フローリングの床掃除が簡単にできるコツと手順 無理なくプロ並みのキレイを保つ方法
フローリングの床掃除は、掃除機以外にどんな道具を使うか、どこまでやるべきか、知らないことも多いものです。そこで、この記事ではフローリングの床掃除の手順から隙間のごみ取り・気になる黒ずみの落とし方まで、徹底的に解説していきます。フローリングの床掃除を簡単にするコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
掃除の前に知りたいフローリングの特徴
複合フローリング |
木材や木質繊維板などを張り合わせて加工した床材で、表面は天然木突板、または化粧シート。流通する製品の大半を占めている。
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無垢材 |
天然の木材をそのまま使った自然な床材。
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フローリングの床掃除を始める前に、床材の特徴を知る必要があります。床材には複合と無垢材の2種類がありますが、それぞれ掃除方法が異なります。複合フローリングは、表面が加工されているので水分や汚れに強く、掃除の際に水拭きなどが簡単にできます。これに対して無垢フローリングは水に弱いため、水拭きや洗剤には注意が必要です。
フローリング掃除に使用するアイテム
フローリングの掃除に使うアイテムは色々ありますが、今回紹介するアイテムは7種類です。
使ったことのないものがあれば、この機会にぜひ試してみてください。
なお、掃除に使用する際は床の表面にシミがついたり、床が変色したりしないように使用方法を十分に確認してください。
掃除用ワイパー
フローリングに落ちているホコリや髪の毛を除去するために使う掃除アイテムです。
ドライシートは掃除機で取り切れない床上の小さなホコリやハウスダストなどを絡め取ることができます。
また、ウェットシートは床のちょっとした汚れを拭き取ることができるので、フローリングの掃除をする際は両方とも用意しておくと便利です。ただし、床材メーカーによっては使用を推奨していない場合もあるので注意が必要です。
掃除機
フローリングに落ちている大きなホコリや髪の毛を吸い取る掃除アイテムです。
床上の目に見えるごみは簡単に吸い取ることができるので、毎日の掃除で重宝します。
細口ノズルがあれば、フローリングの隙間に溜まったホコリなども取り除けるので便利です。
雑巾
フローリングを水拭きする時に使う掃除アイテムです。
水拭きは1週間に1回程度行うと、フローリングを綺麗な状態に保てます。
複合フローリングは比較的水に強い床材ですが、木材であることに変わりはありません。掃除の際は床材が水でひたひたにならないように固く絞りましょう。固く絞れるように、薄めの雑巾が数枚あると便利です。
台所用中性洗剤
台所用中性洗剤は床の皮脂汚れを落とすのに最適の掃除アイテムです。
フローリングの黒ずみやベタつきの多くは人間の皮脂汚れが原因です。
食べ物・飲み物による床汚れやベタつきも台所用中性洗剤による掃除で落とすことができます。
このように、台所用中性洗剤は水拭き掃除が通用しないフローリングの汚れ落としに大活躍します。
床用クリーナー剤
床用のクリーナー剤は台所用中性洗剤で落とせない汚れにも対応できる掃除アイテムです。
1か月に1度は床用クリーナー剤でフローリングの汚れ落としをすると綺麗な状態を保てます。
ただし、フローリングの材質によっては、シミになるものもありますので、床材と相性の良いクリーナー剤を選び、目立たない場所で試してから床掃除に使用するようにしましょう。
ワックス
一般的なフローリングにはあらかじめワックスが塗られていますが、使用しているうちにはがれてきます。フローリングは半年~1年に1回程度、ワックスをかけることで汚れや水に強い状態を維持できるので、毎日の床掃除が格段に楽になります。
最近はワイパーとワックスシートで簡単に使える製品が販売されており、ワックスがけの負担を軽減することも可能です。
なお、フローリングにはワックスがけ不要のものもあるため、ワックスを購入/使用する前にメーカーの仕様書を確認しましょう。
粘着クリーナー
粘着クリーナーには布製品に使うイメージがありますが、最近ではフローリングの掃除に使えるものが販売されています。
粘着クリーナーを使用すると細かいホコリを吸着するだけでなく、フローリングの隙間に挟まっているごみを取り除くことが可能です。
掃除機で取り切れない床上の細かいごみを除去する際には最適な掃除アイテムです。
ただし、粘着力が強い製品は床材の表面を傷めてしまう可能性があるため、掃除に使う時は注意しましょう。
フローリングの掃除、適切な手順は?
