木造住宅でリフォームするなら、床の防音を

木造住宅でリフォームするなら、床の防音を

では実際に足音対策のためのリフォームをするには、どのような素材や施工方法を選べばよいでしょうか。
フローリングの下に敷き込むだけで施工できる遮音マットといったような「防音用下地材」があります。施工方法はこれを捨て張りの構造用合板と仕上げのフローリング材の間に挟むだけですので、加工も容易でどのような形状にも対応できます。マットの厚さが増すほど遮音性能も高まることから、木造の集合住宅や二世帯住宅の床リフォームにも相性が良いとされています。
このほかにも、捨て張り用の合板と一体化した遮音床パネルなどの商品が用意されています。

※ここに掲載されている情報は2023年11月10日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。