整理の基本講座

6月衣替えはオシャレの見直しチャンス
お洋服を沢山持っている事が『コーディネートのバリエーションに繋がる』『朝のお洋服選びに困らない』と思っていませんか?イコール『オシャレになれる』とも。となると“お金持ちさんだけがオシャレ”なのでしょうか?
お洋服に恵まれていても、いつも同じになってしまう…。着たい時に、必要な洋服が思い浮かばない…。と、
悩む方も多いと感じます。毎朝の身支度、急なお出掛け、ハレの日に、お洋服選びにいつも悩んでしまう。
その原因は、
整理収納との深い関わり
、そして
自分軸をファッションに持つ
事にも大きく関わります。
お洋服は、今のあなたを表わします。だからこそお洋服と、自分と向き合う時間を、衣替えをキッカケに持つ。
日々変化するライフスタイルや、大きな変化ライフステージも意識しながら、クローゼット内やオシャレの見直しに
衣替えを利用していきましょう。
●衣替えでオシャレ見直しPoint①②③
メンテナンスでお洋服と向き合う
オシャレとは、ブランド品を持つ事ではなく、量を持つ事でもなく、また素敵なコーディネートができるだけでは完成しません。着ている洋服メンテナンスができていなければ、お洋服は劣化しいきます。劣化しているお洋服を着ている自分を想像してみて下さい。お洋服の状態も含めて見直しができてこそ、オシャレさんです。
春夏モノメンテナンス
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衣替えの際には、普段よりも念入りにメンテナンスをしましょう。
来年も素敵に着用できる状態なのか、又はその為に 必要なメンテナンスを しながらオフ収納 していきます。
お洋服のメンテナンスに時間をかけるようになると、クローゼットには本当に素敵なモノが集まります。 -
防虫剤は、衣類の一番上に置くのが 鉄則です。また防虫剤は上から下へ 回る為、縦収納が効果的です。
シミを残さないように、必ずお洗濯をしてからオフ収納します。高級な良い素材程、メンテナンスが必要です。
秋冬モノメンテナンス
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毛玉処理で、いつも綺麗な状態を保ちましょう -
洋服ブラシを利用して、日々のブラッシングも重要です。メンテナンス用品も常に揃えておきましょう。
秋冬モノは特に、防虫剤に併用して除湿剤も 重ねて利用する事をおススメします。 (併用可能な防虫剤を利用の上)
衣替えを自分と向き合う時間に使う
手持ちのお洋服類は、今のあなたを美しく映していますか?
素材、質、色味、サイズ、そして年層や見せたいイメージとなっているのか。
サイズチェックは、両面鏡を使い後ろ姿も一緒に確認しましょう。また、年を重ねる度に素材も良質の方向へ変えていくのが、お洋服とあなたとの良い向き合い方です。
小物がオシャレの決め手
お洋服の量を増やすよりも、小物のバリエーションを揃える方が、コーディネートの種類は豊富になります。
小物の組み合わせや、アレンジで表情も変える事ができるように、普段より様々なアイテムに目を付けてみて下さい。
頻度の高いシチュエーションのセットを、普段から組み合わせて置く際に、アイテムも合わせておくと時間短縮もできます。 アイテムを一緒にセットしておくと便利ですが、いつもマンネリ化してしまうマイナス面もあります。お洋服選びの際に見えるよう、近くにアクセサリーセットも配置しましょう。 万能アイテムの白シャツも、シチュエーション別やイメージ別に利用できるように準備しておきます。
小物の使い方で様々な表情のコーディネートを作る事ができます。
●衣替えのPoint①②③
衣類は大きく3つに分ける
(※春夏をオンシーズンとして説明させて頂きます。)
オンシーズン
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【例】秋冬モノ
軽くシワになりやすい衣類が増えます。
アウター類がなくなる分、贅沢につるす収納をしましょう。 -
オンシーズン春夏クローゼット収納
オフシーズン
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【例】春夏モノ
アウター類の嵩張るモノが多くなる為、トップス類は、たたむ収納の量も多くなります。 -
オフシーズン秋冬クローゼット収納
3シーズン
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急に暑くなったり、急に寒くなったという日の為に困らない衣類収納が必要です。
・春夏秋に利用できる、羽織モノ等⇒急な寒い日対応に
・秋冬春に利用できる、1枚で着れるカットソー等⇒急な暑い日対応に
急な気温の変化にも対応できるように、選抜されたカットソー類や上着類を、オフシーズンとは別に入替えのできるアイテムを集めたケースを1つ作り、3シーズンと名付けて管理します。 -
なるべく無地で揃えるのがコツです。柄物はシーズンモノより取り入れるように考えると、柄々と重なり コーディネートに困る事がなくなります。
衣替えは最低年2回
大きく分けて、 春夏から秋冬への1回 & 秋冬から春夏への1回 の計2回です。
春夏へ向けて
・厚手のコートやダウン⇒オフシーズンBOX&奥側へ移動
