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『耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ』を発売

~専用天井工法によりオフィス等の廊下耐震対策・省施工に貢献~

大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、12月21日に、主にオフィスビル等の廊下を対象に、天井の耐震対策や施工効率改善を図る天井システム『耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ』を発売いたしました。
本製品は吊りボルトではなく独自の壁取付金具で天井下地を支持する事で、天井裏設備と干渉しない施工が可能であり、廊下天井の施工効率を改善します。また、耐震性の観点においても独自の強度検証試験により天井の脱落低減の効果も確認しているほか、仕上材としてロックウール吸音板「ダイロートン」を施工することで、廊下における残響音も抑制します。

『マモローカ』施工写真
『マモローカ』イメージイラスト

【背景】

2011年に発生した東日本大震災では、オフィスや公共施設などの吊り天井の脱落被害が相次いだことから、国土交通省は2013年に建築基準法施行令の一部を改正し、翌2014年には天井の脱落防止に関する新告示を施行。これにより特定天井(※)に対する耐震化が義務づけられるようになりました。こうした国の動向を受けて当社が2015年3月に提案を開始した新耐震天井工法『ダイケンハイブリッド天井』は、優れた施工性に加え、4つの異なるグレード展開により幅広い耐震天井ニーズにお応えできる点などが評価され、公共商業分野の各市場で採用物件数を伸ばしています。
そのような中、2016年に発生した熊本地震では、オフィス等の避難経路でもありながら上記特定天井には該当しない廊下天井の脱落事例が数多く発生したことから、昨今では廊下天井の耐震化においても意識が高まっています。しかしその一方で、廊下の天井裏に電気配線やダクト等の設備類が配置されることで、吊りボルトの設置やブレース補強による耐震対策が困難となり、施工者の頭を悩ませるケースがあります。そこで当社は、独自試験により強度検証を重ね、吊りボルトに頼らず壁取付の金具で天井下地を支持できる耐震対策工法として『耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ』を発売することといたしました。本製品は天井裏設備と干渉しないため、廊下天井の施工効率改善にもつながります。
当社は、廊下部分(対応廊下幅2,100mmまで)にお使いいただける本製品と、廊下以外の天井にお使いいただける、先述の『ダイケンハイブリッド天井』や『システム天井』と併せてご提案することで、オフィス市場を始めとする、非住宅分野での更なる安心・安全な空間づくりに貢献してまいります。

(※)「国土交通省」告示の特定天井:(法規制対象)
以下5条件全てに該当し、脱落によって重大な危害を生ずる恐れがある天井のこと。
①高さ6m以上 ②面積200㎡以上 ③質量2kg/㎡以上 ④吊り天井 ⑤人が日常利用する場所

【『耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ』の製品特長】

①天井裏設備の干渉を受けない壁面支持仕様

⇒廊下専用の金具により壁面で天井加重を支持するため、吊りボルト・耐震ブレースが不要となり、設備が集中する廊下の天井裏を有効に活用できます。

※耐震ブレース・・・天井の地震力を躯体等へ伝えるため、V字状に設ける補強材

②施工時間を大幅削減

⇒壁に取付けたDHメイン(野縁受け)にDHクロス(野縁)を嵌め込む簡単施工により、在来工法に比べて施工時間を大幅削減できます。

『マモローカ』構成図
『マモローカ』拡大詳細図

③耐震ブレースを設置することなく、耐震対策をすることが可能

⇒社内独自のユニット試験、部材試験等により、水平震度1.5Gで天井が脱落しない事を確認しています。

※社内測定値であり保証値ではありません。

④仕上げ材の「ダイロートン」による快適な音環境

⇒ロックウール吸音板「ダイロートン」の持つ吸音性能により、廊下における音の反射による残響を抑制します。

【『耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ』の大まかな施工手順】

施工手順

【主な製品仕様等】

製品名 耐震対策 ダイロートン廊下天井システム
マモローカ
対応廊下幅 2,100mm以内
天井仕上げ 捨て張り工法による、石膏ボード+ロックウール吸音板「ダイロートン」
発売日 2020年12月21日

【製品に関するお問い合わせ先】

大建工業株式会社 ロートン営業部

東 京:03-6271-7766
大 阪:06-6205-7272
名古屋:052-205-5160
福 岡: 092-235-0123

<ご参考>

◆ダイケンハイブリッド天井とは

在来天井とシステム天井の良さを”ハイブリッド(融合)”した耐震天井工法です。上階の躯体から吊りハンガー等を介して設置したメインバーに、クロスバーをワンタッチで差込み、段差の無い同一面の格子を形成、これを下地としてロックウール吸音板「ダイロートン」等を仕上げ材に使用します。高い耐震性能と併せ、4タイプの製品ラインアップで様々なニーズに対応可能です。

『ダイケンハイブリッド天井』イメージ写真&イラスト

※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧になられている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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