放置して大丈夫?
住居のカビの原因と予防の4つのポイントを解説
住居にカビを見つけて、原因や予防法を知りたいと思ったことはありませんか。
住居のカビを放置すると、見た目の問題以外にも健康に影響を及ぼしたり、建材を傷めてしまったりする可能性があります。
快適な家で家族が健康に暮らすためにも、しっかりとカビ対策をしましょう。
本記事では住居に生えやすいカビの種類、カビが生える原因とリスク、予防法についてお伝えします。
目次
住居に生えるカビの種類
日常生活の中でも、カビは食品や水回り、衣類などあらゆるところに生息しています。
諸説ありますが、カビは約8万種が発見されていて、発見されていないものを含めると150万種に達すると言われています。
では、住居に生えるカビにはどういったものがあるのでしょうか。
住居に生えるカビの種類のなかで、代表的なカビは4種類あります。
- ①黒カビ
- ②赤カビ
- ③煤カビ(ススカビ)
- ④コウジカビ
それぞれの特徴を解説します。
①:黒カビ
黒カビは黒い斑点状のカビで、壁や水回りをはじめとして住居の多くの場所で見られます。
黒カビは健康に影響を及ぼす原因になるので注意が必要ですが、軽度な黒カビはアルコール消毒で比較的簡単に除去できるのが特徴です。一方で、タイルの溝やパッキンなどのやわらかい部分や頑固にこびりついた黒カビは、塩素系漂白剤を使用して除去する必要があります。
②:赤カビ
赤カビは「カビ」と名が付いていますが、実は土や水中、空中に分布している酵母菌の一種で、ピンク色や紫色をしています。
家の中では主にキッチンや浴室といった、ぬめりが出やすい水回りの床や壁、天井に発生するため、こまめな掃除が必要です。
③:煤カビ(ススカビ)
壁等に塗られた塗料や、エアコン内部等のプラスチック面にみられるスス状のカビです。
結露部分やビニール素材で発生しやすく、一見ホコリにも見えるため、カビだと気づきにくいのが特徴です。
しかし、煤カビは吸い込むと健康に影響を及ぼす原因になります。
カビの繁殖が進むと除去が難しく、再発しやすいカビなので、見落とさないようにしましょう。
④:コウジカビ
コウジカビは、発生場所により白、茶、緑とさまざまな色に変化する、まだら模様のカビです。
家の中では食品はもちろん、カーペット、畳、皮革製品等に発生しやすいのが特徴です。
コウジカビも健康に影響を及ぼす原因になるため、見つけたらすぐに除去し、消毒しましょう。
部屋のカビを放置するとどうなる?4つのリスク
ここでは、カビを放置することによる4つのリスクを紹介します。
- ①:部屋全体にカビが広がるリスク
- ②:体調不良のリスク
- ③:異臭のリスク
- ④:家の価値や安全性が落ちるリスク
①:部屋全体にカビが広がるリスク
部屋に生えたカビは、種類によっては綿毛のようにふわふわと舞いやすいものもあり、空気中にカビの胞子が飛散します。
そのため、部屋の一部に生えているカビでも、部屋全体に広がるリスクがあります。
そんなカビだらけの部屋で暮らし、カビが生えた布団で寝て、カビがついた洋服を着ているなんて、想像するだけでゾッとしますよね。
生活環境を清潔に保つためにも、部屋のカビは見つけたらすぐに除去するクセをつけると良いでしょう。
②:体調不良のリスク
カビを吸い込むことで、体調不良の原因になる可能性があります。
たとえ重篤な症状に至らなくても、カビが生える部屋で生活していると、不調が出やすくなります。
家族の健康を守るためにも、カビを甘くみてはいけません。
③:異臭のリスク
カビが生えると、体調不良だけでなく異臭のリスクにも繋がります。
カビが繁殖すると、モワっとした土っぽいにおいや、腐った木材のような独特のにおいが発生することがあります。
また、カビのにおいは鼻につくので、普段家族が気づかなくても来客時に気づかれやすいです。
家に入った時の印象を悪いものにしないためにも、カビは放置しないようにしましょう。
④:家の価値や安全性が落ちるリスク
たとえば天井裏にカビが発生すると、建物を支える構造材にも広がります。
また、天井裏の建材にカビが繁殖すると、梁は腐り、天井材は強度が落ちて剥がれ落ちてくる可能性があります。
つまり、放置したカビが原因で家の価値や安全性が落ちることになります。
せっかく建てた家を守るためにも、カビ予防は怠らないことが大切です。
では、カビを防ぐためには、どのようなことに注意したらいいのでしょうか。
部屋のカビを予防するための4つのポイント
ここまで部屋に生えるカビの種類やリスクを解説してきました。ここからは、部屋のカビを予防するためのポイントを紹介します。
主に4つあります。
- ①:定期的に換気をする
- ②:結露を除去する
- ③:こまめに掃除をする
- ④:調湿機能をもつ建材を選ぶ
①:定期的に換気をする
カビ対策として、まず重要なポイントは換気です。
換気をしていない部屋には、暖かく湿った空気がこもり、天井付近にたまります。
カビは高温多湿を好むため、湿気がある場所では一気に繁殖します。
しかし、換気をして室内の空気を循環させれば、天井にこもった空気は外に逃げるので、カビの発生を防げます。
とはいえ、「夏や冬は外気を入れたくないから」「仕事で家を空けがちだから」といったさまざまな理由で換気が難しい場合もありますよね。
そういった場合は、換気のタイミングや回数にこだわり過ぎなくても問題ありません。
まずは起床時に窓を開けたり、入浴や料理中に換気扇やサーキュレーターを回すといった簡単な習慣づけからはじめましょう。
②:結露を除去する
換気や掃除をしていても繰り返し天井にカビが生えるときは、結露が原因かもしれません。
とくに浴室や脱衣所のように、湿気が多い部屋の天井は結露が発生しやすいです。
結露は放置するとカビの温床になるので、見つけたらなるべく早く除去しましょう。
結露が水滴になってしたたり落ちてくる場合には、フローリングワイパーで天井全体を拭き取るのも効果的です。
もし、部屋の換気設備が不十分であったり、窓がなかったりする場合は、除湿機の活用もおすすめです。
③:こまめに掃除をする
部屋のホコリ、髪の毛、石鹸のカス、衣服の汚れ、人の垢などはカビの栄養源になります。
カ前述のようにカビの種類ごとに掃除方法を使い分け、清潔な環境を保つことでカビの発生を防ぐことができます。
④:調湿機能をもつ建材を選ぶ
家を建てる段階で調湿機能がある建材を選ぶことも、カビ対策のポイントです。
調湿機能のある建材とは、室内に湿気が多いときは吸湿、乾燥しているときは放湿する機能をもつ建材です。
調湿機能をもつ建材の一つに、調湿機能が付与された「ロックウール吸音板」があり、表面の細かな空気孔により湿気を吸収・放出することで、湿度を調整します。
調湿機能のある建材には、壁材や天井材等様々な種類がありますが、インテリアへの影響が少なく、広い面積を確保できる天井に調湿建材を使用するのがおすすめです。
湿気や結露対策をして、天井のカビを予防しよう
部屋に生えるカビの原因やリスク、予防法について解説してきました。
DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は調湿性に優れた天井材です。こちらの天井材は、調湿性能に加えて消臭性能・吸音性能も併せ持っているので、部屋を快適に保つのにぴったりです。
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