RENOVATION INTERVIEW01 【インテリックス インタビュー】

循環型リノベーションモデルの輪を広げ
すべての人にリノベーションで豊かな生活を

株式会社インテリックスは1995年の設立以降、業界に先駆けてマンションリノベーション事業を展開してきたリノベーション総合カンパニー。今日は、インテリックスグループで設計・施工を担う株式会社インテリックス空間設計の菅井信太郎さんにDAIKEN新宿ショールームでのコラボレーション展示やリノベーションのこれからについて語っていただいた。

石井 健
株式会社インテリックス空間設計
執行役員 リノベーション本部長 兼 リノベーションデザイン部長
菅井 信太郎

株式会社インテリックスはリノベーションをメインビジネスとして展開。17期連続で1,000戸以上供給し、昨年は累計販売戸数25,000戸を達成。インテリックス空間設計では、そのリノベーション設計・施工を行うほか、これまでのノウハウを活かし法人・個人のリノベーションを保証含めて請け負っている。

中古マンションを「今の暮らし」ができるようにリノベーションし、「安心」を提供

----設立された1995年からリノベーション事業を展開されていたのですか?

そうですね。当時はリノベーションという言葉自体もなかったですね。ビジネスを始めるきっかけは弊社の当時代表(現・取締役会長 山本卓也)が、それまでは中古マンションをそのまま販売することが主流だったのですが、付加価値をつければもっと売れていくのではないかと考えまして。最初の内は単純に補修からスタートしたのですが、徐々にリフォームといった原状を回復するようなものだけではなくて、配管から替えたり、エアコンが使えるようにしたり、一般レベルの生活が送れるようなインフラに切り替えたり、そういったことまでするようになってきたんですね。そこまでを準備して販売するのですが、最大の特長はそこに「保証」をつけるということを実施しました。これはおそらく弊社グループが最初なのではないかと考えています。当時は配管に10年の保証だったのですが、2021年からはアフターサービス保証を最長20年に長くし、展開しています。新築では当たり前だった保証という概念を中古マンションに採用して、より長く安心して住んでいただこうと考えています。

(※給排水管等インフラを新規交換した場合。設備・部位別に期間は異なります)

「省エネリノベーション」という新しい観点

----リノベーションはここ10年ぐらい認知度が高まってきたと思いますが、
最近の変化は感じられますか?

コロナ禍になって、皆さんが家にいることが多くなりました。ですので、やはりテレワークスペースの充実等「住み心地」や「暮らしやすさ」に目を向けるようになられたと感じています。そんな中、現在われわれのグループで力を入れているのは「省エネリノベーション」です。
2030年に日本政府が目標とする温室効果ガス排出削減目標の達成には、建替えに比べて圧倒的に環境負荷が少なくCO2排出量を抑制するリノベーション住宅の普及拡大が必至と考えています。環境配慮・省エネの意識が高まりつつある中、弊社ではCO2排出量を削減する省エネリノベーション「ECOCUBE(エコキューブ)」を軸に展開しています。断熱を施したり、高機能換気システムを導入して快適性を上げたり、消費電力を抑えたりといったような環境視点のリノベーションに取り組んでいます。もちろん、トレンドを捉えた見た目のデザインも大事ですが、機能であるとか隠れたところ、例えば配管も古ければ新しいものに替えるとか、そういったところを大事だと考えています。

寸法を知り尽くした、リアリティの再現

----新宿ショールームでのDAIKENとのコラボ展示について

メーカーさんのショールームを訪れると、やはり広いスペースで大々的に展示したい、よく見せたいというケースが多いと思います。でも、マンションというのは、とても限られたスペースの中でいろんなことをやらなくてはならない。われわれは「寸法」を非常に大事にしています。人の動きやモノの配置に最低限必要とされている寸法ですね。使用上問題はないけれど、これ以上縮めてしまうと使いづらい、機能性を失わないギリギリの寸法を使うことによって、「豊かなスペース」を生み出しています。今まで手掛けてきた経験と実績から蓄積してきた寸法をわれわれは熟知して、そういったリアリティをきちんとこのショールームで再現することに配慮しました。家電屋さんでこのテレビがいいなと買って、家で見ると大きすぎるといったことがないように。建築というのは、お金と時間をかければなんでもできるんですけど、DAIKENのようなメーカーさんの製品と上手く組み合わせてリアリティある空間を作っていくということに関しては、われわれのこれまでの豊富な経験をこのショールームで活かすことができたかなと思っています。

