片付けはどこから始める?整理収納アドバイザーが手順や10のコツを紹介

片付けはどこから始める?整理収納アドバイザーが手順や10のコツを紹介

整理収納アドバイザーの松本智子が、片付けを楽しく、スムーズにできる方法を伝授。やる気を引き出す3つの方法から、片付けの手順や10のコツを詳しく解説。また、片付けを始めやすい場所やキレイな状態を保つ方法までご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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片付けを始める前の準備|やる気を上げるおすすめの方法

ここでは片付けのやる気を上げるコツをお伝えします。せっかく片付けをするなら、嫌々ではなく楽しく行いましょう。習慣になれば、常にお部屋をキレイな状態に保つことができます。

1.時間を決めて片付けをする

キッチンタイマーやスマホ、タイマーを使ってアラームをセットするのがコツです。片付ける場所にもよりますが10~30分を目途にセットしてみてください。時間を数値化することで、「10分って結構あっという間だな」とか、「1時間も頑張れた!」と集中して作業ができたことに気づけ、達成感も味わえます。集中できる時間は人それぞれですので、「もう少しできそう!」と思えば、繰り返しタイマーをセットしてみてください。

2.片付けを始める前と後に部屋の写真を撮る

写真を撮ることで、自分の部屋を客観的に見ることができます。散らかった部屋が見慣れた景色になっていませんか。テレビや雑誌などでも「ビフォーアフター」の画像が出てきます。モノが整理されて、キレイに収納されたアフター画像を見て、すっきりした気持ちになると思います。ぜひアフター写真も撮って、ご自身の部屋の「ビフォーアフター」を楽しんでみてください。

3.好きな音楽、ノリノリになれる曲などをかけて楽しく片付けをする

無音の状態で集中して片付けるのもいいですが、好きなアーティストの曲、ノリノリになれる音楽をセレクトして片付けをするのも楽しい気分になれるのでおすすめです。

片付けを始める前の準備|用意をしておきたいモノ

ゴミを捨てるのに必要なモノは片付けを始める前に準備しておきましょう。スムーズに片付けができれば、やる気も維持しやすくなります。

ゴミ袋

各地域で決められたゴミ袋を用意しましょう。分別する場合にはそれぞれのゴミ袋が必要になります。片付け始めて不要になったモノは、その都度処分していきましょう。

紐とはさみ

不要な本や雑誌、段ボール箱などが出てきたとき、紐でまとめておくと持ち出しやすくなります。足をぶつけたりして、積んでおいたモノを散らかす心配もありません。

ご褒美

片付けの後に好きな食べ物や飲み物、もしくはテレビを見る、ゲームをするなど、ご褒美を用意しておくと、最後まで片付けを頑張れるはずです。特に、お子さんに自分の部屋を片付けてもらう場合に効果的です。

片付けの手順1:モノを全て取り出す

まずは、収納の中にあるモノを全部取り出しましょう。モノを全部出すことで、「持っているモノ」と「その個数」が把握できます。1人で片付けをするときは作業も大変かもしれませんので、1か所ずつ進めていきましょう。
その際、下記の3つを意識してモノを取り出してみてください。

1.収納スペースの小さい場所を片付ける場合

「キッチンの引き出し」や「大量の段ボール」など、収納スペースが小さい場所が集まっている個所を片付けるときは、1つずつ中のモノを出すのがコツです。一度に全てのモノをまとめて取り出してしまうと、中にあるモノや個数が把握しにくくなります。

2.普段あまり使っていない収納場所には予期せぬモノがあることも

使い勝手が悪い収納場所かもしれません。そのため、大昔に買ったほとんど使っていないモノが収納されている場合があります。

3.比較的、作業がしやすい箇所から片付けをする

片付けをするなら下駄箱からするのがおすすめです。作業もしやすく、キレイになったのを実感しやすいでしょう。中のモノを全部取り出して、お掃除もすると、家の顔の玄関から気持ちよく使えるようになります。片付けをするモチベーションにも繋がるハズです。

片付けの手順2:分ける

ある場所からモノを全部取り出したら、次にするのは「分ける」作業です。片付けでは「分ける判断」が難しいと思われる方が多いです。ここでは「モノを分ける基準」や「モノを分けるときに意識すべきこと」をお伝えします。

4.「使う」・「使わない」で分ける

「使うモノ」というのはご自身でもはっきりしていると思います。しかし、「使わないモノ」は判断が難しいのではないでしょうか。ポイントは「1年に1回でも使うか」です。普段は使わなくても、年に1回でも使うモノは残してください。

5.「使える」・「使えない」で分けない

「壊れていないから」「まだ着られるから」といった「まだ使えるから」という気持ちが、「使わないモノ」の判断を鈍らせてしまいます。「モノは使わない方がもったいない」です。もし、「使っていないけど、もったいなくて捨てられない」のであれば、知人に譲ったり、ネットオークションに出品したり、使われる場所に手放してみてはいかがでしょうか。

手放すのに抵抗がある場合、「なぜ、それを使わないのか」理由を考えてみるのもひとつのコツです。「使いにくい」「もらったモノだから」「高かったから」などあると思いますが、理由によっては手放すきっかけになるハズです。

6.「今」の暮らしを基準に考える

1度でも「使いにくい!」と思ったモノは、今後も使う可能性は低いかと思います。そして「今」、本当にそれが必要でしょうか。「いつか使うかも」と思っていても、ここ数年使っていないのであれば、その「いつか」はまず訪れないといえます。

