"リビング学習"
ってなに?
「子ども部屋があるのに、勉強はリビングばかり」
そんなパパ・ママたちの声をよく耳にします。
「東大に行く子の多くはリビングで学習している」と特集した雑誌が売れ、
小学生の70%以上が「リビングやダイニングで勉強している」
というアンケート結果も。
いまやリビング空間は、勉強場所の定番になっているんです。
そんな話題のリビング学習。
いったいどんな点が良いのでしょうか?
東大生の約80%が子どものころは
リビングで勉強をしていた?!
小学生の70%以上は
リビング・ダイニングでお勉強!
リビング学習のメリット
子どもたちに、うれしいポイント
勉強でわからないところを
すぐにパパ・ママに聞ける!
宿題で分からないところがあった時、すぐにパパやママ、兄弟に質問ができるのはリビング学習ならではのメリット。「後で聞こう」と後回しにしてしまうと勉強のつまづきの原因になるので、疑問をすぐに解決できる環境は大切です。
勉強中でも、家族の声や
周りの音が聞こえるから寂しくない
一人の部屋は静かで集中できると思われがちですが、特に小さい子どもにとっては、少しの物音でも気になったり怖くなったりしてしまうもの。リビングなら、お皿洗いや料理をする音など誰かがいるという安心感があるので、逆に集中できるということも。
ざわざわした環境でも
集中できるようになる!
リビングは家族の話し声や、生活音など常に何かの音がしている空間です。そんな中で勉強することは、ざわざわした環境でもしっかりと集中する訓練になります。教室や受験会場など、他の音がする場所で集中力を発揮できるように。
パパ・ママに、うれしいポイント
家事をしながらも
様子を見守れて安心
お料理や洗濯、掃除などバタバタする中でもリビングで勉強していれば、様子を見守れます。問題が解けず悩んでいないか、飽きて遊んでいないかなど些細な子どもの変化を見つけられるのでパパ・ママにとっても安心です。
毎日、子どもとの
コミュニケーションが活発に
リビングで過ごすことが増えるため、今日学校であったことや、お友達のことなど子どもが親に話しやすい距離感に。さらに図鑑や辞書を置いておけば、日常会話も学びの糸口になります。
学習の進度や理解など
子どもの「学び」の様子が分かる
つまづいている箇所や得意科目など子どもの学習の様子を見ることができるので、サポートがしやすくなります。また、「今はかけ算なんだね」「●●はもう習った?」など学習の進度に合わせて、気軽に声掛けができるようになります。
リビング学習は、忙しい共働き家庭にピッタリ。
子どもと関われる時間が少ないからこそ、様子を見守れるリビング学習を始めませんか?
リビング学習で
気を付けたいポイント
いいことずくめに見える「リビング学習」ですが、実はきちんと場所ややり方を考えないと
勉強だけでなく、普段の生活にも支障が出てしまうことも。
気を付けたいポイントをまとめてみました。
1 整理整頓のルールや、収納家具をしっかりと準備。
リビング学習で一番多く聞かれる困りごとは、「LDKが汚れる、散らかる」「物を失くしたり、忘れ物が増える」など、整理整頓についてです。
子ども部屋から毎回文具や教科書を持ち運ばなくていいように、リビングに収納棚を設けるなどで一工夫を。ごはんの時はトレーにまとめて片付ける、など子どもとのルールを決めておくのも大切です。
ダイニングテーブルなど共用部で勉強していると、どうしても鉛筆や消しゴムのカスで汚れたり、散らかったりしがち。机を分ける、専用デスクを買うなどの選択肢もあります。

2 なかなか集中できない時は間取りやレイアウトに注目。
リビングは話し声やテレビの音など、気が散るものや誘惑が多いのも事実。どうしても集中できない、飽きてしまう場合は机や椅子の位置を再度検討してみる必要があります。ほんの少し座る位置を変えるだけで集中力がアップした例もあるので、色々な事例を参考に工夫してみましょう。
机をどこに置くか迷ったら、まずは机に座った状態の「視線の先」をチェック。テレビなど気が散るものが置いていないか、集中できる環境かを確認しましょう。

3 子どもへの口出しは最小限に。
「見守り」と「監視」は違います。
いつも姿が見えるからといって、つい字の書き方や座り方など子どもに小言ばかり言ってしまっていませんか?「監視」されているように感じると、子どもは落ち着いて集中できなくなってしまい、リビング学習も逆効果に。程よい距離感で、「見守る」ことを意識してみましょう。
「一緒の部屋にいるけど、別々のことをしている」くらいの距離感が、お互い心地よく過ごせるポイントです。実際に「リビング学習」をされている方の活用方法を参考にしてみましょう。

「リビング学習」のメリットと、気を付けたいポイントをご紹介しました。
きちんと準備を整えてあげれば、子どもは自然と机に向かって勉強をするようになります。
子どものための学習環境づくりに、「リビング学習」という選択肢を加えてみませんか?