寝る前の10分片付け

家は人生のなかで一番長く時を過ごす場所。快適な部屋で日々ゆったり暮らしたい――。そんな願いは誰しも一緒ではないでしょうか。とはいえ、子どものおもちゃや家族の衣類、多過ぎる本や雑貨を目の前にすると、「片付くはずない!!」とめげてしまいそうになるのも仕方ありません。
TVや雑誌のビフォア・アフターで劇的に部屋が変わる画像ばかり見ていると誤解しやすいのですが、整理収納にもっとも大切なのは「少しずつ」「毎日行う」ことです。急激な変化はリバウンドをもたらします。
一度に頑張る必要はないんだ、とリラックスした気持ちで、ちょっとした新しい習慣を暮らしに取り入れてみましょう。
一日の終わりに部屋をリセット
一日の終わりに部屋をリセット。快適な朝を迎えるために取り入れたい習慣です。
部屋が散らかるのはなぜ?
-
-
部屋は時間が経つと勝手に散らかる…、そんな気がしてしまいますが、どんな物ごとにも必ず原因と結果があります。「部屋が散らかってしまう」というのはひとつの結果であり、何か原因があるのです。
その最たるものは使ったモノを「元にもどさない」ことでしょう。
「うちは子どもが小さいから、出しっぱなしでも仕方ないわ…」というお母さんも多いでしょうが、幼稚園や保育園の室内を思い浮かべてみてください。
帽子やバッグ、共用の玩具や文具類はいつもきれいに整理整頓されていて、それを行っているのは子どもたちです。自宅では片付けられない子どもが、幼稚園ではお片付けができる――その違いは何から来るのでしょう。
3歳の子どもでも、親の工夫次第で片付け上手になれる!?
片付けやすい仕組みを作ろう
-
-
それを読み解くキーワードは「定位置化」です。
モノの定位置(指定席)が決まっていれば、幼稚園児でもきちんと片付けらます。
親が子どもにすべきことは「片付けなさい!」と怒ることではなく、子どもが自分で片付けられる“仕組み”を作ってあげることなのです。
整理が苦手なご自身や片付けに協力的でないご主人にも定位置化は効果テキメン。
ひとつのモノの置き場所が常に決まっていて、それが家族間で共有されていれば、「元にもどす」行為は決して難しいことではありません。
なお、整理と収納の基本について詳しく知りたい方は、下記の講座ををぜひ参考にしてみてください。
定位置が決まっていれば片付けは簡単&楽しくなる
モノが多過ぎる場合は「10コ捨てキャンペーン」からトライ!
-
-
定位置を決めるといっても、モノが多過ぎて決められない……。そんなご家庭も多いかと思います。でもあきらめないで大丈夫。
「家庭内10コ捨てキャンペーン」にチャレンジしてみましょう。就寝前に家族がそれぞれ、自分の身のまわりの「1年以上使っていないモノ」を一日10コずつ捨てる、という簡単な取り組みです。
書けなくなったペン、去年のテストの紙ごみ、古いメイク用品など何でもOK。「でも、一日10コ捨てても何も変わらないんじゃないの…」とあなどるなかれ。10日で100コ、1カ月で300コ……、なんと半年で1800コもの不要なモノが身のまわりからなくなります。
スッキリしてから、モノの定位置を決めてあげればよいのです。難しいことではありません。
家族で楽しみながらきれいな家をキープ
-
-
モノの定位置が決まったら、いよいよ「寝る前の10分片付け」にトライしてみましょう。
おすすめは、家族みんなで一斉に取り組むこと。子どもは自室、ママはキッチン、パパは書斎など、その日の担当スペースを決めます。
タイマーを用意して、「いまから10分間の片付けタイム!よーいドン!!」でスタートします。複数人で行うことで片付けの効率は想像以上にアップ。[ご夫婦+お子さん2人]で取り組めば、<10分×4名=40分間>の労力を片付けに充てられたことになります。
そんな遊びみたいな感じでいいの・・・!?と思いましたか? きれいな家をキープするには、日々の整理がかかせません。お母さんだけに頼らず、家族みんなが無理なく続けるために「楽しさ」は重要な要素です。楽しく続けられる整理の習慣を、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。朝型の家族なら、「早起き10分片付け」でも構わないのです。既成概念にとらわれることはありません。
寝る前の10分片付け おすすめスペース
- リビング
- 共有スペースにあるべきモノを定位置にもどす
⇒ 家族みんなで取り組むと楽しいうえに効率もアップ。10分もかかりません
- キッチン
- シンクのゴミを廃棄、調理器具や調味料を定位置に格納
⇒ 起床後、朝ごはんの仕度にすぐに気持ちよく取りかかれるように
- ダイニングテーブル
- 食器やDMなどすべて一掃、何もない状態に
⇒ ここがきれいになると家族に「片付け欲求」が広がる不思議なスペース
- 子ども部屋
- 子どもと一緒にモノの指定席を決定することからスタート
⇒ 「完成型」が決まっていれば子どもは自分で片付けられる