今すぐできる洗面所の収納アイデア!リアルな声をもとにDAIKEN・ライオン・TOTO社員が徹底研究!

朝の支度や帰宅後の手洗いなど、毎日欠かさず使う洗面所。だからこそ、家の中でも収納に関する悩みの声が多く聞かれる場所です。今回の記事では、そんなリアルな声をもとに、住宅設備メーカーのDAIKEN、ライオン、TOTOの社員たちが徹底研究した結果をもとに、洗面所収納について紹介します。限られた空間をすっきり使うための基本の収納術から、アイテム別・隙間活用の実例など、実践的なアイデアもあるのでぜひ参考にしてください。

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

朝の支度や帰宅後の手洗いなど、毎日欠かさず使う洗面所。だからこそ、家の中でも収納に関する悩みの声が多く聞かれる場所です。今回の記事では、そんなリアルな声をもとに、住宅設備メーカーのDAIKEN、ライオン、TOTOの社員たちが徹底研究した結果をもとに、洗面所収納について紹介します。限られた空間をすっきり使うための基本の収納術から、アイテム別・隙間活用の実例など、実践的なアイデアもあるのでぜひ参考にしてください。

洗面所収納にまつわる悩みの声

「買い置きしてあったことを忘れ、ストックがどんどん増える」
「欲しいときに見つからない」
「奥のモノが取り出しにくい」
「シャンプーなど、大きいサイズのつめかえ用パウチが形状的に収納しづらい」

アンケートの結果、洗面所収納には多くの悩みが寄せられました。ハブラシや洗顔料などの毎日使うモノだけでなく、洗濯洗剤やボディソープの詰め替えパウチなど、多くのモノが集まります。形もサイズもさまざまなため、きれいに収納するのが難しいと感じる人が多いようです。次の章では、そんな悩みを解消するための基本の収納術を紹介します。

アンケート結果からみえた「お困り4タイプ」のチェックはこちらへ

洗面所をすっきりさせる基本の収納術

必要なモノだけ収納する
ジャストサイズの収納ケースを使用する
ストックのつめかえ用パウチは収納ケースに入れる
よく使うモノは引き出し(棚)上段に収納する
仕切りを利用する
伸縮可能なフリーラックを使用する

洗面所収納のお困り全タイプに共通する基本の収納術を紹介します。基本のポイントを押さえて、すっきり収納をめざしましょう。

必要なモノだけ収納する

最初にやるべきことは、洗面所にあるモノをすべて取り出して、必要なモノと不必要なモノに分けることです。1年以上使用していないモノや使用期限が切れた試供品・古くなって使わなくなった化粧品などは迷わず手放しましょう。ごちゃつきがちな洗面所収納では、モノの量を極力減らすことが大切です。モノを減らすだけで整理収納のハードルはぐっと下がるため、必ず行いましょう。

ジャストサイズの収納ケースを使用する

ジャストサイズの収納ケースを使用する

ジャストサイズの収納ケースを用意するために、洗面所収納の内寸をミリ単位できっちり計測しましょう。隙間があるとモノを置いてしまいがちですが、収納にピッタリと収まるジャストサイズの収納ケースやボックスを選ぶことで、無駄な隙間がなくなります。また、効率的に収納することができるため、スペースが限られている洗面所収納ではジャストサイズはとくに重要なポイントです。

ストックのつめかえ用パウチは収納ケースに入れる

ストック類は、ケースを活用して収納しましょう。洗剤のつめかえ用パウチは柔らかいため、収納の棚に直置きすると倒れたり、奥の方にしまうと取り出しにくくなったりします。そのため、収納ケースにまとめることで扱いやすくなり、見た目もすっきりするでしょう。

また、パウチの柔らかさを利用して、効率よく収納ケースに詰めることもできます。つめかえ用パウチが多くなりがちな洗面所収納では収納ケースの活用がおすすめです。

よく使うモノは引き出し(棚)上段に収納する

毎日使うモノは手の届きやすい、引き出しや棚の上段への収納がおすすめです。取り出すたびにしゃがまずに済むため、体に負担がかかりにくくなります。また、棚よりも引き出しに収納したほうが、モノが見えやすく在庫管理も楽にできるでしょう。

仕切りを利用する

仕切りを利用する

引き出しに仕切りを入れることで、モノの整理がしやすくなります。とくに、小さなアイテムは、開け閉めするたびに倒れてごちゃごちゃしがちです。仕切りがあれば他のモノと混ざってしまうのを防ぎ、モノの所在や残数を確認しやすいため、同じモノを買ってしまうトラブルを防げます。