フローリングの掃除には適切な手順があります。床掃除をする際は手順を守って進めることにより、細かいホコリやごみを残さず綺麗に仕上げることができます。
1.掃除用ワイパーでホコリを取る
掃除機をかける前にドライシートを装着した掃除用ワイパーで床の上のホコリを取ります。掃除機を最初にかけてしまうと、目に見えないレベルの細かいホコリやハウスダストが空気中に舞い上がってしまい、十分に取り除くことができません。このため、最初に掃除用ワイパーで床のホコリを除去する必要があるのです。なお、細かいホコリやハウスダストは人の動きによっても舞い上がるため、掃除用ワイパーをかけるならまだ誰も動き回っていない朝がおすすめです。
頻度 | 毎日 |
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ポイント | 掃除用ワイパーは奥側から手前へ引き寄せるように使うと効果的 |
2.掃除機でゴミを吸う
掃除用ワイパーをかけた後は、取り切れなかった床のごみを掃除機で吸い取ります。掃除機は目地の方向に沿ってゆっくり動かしていきましょう。この時、掃除機を手前に引くようにして動かすと、床のごみをより吸い込んでくれます。掃除機は押した時よりも引いた時にごみが吸われる仕組みになっているものが多いからです。朝、床に掃除用ワイパーをかけたら、掃除機は自分の好きなタイミングでかけて大丈夫です。
頻度 | 毎日 |
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ポイント | 掃除機は引くようにしてごみを吸う |
3.固く絞った雑巾で水拭きする
なるべく1週間に1回程度、雑巾で床の水拭き掃除をすると、フローリングを綺麗に保てます。水拭きをする時は雑巾をしっかりと固く絞ることを忘れないようにしましょう。水滴が残ると木でできているフローリングの劣化につながります。特に無垢フローリングの場合は、水拭きの後に乾拭きをして、水気をしっかりと取り除きます。ただし、オイル塗装が施されている無垢フローリングは、表面がザラついたり変色したりするので、床の水拭き掃除はなるべく避けましょう。
頻度 | 1週間に1回程度 |
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ポイント | 水気が残らないよう、雑巾を固く絞る |
4.仕上げにワックスがけ(あらかじめメーカーの仕様書を確認する)
フローリングを保護して汚れや傷に強くするためにも、半年~1年に1回はワックスがけを行います。定期的に行うことで美しいフローリングを保つことが可能です。ただし、材質によっては使えないワックスもあるので、必ずフローリングの材質を確認して使用可能な製品を使いましょう。最近は手軽にワックスがけが行える製品もあります。ご自分に合った道具を選択して負担を軽減しながらワックスがけを継続しましょう。
なお、床材によってはワックス不要の製品や、ウェットタイプのシートを推奨していないものもあるため、事前にしっかりと確認しましょう。
頻度 | 半年~1年に1回 |
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ポイント | フローリングの材質に合ったワックスを選ぶ |
フローリングの掃除でしてはいけないことは?
フローリングは綺麗に保ちたいけど、しっかりとした掃除は億劫という方におすすめの、掃除を簡単に済ませるコツを3つ紹介します。
強いアルカリ性、酸性の洗剤を使ってフローリングの床掃除をしない
先にフローリングの汚れを落とすアイテムとして台所洗剤を紹介しましたが、これはあくまで中性洗剤の場合です。台所で使える洗剤ならすべてフローリング掃除に適しているというわけではありません。特に強いアルカリ性、酸性の洗剤は床掃除に不向きな場合があります。
アルカリ性の洗剤は床の汚れだけでなく、フローリングの表面に施されたワックスや、フロアコーティングも剥がしてしまう可能性があります。せっかく塗ったワックスがはがれてしまうと、フローリングに傷や汚れが付きやすくなってしまうでしょう。また、酸性の洗剤は木材にダメージを与えやすく、フローリングの掃除に使うと床材を変色させるかもしれませんので、使い方には注意しましょう。特にワックスが薄くなっている箇所には大きな影響を与えます。
身近な洗剤の中には酸性やアルカリ性の洗剤も多いため、ついフローリング掃除にも使ってしまいそうになりますので注意が必要です。
濡れた床やワックスがけ直後のフローリングの床を化学雑巾や化学モップで掃除しない
化学雑巾や化学モップには化学成分がしみ込んでいるので、普通の雑巾やワイパーのように扱うと思わぬ結果を招くことがあります。特に濡れた床やワックスがけ前後の床掃除をする時は、化学雑巾や化学モップを使ってはいけません。化学成分と水分、ワックスの成分が溶け合ってしまう可能性があるからです。また、化学雑巾や化学モップを長時間床に放置すると、フローリングが変色してしまうことがあります。掃除用具は床に置きっ放しにせず、しかるべき場所に片付けるようにしましょう。
必要のないワックスがけをしない
