愛犬の鳴き声が騒音に?犬との暮らしには防音も大切 愛犬の鳴き声が騒音に?犬との暮らしには防音も大切

愛犬の鳴き声が騒音に?
犬との暮らしには防音も大切

犬はペットとしてとても人気がある動物です。癒されたり、笑顔が増えたり、様々なメリットをもたらしてくれます。
しかし、犬を飼っていて気になることの1つが鳴き声。家から漏れる犬の鳴き声が、騒音として近隣の迷惑になってしまうことも少なくありません。ご近所から苦情を寄せられるかもしれない、と不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、しつけとしての犬の鳴き声対策と、リフォームを含めた防音環境づくりについてご紹介します。
家族の一員である愛犬と楽しく暮らすため、しっかりと鳴き声トラブルへの対策を行いましょう。

目次

犬が吠えるのは、なぜ?

犬が吠えるのは、なぜ?

犬が吠える理由にはどのようなものがあるでしょうか。
考えられるものとして、主に【警戒】【要求】【興奮】の3つが挙げられます。

警戒吠え

飼い主や自分の身の危険を感じて吠えるのが「警戒吠え」です。
犬はもともと番犬としての習性があるため、自分のテリトリーに知らない人が入ってくることを嫌います。そのため「家のチャイムが鳴ったとき」、「散歩ですれ違ったとき」などは警戒心から吠えてしまうのです。

要求吠え

人間に何かしてほしいときや自己主張があるときに吠えるのがこの「要求吠え」です。
自分の要求を聞いてもらうため、吠えてアピールします。「ごはんが欲しい」、「散歩に行きたい」などの意思表示が該当し、犬が吠える理由で最も多いのがこの要求吠えです。

興奮吠え

うれしくて気持ちが昂ったときに吠えるのが「興奮吠え」です。
興奮した状態の犬は刺激に過敏になり、吠えやすくなります。例えば「飼い主が帰ってきた」、「好きな食べ物が目の前にある」などで興奮して吠えてしまいます。

意外にうるさい?犬の鳴き声

意外にうるさい?犬の鳴き声

犬の鳴き声は、騒音と捉えられてしまうことがあります。
環境省の環境基準では、人の健康のためには、一般的な住宅地域で、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下の音の大きさが望ましいとしています。一方、犬が吠えたときの音の大きさは約90~100デシベルで、環境省による環境基準を大きく上回ります。掃除機の音は約60~76デシベル、ピアノの音は約80~90デシベルですから、犬の鳴き声はピアノに匹敵、もしくはそれ以上の大きさの音となります。犬が苦手な人なら特に不快と感じるので、近隣とのトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。

(※出典:環境省「騒音に係る環境基準について」の環境庁告示について東京都環境局「生活騒音」

基本的なしつけはもちろんのこと、犬の鳴き声が外に漏れない対策をとることも大切です。

犬の鳴き声対策は、まずしつけを

犬の鳴き声対策は、まずしつけを

犬の鳴き声の対策として、とても重要なのがしつけです。しっかりとしつけることで、愛犬が吠える頻度を大きく減らせます。
犬が吠える主な理由【警戒】【要求】【興奮】の3つについて、効果的なしつけの方法を紹介します。

警戒心から吠える場合

家の中での対処法は、吠えやむまで反応しないことです。
静かになったら褒める、を繰り返すようにしましょう。家の外で警戒吠えをしてしまう場合、人とすれ違うまでおやつやおすわりで気をそらし、吠えずにいたら褒める方法が有効です。

要求や意思表示で吠える場合

基本的に要求にこたえないことがポイントです。
吠え続ける声がうるさいからと愛犬のお願いにこたえてしまうと「吠えれば要求が通る」と認識して、エスカレートする恐れがあります。吠えても反応せずに吠え終わったらほめる、おすわりや伏せなどで気持ちを切り替えさせるなどのしつけをしましょう。

興奮して吠える場合

飼い主が落ち着いて愛犬の相手をすることが効果的です。
高いトーンで大げさに褒めたり、慌ててしまったりすると、余計に興奮させてしまいます。
興奮してきたらおすわりをさせて気分を変え、低いトーンでゆっくり褒めるなど落ち着いた対応をしましょう。

このようなしつけを試みても、吠え続けたりして、不安や強いストレスが疑われる場合には、しつけの専門家に相談してみましょう。

しつけをしながら、防音環境も整える

しつけをしながら、防音環境も整える

犬の鳴き声対策として、押さえておきたいもう一つのポイントは「防音対策」です。
しつけの期間中、または吠える頻度が減ってきた場合でも、やはり近隣への配慮はとても大切です。また防音対策では、救急車やパトカーの音に犬が反応してしまうといったことも防ぐことができます。ここからは、おすすめ防音対策をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

窓に簡単な防音対策をする

犬の鳴き声が外に漏れる原因として多いのが窓です。
簡単にできる方法として「防音カーテン」や「遮音カーテン」と呼ばれるものを設置することがおすすめですが、「内窓」をつけるとより効果的です。

リフォームで防音対策をする

リフォームでしっかり防音対策をする場合は、「窓」と「換気扇や給排気口」がポイントです。音が漏れやすい窓を二重窓にすることや、空気が出入りする換気扇や給排気口からの音漏れが大きいため、遮音性能を備えた換気設備へのリフォームが防音対策としておすすめです。

家の中から音漏れを軽減する

家の中で鳴き声の音漏れが気になるときは、防音性能を備えたドアを検討してみましょう。特殊構造のドアにすることで家の中の音漏れを軽減し、より快適な生活空間となるでしょう。

室内の反響音を軽減する

犬の足音やジャンプの着地時に発生する衝撃音、鳴き声などは、上下の階にも聞こえてしまいます。集合住宅やマンションに住んでいる場合は特に注意が必要です。
簡単な対策として、衝撃音やペットの鳴き声をやわらげるカーペットを敷くのが効果的です。反響音を抑える性能がある天井材に変えることも有効な対策の1つです。

家族の一員として人気のある犬ですが、その鳴き声は「騒音」となってしまうこともあります。
愛犬が吠える理由を観察し、しっかりとしつけることが重要です。それに加えて、近隣トラブルを未然に防ぎ、愛犬と楽しく暮らせるように、ご自身の状況に合った防音対策を取り入れてみましょう。

※ここに掲載されている情報は2022年12月12日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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