製品の組み合わせの妙を体現

---- 新宿ショールームのコンセプトについて

先ほど言ったリアリティということと、おそらく商材ひとつひとつの使い方ですね。メーカーさんサイドでは、『ラインフレーム』は間仕切りとして使ってくださいといったプロモーションだと思うんですけど、それこそ収納の扉として使用してみたりとか。
例えば寝室のクローゼットの内部収納には『フィティオ』と共にシステム収納『ミセル』の扉付きユニットを組み込んで、異なる製品で見せる収納と隠す収納を使い分けることで機能性にも配慮。
さらに、同寝室には黒いフレームを基調とした室内窓に加えて、木目調の不燃天井材『グラビオ羽目板』や高意匠のシート床材『トリニティ』を採用するなど、デザイン面では素材や色の異なる製品を組み合わせる空間コンセプト『Black+』も取り入れました。また、マンションにおいてテレワークの場所や趣味空間の確保として多目的に利用できる「DEN(デン)」と呼ばれる小部屋を設けました。室内窓の使い方もデスクの正面側が曇りガラス、サイドが透明ガラスとしているんですね。作業するにあたって目線が気になるけれど採光にも配慮するといった、こういった組み合わせが可能だということを呈示できたかと。リアリティと組み合わせの妙を空間展示で体現できたかなと思っています。

収納扉として使った『ラインフレーム』。2種類の収納『フィティオ』、『ミセル』を組み合わせて内部収納に。

これからのマンションリノベーションは性能評価して世の中に出していく

----リノベーションを考えているお客様へのアドバイスを

例えば築30年、40年という物件となると、当時流行っていた間取りが今と全然違います。昔はLDKという大きい空間ではなくて、DKとLが分かれていて、小さな部屋があるという3DK、4DKといった間取りが多かったですね。最近の間取りは、やはりLDKを大きく、収納を大きくといったことがあります。
購入層である30~40代の年代の方は、テクスチャーや質感にこだわっている方が多いと感じています。デザインにおいてはSNSが普及しているので、こんな風にしたいと言えば、ある程度はどこでもできると思うんですね。でも、デザインだけではなくて実際に生活していく上での動線・機能・耐久性などリアリティにも目を向けることをおすすめします。また、こういうことが「できるできない」というジャッジは、必ずその会社の経験値であったり、技術がどこまであるか、といったところが比べられると思うんですね。特にマンションリノベーションの場合は「できることとできないこと」が非常に多いので、そういうことに明確に答えてくれる会社がいいと思います。できないのであれば、できない理由をきちんと話してくれる会社、慣れている事業者が良いでしょう。われわれのリノベーション住宅は自社の保証に加えて、一般社団法人リノベーション協議会の定める適合リノベーション住宅の基準を満たした「R1住宅」です。こういった評価を含めて、経験値の豊富な会社を選ばれることをおすすめします。

デスク正面の曇りガラス

デスク正面の曇りガラス

サイドの透明ガラス

サイドの透明ガラス

玄関スペース

玄関スペース

製品の更なる進化を期待したい

----メーカー製品についてのご意見を

一昔前は新築戸建向けの製品が多かったと思いますが、マンション用やリノベーション用の製品も増えてきたのはいい傾向だと思います。われわれの側とすれば、使いやすくなってきましたね。今後は移り変わりが早いトレンドに対応するために、デザイン面でも更に洗練された製品を期待しています。また職人不足の懸念も多いので、今まで一日かかっていたものが半日でできるといった、省施工の製品がもっとあれば、われわれやお施主様にとっても工期短縮をいうメリットが出てきますね。

DAIKEN 新宿ショールーム

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