2025-11-28

猫はなぜ狭い所が安心?車のボンネットは季節を問わず注意

猫は「こたつで丸くなる」だけでなく、箱や袋、棚の隙間など“狭くて囲まれた空間”を好みます。これは、外敵から身を隠し安心して休めるため、体温を保ちやすいため、そして穴や隙間に獲物が潜むかもしれないという狩猟本能がかき立てられるためです。屋外では“狭くて暖かい場所”として車のエンジンルームが選ばれてしまうことがあり、気づかずにエンジンをかけると重大事故につながります。こうした悲劇は冬だけでなく、梅雨や春秋の子猫の活動が活発になる時期、肌寒い時期、さらには猫が気に入った駐車場所に繰り返し来るケースでも起こり得ます。

今回は、猫が箱や隙間を好む背景をわかりやすく解説しつつ、野良猫が集まりやすい場所、車のボンネット侵入防止の安全対策、そして猫の習性を活かした室内での“猫が安心する狭い居場所づくり”に役立つアイテムまでご紹介します。

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猫はなぜ狭い所が安心?

厳しい寒さが続く冬の時期、外で暮らす野良猫は人目につきにくい“狭くて風が避けられる場所”に身を潜めます。代表的なのは、車の下や車庫のすみ、倉庫の隙間、エアコン室外機付近などです。こうした場所は外敵から見つかりにくく、体温が奪われにくいため、寒さや雨風をしのげる場所を見つけると、猫はなるべく動きを抑え、体力を温存します。

とりわけ寒い日には、複数の猫で寄り添って「猫団子」をつくる光景も見られます。体を密着させることで空気に触れる面積が減り、熱が逃げにくくなることを本能的に理解しているためです。猫団子は保温のためだけでなく、安心感を得たいときにもとられる行動で、親子・兄弟など相性の良い個体同士で見られます。

冬の他にも、春秋の猫の出産が多く子猫の活動が活発になる時期や冷え込む朝晩、梅雨時の雨天も同様に車の下や隙間に集まりやすいです。

野良猫がボンネットに。過酷な屋外の生活

野良猫が危険に遭う背景には、「狭い場所を好む」習性と、屋外生活の過酷さが関係しています。猫は体がすっぽり収まる箱や隙間に入ると、外敵から隠れられ、邪魔されずに休め、体温を保持できます。さらに、穴や隙間には獲物が潜むかもしれないという狩猟本能も作用します。

これらの要因が重なり、「狭くて暖かい」車のエンジンルームは猫にとって理想的な避難所になってしまうのです。

ボンネットでの事故は冬に集中するイメージが強いものの、実際には春・梅雨・秋にも発生が報告されています。

猫は“気に入った場所”を季節を問わず繰り返し訪れる傾向があるため、寒暖に関係なく注意が必要です。特に体の小さい子猫は隙間に入り込みやすく、発見が難しいため注意が必要です。

自動車メーカーやロードサービスも、動画やWEB、SNSで注意喚起を行っています。ドライバーは、季節を限定せず「出発前の安全確認」を習慣化できると良いでしょう。

猫がボンネットにいないか注意!季節を通して使える安全対策

猫の性格

ボンネットの中に野良猫や小動物が入り込み、それに気づかずドライバーがエンジンをかけて大惨事にならないよう、猫好きの人たちが対策法をSNSやWEBなどで発信しています。

以下のルーティンを「乗車前のチェックリスト」として習慣にすると、事故の予防に大きく役立ちます。


●出発前の基本ルーティン

・ボンネットやフェンダーを優しく数回たたく

・ドアの開閉音を少し大きめに出す

・タイヤ周り、車体下、タイヤと車体の隙間を目視確認

・かすかな鳴き声や動く気配がないか耳を澄ませる

・違和感があればエンジン始動前にボンネットを開けて内部確認


●見つけたときの対処

・エンジンは絶対にかけない

・逃げ道を確保し、猫が自分で出てくるのを待つ

・出てこない場合は、ボンネットを開けて静かにスペースを確保

・必要に応じて、ロードサービスや地域の動物保護団体へ相談


●やってはいけないこと

・強くたたく、大音量で驚かせる

・工具で追い払う、手を差し入れて掴む


加えて、日々の予防策も有効です。

●駐車環境の工夫

・風の通りを遮る車体カバーの利用

・駐車位置を建物の壁際や植栽の近くにしない

・車周りに生ごみのニオイを残さない


ドライバーが少しの余裕を持って車を発進させることができれば、野良猫たちの悲劇が減って優しい世界が実現できるかもしれません。

我が家の愛猫も狭いところが大好き

猫の性格

ねこルート〈ネオホワイト柄〉、ねこボックス〈ネオホワイト柄〉、ねこステップ〈ネオホワイト柄〉、ねこシェルフ〈ネオホワイト柄〉

ボンネットの中に入り込む習性からも分かるように、猫はとにかく狭いところが大好きです。愛猫が快適に過ごせるよう、狭くて落ち着けるスペースを、住まいに設置してみませんか。

DAIKENの『ねこシェルフ』は、収納シェルフに猫の通り穴や隠れるスペースが設けてあるなど、日常生活の収納としても使えつつ、愛猫の快適な空間を演出する商品です。

また、『ねこボックス』は猫の隠れ場所になるアイテム。小さなボックス内の穴から顔を覗かせて周囲を観察することができます。

猫が喜ぶ場所を作り、猫にとってさらに快適な環境を作りましょう。

まとめ

車のエンジンルームは「狭くて暖かい」ため、野良猫の侵入リスクがあります。予期せぬ悲劇的な事故を防ぐためにも、乗車前のルーティンを行う習慣を付けると良いでしょう。ドライバーのちょっとした優しさが、野良猫たちを悲劇から救います。

また、室内環境では、狭いところを好む習性を応用した『ねこシェルフ』や『ねこボックス』などで、愛猫が快適に過ごせる住まいを作ってみてはいかがでしょうか。

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