ニュースリリース
日南大建株式会社 新工場「起動式」開催
~LVL用単板の防腐処理等を通じて木材総合カスケード利用を推進~
大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:億田正則)は、昨年3月に4社合弁(大建工業株式会社、日南町森林組合、株式会社オロチ、越井木材工業株式会社)で設立した「日南大建株式会社」において、今年4月に着工し、8月に竣工しました新工場の「起動式」を11月2日に開催いたしましたので、お知らせいたします。
尚、今回の「起動式」は、コロナ禍により延期としていた新工場竣工式も兼ねており、関係各社の代表者をはじめ、鳥取県平井知事や日南町中村町長にもご出席いただき、各種一連の神事を執り行いました。今後、試験生産を経て、2021年1月の本生産開始を目指してまいります。

日南大建(株)新工場の製造設備

11月2日に行われた起動式の様子
【背景と目的】
その取り組みの一つとして当社は、2016年11月に、豊富な森林資源を活かした林業・木材加工業に積極的に取り組む鳥取県日南町、日南町森林組合、地元LVL※1メーカーの株式会社オロチとの間で、『日南町「木材総合カスケード利用※2」に関する事業化』の検討を進める覚書を締結。その第一弾の事業化案件として、日南町森林組合が切り出した木材を用いて株式会社オロチがLVLを製造し、その際に発生する端材(木材チップ)を有効活用した土壌改良材「DWファイバー」を開発し、2017年5月より提案を開始いたしました。
そして昨年3月18日には、第二弾の事業化案件として、日南町森林組合、株式会社オロチ、越井木材工業株式会社との4社合弁で「日南大建株式会社」を設立し、株式会社オロチが製造するLVL(単板積層材)を高付加価値化するための、単板の防腐・防蟻処理の加工設備を備えた工場の新設を決定。2020年内の稼働に向けた準備を進めてまいりました。
そしてこの度、製造ラインの試運転を終え、生産に向けた準備が整ったことから、11月2日に起動式を開催いたしました。引き続き、2021年1月の本生産の開始を目指し、安定した生産技術の確立を進めてまいります。

日南大建(株)新工場外観
日南大建株式会社では、今後も事業活動を通じて木材カスケード利用を推進し、鳥取県日南町の豊富な森林資源の有効活用の一端を担うとともに、森林運営の活性化、さらには地域産業の活性化に貢献してまいります。
※1 LVL(単板積層材)とは:繊維方向を揃えて単板を積層し、接着した木質材料。繊維方向を直交させる合板に対して、長さ方向に優れた強度を発揮し、建築物の柱や梁などの構造材や、内装建材の芯材などに用いられています。
※2 木材総合カスケード利用とは:森林の維持管理、木材の幅広い活用などを通じて、貴重な木材資源を総合的に無駄なく、効率的に、余すことなく利用することをいいます。
【防腐・防蟻LVL 製造・販売フロー】

【日南大建株式会社の概要】
名称 | 日南大建株式会社 |
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所在地 | 鳥取県日野郡日南町下石見1829-103 |
代表者 | 代表取締役 福知 義久 |
事業内容 | 株式会社オロチ(日南町)が製造するLVL(単板積層材)を高付加価値化するための加工処理(防腐・防蟻〈腐朽・シロアリ被害防止加工〉処理)を行う |
資本金 | 30百万円 |
設立年月日 | 2019年3月18日 |
工場規模 | 敷地面積:約1,000m2、建屋面積:約700m2 |
操業開始 | 生産ライン稼動:2020年11月2日 ※本生産開始:2021年1月予定 |
生産能力 | 年間6,000m3(2021年度) |
出資比率 | 大建工業株式会社:70% 株式会社オロチ:14% 日南町森林組合:10% 越井木材工業株式会社:6% |
【お問い合わせ先】
大建工業株式会社 国内事業企画部 03-6271-7799
※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧になられている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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