今の暮らしがより良くなるように、モノを整理して、使うモノ、大切なモノを収納していくようにしましょう。

片付けの手順3:使いやすい位置に収納する

モノの個数を把握し、分ける作業をしたら、最後に出したモノを収納していきましょう。
毎日のように使うモノは「膝から上~頭の上ぐらいの間」にしまうのが収納のコツです。

その中でも特によく使うモノは、腰高の位置に収納すると使いやすいです。その次の頻度で使うモノは、かがんだり、しゃがんだりしながら出し入れする「膝から下」の場所に収納します。使用頻度の少ないモノは、手を伸ばしたり、台に上がらないと取れないような場所にしまいましょう。

上記に加えて、収納するときのポイントがいくつかあるのでお伝えしていきます。

7.使用頻度で収納する

「毎日のように使うモノ」や「1年に1回使うモノ」など、使用頻度で分けて収納しましょう。使用頻度で分けて収納することで、よく使うモノがわかりやすく、出し入れしやすくなります。モノを探すストレスがなくなり、時間も節約できます。

8.カテゴリー別で収納する

たとえば、クローゼットの中なら「トップス」「ボトムス」の2つのカテゴリーに分けられます。さらにトップスの中でも、コート、ジャケット、シャツ、Tシャツなど複数のカテゴリーに。ボトムスもパンツやスカート、短パンなどに分けることができます。それぞれをカテゴリー別に収納することで、持っているモノの種類や数を把握でき便利です。

9.使用する人別で収納する

ご家族の場合は、収納する場所を使用する人別で分けると、それぞれモノの管理がしやすくなります。たとえば、下駄箱の、下段は小さなお子さんたちの靴用、中段はお母さま方の靴用、上段はお父様方の靴用と分けて収納しておくと、一目瞭然で各々が出し入れしやすくなります。

10.動線を考えて収納する

家の中の動線を俯瞰して見て、収納場所を決めてください。たとえば、家に帰ってきてからの行動で、どこに何が置いてあると便利かを意識してみるといいでしょう。その場所に必要な収納があるとモノが片付けやすくなります。

片付けはどこから始めたらいい?

まずは、作業もしやすく、キレイになったのを実感しやすい下駄箱から片付けるのがおすすめです。下駄箱の片付けが終わり、お部屋の掃除をする際は、テーブルの上、机の上、キッチンにカウンターがあればカウンターの上から片付けてみましょう。テーブルなどの上からモノがなくなるだけでも、その後の片付けをスムーズに行えます。また、視界に入るモノの量が減るので、見た目の印象も変わり、部屋がすっきりして見えます。

片付けられない人必見!キレイなお部屋を維持する方法

お部屋を片付けたら、キレイな状態を維持するのも忘れてはいけません。ここでは片付け後に意識したいことをご紹介します。

収納場所を見直す

収納が多いからといって、モノがキレイに片付くわけではありません。また、ミニマリストでない限り、収納が少な過ぎても片付きません。使う場所、使うモノ、必要な場所に、必要な量の収納を設けましょう。

収納場所を決めてからモノを購入する

「その商品をどこに収納できるか」が思い浮かばないまま買い物をしてしまうと、モノがあふれる原因になります。先に収納場所を確保してから、購入するようにしましょう。

ひとつ購入したらひとつ捨てる

モノを増やさないひとつの方法です。逆に、ひとつ捨てたらひとつ購入するというのもいいと思います。

モノを整理するタイミング

モノが収納しにくくなって収納用品の前や、床の上にモノを置くようになったら、収納を見直してみてください。ご自身が管理できる量を超えているかもしれません。

モノの住所を決める

収納で大事なことは「戻しやすい」ことです。どこに収納していても、必要であれば、どんな状態でも出して使ってしまいます。問題は、それを使ったあとに戻しにくい状態だと、モノを収納することなく部屋が散らかってしまうことです。そうならないためにも、モノの住所を決め、使用後は同じ場所に戻す癖をつけるようにしましょう。

収納を増やすならDAIKENの収納ユニットがおすすめです

ご自宅を片付ける手順やポイントを紹介しました。ぜひ、「出す」「分ける」「収納」の3つの手順を意識して、ご自宅の片付けをしてみてください。

それでも、お部屋の収納が足りないなど片付けがうまくいかない方は、この機会にリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

DAIKENでは、憧れの壁面収納を始め、キッチンの収納用品やマンションにも設置できる収納ユニットなどを豊富にそろえています。
モノがあふれてしまう、景観が悪い、収納スペースが足りないなど、収納に関するお悩みがあればDAIKENの収納が解決します。

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監修者情報

川島マリ
氏名
松本 智子
インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー
略歴

現在、「インテリアコーディネーター」と「整理収納アドバイザー」として活躍中。住宅メーカーのインテリコーディネーターを務めながら、セミナーや執筆活動も行う凄腕収納アドバイザー。 整理収納が「空間・時間・精神的な余裕を生む」ことに気づき、「家をくつろぎの場、お気に入りの場に」を信条に、多くの人のQOLを上げるサポートをしている。

資格
  • インテリアコーディネーター
  • 整理収納アドバイザー1級
  • わけるくんインストラクター
  • 企業内整理収納マネージャー
  • 家相診断士
活動
  • 住宅メーカーのインテリアコーディネーター
  • カーテンショップのコーディネーター
  • 整理収納サポート
  • セミナー
  • 執筆活動
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