ワックスがけはフローリングのダメージを軽減するのに有効ですが、やり過ぎは逆効果になります。例えば、ワックスフリーフローリングはワックスをかけなくても床がきれいに保たれる工夫がされています。ここにワックスがけをすると、かえって効果が無くなってしまう可能性があります。
また、普通のフローリングでも頻繁なワックスがけは床を傷める原因になります。ワックスがけは半年~1年の適切な頻度で行いましょう。
気になるフローリングの汚れ別掃除方法
フローリングの美しさを損ねる汚れには様々なものがあります。フローリングの汚れ落としをする際は、汚れの種類によってアプローチの方法が異なりますので、一つずつ解説します。
黒ずみ
特徴 | こびりついた黒ずみは、水拭きや台所用中性洗剤では落とせないため、床用クリーナー剤を使う |
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原因 |
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床用クリーナー剤を汚れに塗布し、濡れ雑巾で拭き取り掃除をします。通常のやり方で落ちない場合は汚れの上にクリーナーを塗布し、30分程度おいてから水拭きすると綺麗に落ちます。水拭きした後は成分を残さないように乾拭きしましょう。床用クリーナー剤がフローリングの目地に入り込まないように注意して掃除してください。
掃除の際はあらかじめメーカーの仕様書を確認し、床用クリーナー剤が使えるか確認することが大切です。
カビ
はじめにアルコール洗剤を目立たない場所に使用し、掃除に使用しても床が変色しないかどうか事前に確認しましょう。問題がないようならアルコール洗剤をカビに吹きかけ、すぐに乾いた雑巾などで拭き取ります。この時、カビを吸い込まないようにマスクとゴム手袋を装着し、換気を忘れないようにしましょう。掃除機の使用は空気中にカビが舞ってしまうので厳禁です。また、アルコール洗剤をフローリングに塗布し過ぎると変色の原因になるため、スプレータイプを選んで吹きかけるようにしてください。カビは通常の汚れと違って扱いが難しいので、場合によってはプロにお願いすることも選択肢に入れておきましょう。
ベタベタ
特徴 | 汚れの性質によって洗剤を使分ける必要がある |
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原因 |
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油汚れや食品系がもとでついたフローリングの汚れを落とす際は、台所用中性洗剤かアルコール洗剤を使います。洗面所などによく見られる水垢には、クエン酸を主成分とした洗剤を使うと、綺麗に落とすことができます。
ただし、強アルカリのクリーナーは変色を及ぼす場合がありますので、床掃除には使用しないようにしましょう。
このように、汚れに合った洗剤を選択することが大事です。ただ、床が無垢フローリングの場合は、材質によって使える洗剤が限られているので、掃除用の洗剤は確認してから選択してください。
毛くず
特徴 | 掃除機では吸い切れないことがある |
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原因 |
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衣服についた繊維やホコリは、生活の中で床に落ちてしまいます。毛くずを確実に除去したい時は、フローリング用の粘着クリーナーが最適です。粘着クリーナーを使って床の毛くずを吸着し、粘着シートをちぎって捨てれば掃除は終わりです。この時、必ずフローリング用の粘着クリーナーを使うようにしましょう。布用だと粘着シートが床に貼りついてしまい、大変なことになります。
フローリングの掃除を簡単にするコツ
フローリングは綺麗に保ちたいけど、しっかりとした掃除は億劫。こんな方におすすめの床掃除を簡単に済ませるコツを3つ紹介します。
床掃除は定期的に行う
フローリングは定期的に掃除することで一回当たりの苦労を減らすことができます。
どんな汚れも時間が経つと、こびりついたりシミになったりして掃除が大変です。
早い内に除去しておけば、面倒な掃除をしなくて済むのです。
小さいホコリは朝イチに取る
床上の目に見えないレベルのホコリやハウスダストは、朝イチで掃除用ワイパーを使って除去します。
軽いホコリは人が動き回っていれば、ずっと空中を舞い続けています。
舞い上がったホコリが床に落ちてくるまでには9時間かかると言われています。
つまり、寝ている間に舞い上がったホコリが床に落ちてくるので、朝イチが絶好のタイミングなのです。
掃除が簡単な床材にする
思い切って掃除が簡単な床材を導入するのもおすすめです。
あらかじめ汚れがつきにくい加工がされたフローリングは、洗剤を使わなくても水拭きだけで汚れを落とせます。
さらに、表面がコーティングされていれば、面倒なワックスがけをせずに美しいフローリングを維持できます。
このように日々の床掃除を楽にしてくれる床材をDAIKENは豊富に取り揃えています。
床掃除やお手入れが簡単な大建工業の床材7選
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