伸縮可能なフリーラックを使用する

伸縮可能なフリーラックを使用する

洗面台下の収納には伸縮可能なフリーラックを入れることで、モノの管理がしやすくなります。伸縮可能なモノだと、フリーラックの横幅を変えられるため、簡易的な棚として使用すれば、余った上部の空間の有効活用が可能です。排水管を考慮した設計のフリーラックも市販されているため、チェックしてみましょう。

【アイテム別】洗面所の収納アイデアを紹介

洗面所周りのアイテムごとに収納アイデアをご紹介します。ちょっとした工夫で散らかりがちなアイテムが綺麗に整理できるので、ぜひ参考にしてみてください。

ハブラシ|吊るす収納で掃除もラクラク!

ハブラシ|吊るす収納で掃除もラクラク!

ハブラシには、吊るす収納をおすすめします。吸盤やマグネットがついた吊るすタイプのハブラシホルダーを鏡などに設置すれば、洗面台上のスペースを空けたまま収納が可能です。洗面台にヌメリなどがつきにくくなり、掃除もハードルも下がります。吊るすタイプのハブラシホルダーは、100均などでも購入できるため実践しやすいでしょう。

ドライヤー|扉裏の利用でデッドスペースを有効活用!

ドライヤー|扉裏の利用でデッドスペースを有効活用!

ヘアドライヤーの置き場にお困りの方は、吊るす収納を試してみるとよいでしょう。洗面台下の戸棚に専用のヘアドライヤーホルダーを設置すれば、扉裏の空いたスペースを生かして収納できます。扉に引っ掛けて使うタイプのホルダーなら、扉の開閉やコンセントの片付けがわずらわしいという方でも、簡単に収納できます。

化粧用品セット|まとめて収納で片付けストレスを軽減!

化粧用品セット|まとめて収納で片付けストレスを軽減!

化粧品の収納は洗面所にしたいけれど、リビングや寝室のドレッサーで化粧をしたいという方には、持ち運びできる化粧用品の収納セットがおすすめです。取っ手付きのボックスによく使う化粧品を収納すれば、家中どこでも自由に持ち運びできます。持ち運びが多い、あるいはついつい化粧品を出しっぱなしにしてしまう方におすすめの収納方法です。

試供品セット|見える化で収納に合った量を保てる!

試供品セット|見える化で収納に合った量を保てる!

いつの間にかどんどん数が増えてしまう試供品は、使う予定のないモノから捨てていきましょう。まだ使用する可能性があるモノに関しては、中身の見えるチャック袋を活用してまとめておくのがおすすめです。また、使用期限を書いておくことで捨てるタイミングを把握できるため、無駄なモノを手放しやすくなります。

下着やパジャマ|着替えセット常備で手間が省ける!

下着やパジャマ|着替えセット常備で手間が省ける!

※画像はイメージです

下着やパジャマなど、毎日使うモノを洗面所に収納しておくと、入浴のたびにクローゼットへ行く手間が省けます。また、洗面所に洗濯物を干すスペースや乾燥機がある場合、乾いたらそのまま収納できる点も便利です。収納バスケットや仕切りケースも活用し、見た目もすっきり整えましょう。

洗面所まわりの隙間を活用した収納アイデア

・隙間に入るサイズのラックを使用する
・つっぱり棒を使用する
・マグネット収納を活用する
・吊り下げる収納を活用する

洗面所には、意外と多くの隙間があります。こうした空きスペースを上手に活用すれば、収納力がアップして家事動線もスムーズになるでしょう。とくに、洗濯機まわりはスペースができやすいため、棚やワゴンを使って空間を有効活用することがおすすめです。

洗濯機周りの空間を活用した収納アイデアはこちらで詳しく紹介しています

アンケートからみえた洗面所収納のお困り4タイプ

どっさり詰め込みさん
収納グッズ好きごちゃごちゃさん
使い分けるさん
機能性おしゃれさん

アンケート調査から判明した洗面所収納に悩む方の「お困り4タイプ」と、それぞれの特徴を解説します。ご自身と比較しつつ、どのタイプに当てはまるか考えながらご覧ください。

どっさり詰め込みさん

どっさり詰め込みさん

とにかく洗面所のモノが多く、収納から溢れかえっているような場合は、「どっさり詰め込みさん」タイプに当てはまります。日用品をよくまとめ買いするためストックが多く、使いたいモノが見つけられないことも。そのため、同じモノを何度も買ってしまう傾向もあります。

