リビング学習を成功させる部屋づくりのポイント

リビング学習を成功させる部屋づくりのポイント

【最近ではリビング学習を行う子が7割とも言われています。しかし、リビングに勉強道具が出しっぱなしで片付かない!何だか勉強がやりにくい・・・と問題も出てきます。今回はそうならない為のリビング学習を成功させる部屋づくりのポイントを伝授します。

低学年はリビング学習で学習習慣を身に着ける

「リビング学習成功の秘訣」説明画像

勉強道具はまとめて定位置に

定規・ノート等の文具のイラスト

リビングで勉強する場所は2つのパターンがあると思います。

  • ダイニングテーブルで勉強
  • リビングに簡易的な学習机がある

リビング学習を始めるにはまず勉強道具をどこに収納するか決めることが大事です。
特にダイニングテーブルの場合は収納が全くないので1から考えなくてはなりません。

その際大事なポイントは
子どもが使いやすくすぐ目に付く・親も片づけやすい・リビングに馴染む勉強の時に必要なものは手の届くところにあるのが重要です。

勉強中に辞書を部屋に取りに行くというのは非効率で集中力を損ないますし、面倒くさくて調べようとしなくなります。
ですのでリビングの棚や可動式のワゴンを置くなどし、一か所にまとめることが大事です。
リビングの棚にまとめる際、出来れば扉はないほうがお薦めです。
なぜならオープンラックであれば子どもの目に留まりますし、ワンアクションで取り出すことが出来ます。
ワンアクションであれば取り出すのも片づけるのも簡単でハードルが低くなります。
また親としても子どもの学習進度を確認することが出来るからです。
棚など置く場所がない場合は持ち運びの出来るカゴに収納するのもよいでしょう。
カゴなら子ども部屋とリビングの移動だけでなく、どこへでも持ち運びは可能です。
しかしリビングに持って行きすぎるのには注意しましょう。ペンは使うものだけでよいのです。
収納は限られてますので勉強する際に何が必要か、何があると便利かを考えて設置してみてください。
またリビング学習にしたのにランドセル置き場は子ども部屋という方もいると思います。
自分でランドセルから宿題を出してリビングに持ってくる。そして明日の準備はまた部屋で行う。
と出来るならそれでよいのですが、低学年では難しいです。
そういう場合にはランドセルもリビングに置いてしまうとよいでしょう。ランドセルの置き方ですが、中に教科書が入っていて重く、フックにかけるのは難しいので低学年のうちは棚の上に置くだけにしたりカゴ等に入れる収納にすると良いです。
リビングは家族の場所でもありお客様も入る場所だと思うのでランドセルは・・・と気にする方もいるかと思います。
その場合にはリビングになじむカゴや棚に入れ存在感をなくしてしまうとインテリアの雰囲気を壊しません。

「勉強道具はまとめて定位置に」のポイント説明画像

リビングの環境を勉強に適した空間へするために

椅子に手をかけている女性のイラスト

次に勉強しやすい環境になっているか考えましょう。
ダイニングテーブルで勉強する場合は高さに気を付けなくてはなりません。
ダイニングテーブルは学習机より高いことが多いので姿勢が悪くなってしまう場合があります。
また椅子も食事用の椅子ですので長時間の勉強には向いていません。
これらを解決するには学習用の子ども椅子に変えたり、クッションを置き高さを調節するなど工夫してみてください。

椅子に座った子どもの足が床についていない(before)ものと床についているもの(after)の画像

また足が床に付かないというのは落ち着かず集中出来ないといわれています。
ですので椅子の下にスツールを置いたり、高さが調節できる専用の椅子にするなどし、足がしっかりつくようにしましょう。更に集中するためには調光も重要です。
部屋全体を明るく照らす昼白色のライトなら十分ですが、電球色や少し暗めなら学習用のライトを手元に置くなど勉強に適したあかりにしましょう。
その際部屋全体と手元に明るさの差があり過ぎると目が疲れてしまうので気を付けてください。

テーブルを照らすペンダントライトの画像
ペンダントライトの色温度と明るさを変えた具体例画像

最後に部屋全体のレイアウトです。
誰にでも言えることですが、勉強をする際部屋に誘惑してくるものがあると集中出来ません。
TVの方を向いていたり(付いていなくても)、目のつく範囲にお菓子やおもちゃがあるのはよくありません。
親のスマートフォンなどもよくないのでしっかりと置き場を考えましょう。
また子どもによって親にいて欲しい位置が違います。横並びが良い、少し離れている位置が良いなど様々です。
向かいに親が座ると緊張するから嫌だという子もいるので、何だか集中していないと感じたら座る位置や向きなど色々変えて考えてみてください。

「リビング学習のポイント」説明画像

まとめ

低学年は安心出来る環境が一番集中出来るといわれています。
リビングで親が居て心細くはないけれどママはイライラでパパはリラックス出来ないなどという事では勉強する良い環境であるとは言えません。

母親と父親に挟まれ喜んでいる女の子のイラスト

大切なのは「家族みんなが過ごしやすい空間である」ことです。
ちょっとした工夫であっと言う間に快適になるのです。
また成長に合わせて子どもの行動が変化すれば収納も変化します。

父母、子供たちのリビングでの団らん風景の画像

著者紹介

副島 千尋
氏名
副島 千尋
組織・団体・肩書
  • ととのYELL 代表
    「がんばりすぎないちょうどいいくらし」

    モットーに活躍する整理収納アドバイザー
略歴
  • 大学卒業後、金融機関に勤務
  • 退職後、整理収納アドバイザーの資格取得し、 「ととのYELL」を設立。
  • 個人宅の整理収納サービス、コラム執筆、各種セミナー講師として活動中
  • 大学で子どもの絵本や心理の研究をしていたこともあり子どものお片付けに 力をいれて活動している
資格
  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納アドバイザー2級認定講師
  • ファイリングデザイナー1級
  • ルームスタイリスト1級
  • TCカラーセラピスト1級
  • おもちゃインストラクター
  • 証券外務員二種
  • MOS word excel
  • 年金アドバイザー
活動地域
東京都多摩地区全域
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