・ニットやカーディガン⇒オフシーズンBOXへ(3シーズン用のモノは残す)
・⾧袖や保温用のインナー⇒オフシーズンBOXへ(3シーズン用のモノは残す)
・タイツや靴下⇒ストッキング等とのスペース入れ替え(通常収納の中で入替えられる量と状態が良い)
秋冬へ向けて
・キャミ、タンクトップ、T シャツ等の定番品⇒オフシーズンBOXへ(3シーズン用のモノは残す)
・薄手チュニックやワンピース⇒オフシーズンBOXへ(3シーズン用のモノは残す)
・衣類のシミチェック。
三寒四温と少しずつ暖かくなる時期や、急に暑くなったり、寒くなったりと気温の変化もあるので、何度かに分けて行うと無理なくスムーズです。細めに衣替えを進めていく中で、3シーズンに分類したケースが生きてきます。年中必要なお洋服が、全て収まるスペースが確保できていたとしても、見直しとメンテナンスを踏まえて必ず行いましょう。
一時保管の見直し
一時保管ケースの中にあるお洋服を改めて見直し、着る・着ない分類を年2回の衣替えの度に必ずします。
【一時保管ケースに入っているモノ例】⇒【対処法】
・サイズが合わないけど、痩せたら着る服⇒改めて合わなければ、サイズの変化がない事を認め手放す。
・似たお洋服を持っている為、2番手の服⇒1番手への昇格ができれば、通常収納へ入れる。
・お譲り品等の自分の好みではない服⇒自分好みを揃えるクローゼットにする為手放す方向へ。
・高かったけど、着る機会のない服⇒次に来る着用シーンが想像できるかを考え判断する。等
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デザインが少し若いかな?と感じ着なくなった手放せない一時保管の洋服⇒大人の魅力を大切にする為に、手放す方向へ考える。 -
衣類収納でお悩みにあげられる『手放せない服=一時保管品』との向き合い方を間違えないこと。
一時保管とどう向き合い減らしていくかが、お洋服を取り入れる際に無駄や迷いがなくなります。
●衣替えの収納Point①②③
オフシーズン収納もしっかり把握する
上中下段収納
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オフシーズンBOX は、普段使いにくい上段を利用します。
細かく入替えもしやすいように、カテゴリー別にケースに収めると使い易くなります。
【例】オフシーズン・3シーズン・スポーツ・小物アイテム・一時置き等 -
手前奥収納
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奥行のある収納スペースは、手前奥と区切ります。オンシーズンに使い易い手前収納を譲ります。
スペースが多く取れない場合は、引出内で手前奥と区切り衣替えができるように利用する方法もあります。
オンオフシーズンを引出しごとに分け、段数を変えるという方法もあります。
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赤線を境目に、手前側は秋冬モノの長袖類、奥側は春夏モノの半袖類
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オフシーズンBOXは、収納ケースの中身がわかるようにラべリングを必ずします。 -
そして家族が一緒に収納する際には、印を付けましょう。 写真はマスキングテープを人別に色分けして います。ブルー男性。ピンク女性等。
収納は秋冬を基準にする
嵩張るモノ収納を重視
コートやダウン・ニット等の、嵩張るお洋服が増える冬の時期。同時にインナーとしても利用できる、春夏に着ていたカットソー類も必要になる為、収納容量が一番多く必要となります。1年中快適に利用できるクローゼットを保つ為には、冬のオンシーズンに、全てのアイテムが使い易い状態で収納されている事。又冬オフシーズンに、全てのアイテムが収まるスペースを確保できるスペースを確保します。 秋冬に合わせて、収納幅や収納用品を決める 計画を立てます。
つるす収納
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秋冬のアウター類、取り出しやすいハンガー幅は、1着につき7~9㎝程です。 -
その他薄手の上着やシャツ類は、1着につき4~5㎝が目安です。
たたむ収納
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普段使いのたたみ方のまま、オフシーズンBOXへ収納できると手間が省けます。
春夏モノのワンピースとスカート類のオフ収納BOXです。 -
小物収納を充実させる
後回しになりがちな小物収納もスッキリ。
細かい小物の収納は、サイズや数もそれぞれの為、収納に困り扱いが雑になりがちなアイテムです。
数少ない洋服を持ちながらもオシャレな人のクローゼットには、万能な小物が沢山入っています。
この小物を、
見比べながらサッと利用できる
のが、コーディネートのバリエーションを増やすポイントになります。小物も嵩むニットものもあふれ出さないように、収納計画しましょう。
細かなアイテム1 つにも、専用のお家(戻す場所)を作りましょう。
衣替えは、小物も一緒に見直しとメンテナンス、収納スペースも作りましょう。