施工事例インタビュー 函館中央病院保育所

施工事例インタビュー 函館中央病院保育所
建築のプロに聞く

『おもいやりキッズドア』の安全性で
子どもも保育士も安心して過ごせる保育所に

北海道 函館中央病院保育所『CoCoLo』(こころ)

DAIKENでは幼稚園・保育施設向けに、子どもが使うことを想定して作られた『おもいやりキッズドア』を展開しています。指はさみのリスク軽減といった安全に特化した性能のみならず、豊富なデザインバリエーションを持つ同シリーズが今回、北海道の函館中央病院保育所『CoCoLo』(こころ)のドアに採用されました。

今回、設計に携わられた堀建築企画設計事務所 代表取締役 谷本様に、採用の経緯や実際の使い心地など現場の様子を伺いました。

施工事例インタビュー 函館中央病院保育所

お話を聞いた人

(株)堀 建築企画設計事務所
代表取締役

谷本 泰隆 氏

◇ 保育所内で特に子どものけがが起きやすいドア
DAIKEN製品の安全性に着目

築40年の木造平屋建てで老朽化も進んでいた保育所を移転・新築するにあたり、その設計を担当しました。建設地は繁華街が近いこともあり、建物外部、内部ともに子どもたちや保育士の先生方が安心安全に過ごせる空間を目指しました。計画途中で隣地も購入できたこともあり、既存の保育所よりもさらに広々と過ごせる空間となりました。

設計では、これまで保育所で課題となっていた改善点を多く取り入れています。入口には防犯カメラを設置し、園庭は園児たちを守るため、高いフェンスで囲いました。正面玄関は常時施錠され、訪問者を画像で確認し、関係者のみが解錠して入所できるようにしました。

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- 保育所外観 -

内装についても、床材にはクッション性のある材料を、腰壁材にも耐久性の高い材料を採用しました。その中でも特にドアについては材料を吟味しました。ドアは保育所内でけがの頻度が高いといわれている場所で、子どもがけがをするリスクは避けたいと思っていたからです。

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内装は木目で統一し、シンプルで温かみのある空間に。クッション性の高い床材や腰壁とともに安全性を考慮し、室内ドアに『おもいやりキッズドア〈ミルベージュ〉』が採用。

一言でいうと『安全第一』であるか。その基準で様々な材料を比較検討した結果、DAIKENさんの『おもいやりキッズドア』を採用しました。ホームページで商品を知ったのですが、保育施設での使用を想定した子ども目線での工夫が、まさに保育所の目指す安全性と合致していました。

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洗面台横で開閉頻度の高い室内ドアにも『おもいやりキッズドア〈ミルベージュ〉』。指はさみなどけが防止の機能が採用の決め手に。

実際に使用してみたのですが、戸先には角のないクッション材が使用されており、扉と枠の間に設けたストッパーで子どもの指はさみのリスクを防ぐなど、行き届いた配慮がされていると実感しました。

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- 戸先には角のないクッション材が使用 -
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- 万一、指を挟んでしまっても、けがのリスクを抑えます。 -

また、これまでの設計経験の中でDAIKENさんのドアは他社と比べてドア本体や枠等もしっかりと作られている印象がありました。保育所のドアは開閉の頻度も高いので、長期的にも壊れにくく、耐久性の高い『おもいやりキッズドア』は、まさに適していました。

◇ 木目の温かみと窓の光が演出する
明るい空間が評判

内装デザインについては温かみのあるシンプルさをテーマにしました。床、ドアや腰壁の木目調を基調に、アクセントで天井一部や家具にオレンジや黄緑といった、視認性の高い色を配しました。
『おもいやりキッズドア』を含めて木目の色を明るくすることで、部屋全体に広がりを感じ、お施主様や子どもを預ける保護者様からも「明るくてとても気持ちがいい」と喜んでいただけました。

一般的にドアで仕切られた空間は閉鎖的になりがちなのですが、『おもいやりキッズドア』にはドア部分に大きな窓(丸窓やスリット窓など)があり、光を通してくれるので、開放的な空間を演出してくれます。窓があると向こう側の様子がわかるので、衝突事故を防ぐことにもなり、安全性がより確保できますね。

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木目を基調にアクセントカラーを天井一部や家具に配した園児室。『おもいやりキッズドア〈ミルベージュ〉』の丸窓が光や視線を通し、開放的な空間に仕上がっている。

強いて要望をあげるとすれば、『おもいやりキッズドア』は幼稚園や保育所で使用することを考えると、パステルカラーなどのカラー単色の製品にも需要がありそうです。

◇ 引き渡し当日
お施主様が作業着姿で芝刈りを

いよいよ引き渡しとなった当日はとても暑い日でしたが、普段はスーツの園長様が、新しい園庭の芝刈りのために作業着姿で来られていました。
「園児が明るく元気で安心して過ごせる保育所になりました。これからは園庭の芝刈りも一生懸命やらないとね。」と仰っており、生まれ変わった保育所に愛情を注ごうとされているお姿がとても印象的でした。保育所は子どもが多くの時間を過ごすため、けがのリスクをできるだけ減らすことで、お子さんや保育士の先生方、保護者様もご満足いただける保育所になったのではないかと思います。
今回採用した『おもいやりキッズドア』も、けがや事故のない保育所の一旦を担ってくれればと願います。個人としても、しっかりとした作りで耐久性も高いDAIKENさんの製品を今後も採用したいと考えています。

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【施設データ】
函館中央病院保育所『CoCoLo』(こころ)
北海道函館市本町31

函館中央病院保育所『CoCoLo』(こころ)

社会福祉法人 函館厚生院 函館中央病院は、1930年(昭和5年)に社会福祉法人函館厚生院が経営する病院として北海道函館市に開設。道南の基幹病院として急性期医療に取り組み、断らない救急医療を実践し、住民の信頼と期待に応えています。
保育所は、病院職員のための院内保育所として80年代に開所されましたが、建物の老朽化ならびに職員の労働環境向上を目的として今回の移転新築となりました。

函館中央病院保育所『CoCoLo』(こころ)で採用された
DAIKEN製品のご紹介

保育所の室内ドアに安全性とデザイン性を兼ね備えた『おもいやりキッズドア〈ミルベージュ〉』

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子どもが使うことを想定し、安全面の工夫を考えた『おもいやりキッズドア』。戸先にはクッション材やストッパーをつけ、指はさみのリスクを軽減します。また、汚れやキズに強くお手入れがしやすい、豊富なデザインを取り揃えているなど、園舎に求められる性能をそなえています。

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