100均グッズでつくるアイデア収納

1980年代半ばに登場した100円ショップ。今では全国に広がり、毎日の暮らしに欠かせない存在となっています。
100均グッズはその安さはもちろんのこと、「こんな商品がある!」というようなアイデアに富んだ商品、痒いところに手がとどくような商品も多数販売されています。
また、同じアイテムでもサイズや色が豊富に揃っているものもあり、我が家サイズのものを選ぶことができます。
キッチンで大活躍
100均グッズが大活躍できるところがキッチンです。
製品の多くはプラスチック製なので、水に強く汚れも落としやすいですし、さまざまな商品が揃っています。
では、キッチンでの使い方をご紹介します。
引き出しの上のデッドスペースを生かす
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調理台下の引き出し上部の空間に突っ張り棒二本で棚を作り、カトラリーの収納を増やします。
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調理台下の引き出し上部の空間に突っ張り棒二本と網棚で棚を作り、調理器具の収納を増やします。
深い引き出しを有効利用
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引き出し内部の高さを有効に使うため重ねられるバスケットを使い、上には使用頻度の高いモノ、下は使用頻度の低いモノを収納します。
同じアイテムどうしをまとめる
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アイテムを分け、まとめて収納すると探しやすく、奥のモノも引き出して使いやすくなります。
使用頻度の高いラップやホイル類を立てて収納
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扉の裏に縦長のケースを付けて、ラップやホイルを立てて収納します。粘着テープで付けるか扉が金属であればマグネットで付けます。
食器棚など高いところはケースごと引き出す
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手が届かない高い棚の奥は出し入れしにくい場所。入れっぱなしで忘れてしまいがちです。
そこでバスケットを使い引き出すようにすれば、奥のものも楽々取れます。
冷蔵庫でも大活躍
庫内の食品を忘れないようにするためには、扉を開けたときに何があるか見えるようにすることです。 それは中身が見えるようにすること、もう一つは奥にあるものが見えるようにすることです。 そこで、引き出せるようにケースを使います。いっしょに使うモノをケースにまとめると一度に出し入れできるので便利です。
中身が見えるようにする
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透明、半透明の密閉容器を使うと、中身が分かり忘れないようになります。
奥にあるものが見えるようにする
棚の奥行きに合うケースに同じ種類のモノをまとめ、棚に収納します。この場合も中が見えると忘れません。

収納量を増やす
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突っ張り棒を棚の下に一本渡し、密閉容器がぴったり収まるようにします。棚が一段増えたことになります。
こんなところでも大活躍
100均グッズは便利だけど、目に付くところでは使いたくないと思われる方もいます。 そのような場合、扉の中、外から見えないところで使って収納力をアップできます。 また、容器を替え素材をそろえると、色の氾濫を抑え、スッキリ感が出ます。
洗面台の下の扉を開けたところを収納に
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たっぷり収納できるといっても深い奥行きの収納は使いにくいものです。
そこで扉の裏にタオル掛けを付け洗剤を掛けると、すぐに取り出せて便利です。
容器を揃えて入れ替える
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カラフルな洗剤の箱を密閉容器に替えると白くスッキリし、残量も一目でわかります。小物類も容器にまとめるとスッキリします。
100均グッズの選び方
さて、このような使い方を見ると、すぐに100円ショップに買いに行きたくなってしまうでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
安いからとつい買いたくなってしまう100均グッズですが、せっかく買ってもそれがうまく使えなければお金の無駄になってしまいます。
また、せっかく買ったから、使えるモノを捨てるのはもったいないと取っておくと、ますますモノが増えていく原因になってしまいます。では、どのように100均グッズを買ったらよいか、そのポイントを紹介します。
その1 雰囲気を決める
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まず、考えてほしいことがあります。それは、どんなインテリアにしたいのかを考えることです。
フレンチカントリー風、北欧風、ナチュラル・・・などという雰囲気や、なるべくモノは収納して隠したいとか飾りたいなどというイメージです。
次に雰囲気を決める色について考えます。
自分の好きな色で統一させるとか、なるべく色が主張しないようにするとか、透明にするなどです。
また、素材も重要です。プラスチック、木、紙、ガラスなどです。金属的なものを取り入れる、あるいは金属的にしないなど統一するとよいでしょう。
その2 収納方法を決める
次にどのように収納するのか、自分の理想のイメージを思い描きましょう。
たとえば調理器具を引き出しに入れるのか、壁に吊るすのか、容器に立てるのか・・・などです。
それによって買うモノも違ってきます。
その3 サイズを測る
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そうやってどんなモノを買いたいのかイメージがはっきりしたら、もう一つ大事なことがあります。それは、収納したいところのサイズを測ることです。幅や高さ、奥行きをしっかり測っておきメモをします。買ったものが1ミリでも大きければ入りませんからね。そして、デッドスペースがなるべくできないような商品を選びます。
また、収納箇所に丁番が付いているときは、丁番がぶつからないかどうかも考えておきましょう。
その4 お店に行く
では、いよいよメモとメジャーを持ってお店に買いに行きましょう。たくさんある商品の中からお目当てのモノを探すのは楽しいけれどちょっと大変です。 まずはインテリアの大きな要素、色で選びます。ない時は他の色で揃えるか他のお店で探すなどして、できるだけ統一できるとスッキリします。 次に、サイズです。商品に表示されているサイズだけでなく実際に測りましょう。バスケットなど複数並べるときは、実際に並べて測ってみるといいですよ。
その5 商品の選び方
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バスケットなど収納用品は重ねられるように、上面より下面が小さくなっています。それを並べると脇にデッドスペースができてしまいます。ものによってはかなりのスペースが空き、収納量が減ってしまいますので、並べてみてなるべく空きがないものを選ぶようにします。
その6 計画的に買いましょう
100均グッズ入れ替わりが早く、後から買い足そうと思っても手に入らないこともあります。 同じように見えても、微妙に色やサイズが違うこともあるので注意しましょう。 棚などの幅いっぱいに並べる必要がなくても、将来モノが増えたり分類したりすることもあるので、揃えて買っておくとよい場合もあります。 ただし、いくら100円とはいえお金を使うのですから、その場合はよく吟味して揃えるようにしましょう。
たかが100均、されど100均。それを上手に買って使い方を工夫すれば、毎日の暮らしがとても快適になりますよ。