収納グッズ好きごちゃごちゃさん

収納グッズ好きごちゃごちゃさん

収納ケースやボックスなどのグッズはたくさんあるのに収納がうまくいっていない場合は、「収納グッズ好きごちゃごちゃさん」タイプです。形から入るタイプで、収納グッズを買っただけで満足してしまい、肝心の中身の整理を疎かにしがちなのが特徴。そのため、時々しか使わないモノが使いたいときに出てこないことが悩みです。些細なことに時間をかけるのが嫌いで、こまめな在庫チェックを怠るため、洗剤が急に切れてしまうハプニングもしばしばあります。

使い分けるさん

使い分けるさん

同じ洗剤類でもさまざまなタイプの製品を使い分ける方は必然的にモノの量が多くなります。このような方は、「使い分けるさん」タイプに当てはまります。洗剤やハミガキを用途に応じて使い分けたり、製品ごとにストックを用意していたりするため、収納がいっぱいになってしまうことも。性格的に、乱雑な面を人に見せたくないと思う方が多いのも特徴です。

機能性おしゃれさん

機能性おしゃれさん

収納が得意でモノの量も多すぎない場合は、「機能性おしゃれさん」タイプです。日用品はECショップで購入することが多く、自宅にストックしておく必要はないため常にすっきりと整理整頓されているのが特徴。整理収納に関してとくに問題はないものの、本人としてはさらにおしゃれにしたいと考えていることが多いです。上昇志向で、少しデザインを重視した製品を選びがちなのも特徴でしょう。

洗面所収納のお困り4タイプ別解決策

どっさり詰め込みさんの場合
収納グッズ好きごちゃごちゃさんの場合
使い分けるさんの場合
機能性おしゃれさんの場合

片付けのプロである「整理収納アドバイザー」とともに研究した、洗面所収納の「お困り4タイプ」別解決策を紹介します。ご自分に合った解決策をぜひ実践してみてください。

どっさり詰め込みさんの場合

どっさり詰め込みさんの場合

まずは、1年以上使っていない不要なモノや収納ケースなどは手放し、モノの量を減らしましょう。そのうえで収納物をきちんと把握し、用途別に仕分けるのがおすすめです。中身が見える透明ケースに、一目でわかるよう用途を書いたラベルを貼るとよいでしょう。これにより、欲しいモノを見つけやすくなります。

収納グッズ好きごちゃごちゃさんの場合

収納グッズ好きごちゃごちゃさんの場合

収納グッズ好きごちゃごちゃさんは、ざっくりと使用目的別に収納物を分類するのがおすすめです。生活のルーティーンに合わせて使用目的別のセットを作って収納することで、機能的な洗面所に仕上がります。化粧用品セットは、持ち運びのしやすい取手付きのケースを使うと便利です。

使い分けるさんの場合

使い分けるさんの場合

使い分けるさんは、収納物を「用途別」と「使用頻度」の観点で仕分け、収納グループを細分化してみましょう。これにより、今よりも使いやすい洗面所になるでしょう。同時に不要なモノを捨てることで、仕分けやすくなります。また、収納グループを細分化する際には、収納ケースや仕切りを駆使してスペースを確保するのがポイントです。

機能性おしゃれさんの場合

機能性おしゃれさんの場合

機能性おしゃれさんがさらにレベルアップするためには、洗面台上のスペースに着目してみましょう。ハブラシや洗面台の上に置いているモノは吊るす収納に変えることで洗面台周りがすっきりします。掃除もしやすいため、清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。また、スペースが空くことで観葉植物などちょっとしたディスプレイを置くこともでき、洗面所のインテリアづくりに役立ちます。

ランドリールームの収納にお困りの方はこちらを参考にしてください

洗濯物を畳むのが面倒!洋服の収納アイデアでお困りの方はこちらを参考にしてください

すっきり洗面所収納を目指した収納WGの活動とは?

すっきり洗面所収納を目指した収納WGの活動とは?

洗面所の収納にまつわる悩みの声が数多くあることを受けて、DAIKEN・ライオン・TOTOの3社は、洗面所収納を解決する糸口をみつけるため、point 0の「収納ワーキング」活動をスタートしました(以下「収納WG」)。

収納WG活動のコンセプトについて詳しくはこちら

※point 0とは「働く」を再定義する協創/共創のためのコンソーシアムで、「働く空間の価値」を創出するオープン・イノベーションの加速化を目的に2019年7月に誕生しました。「未来のオフィス空間」を実現していくためのコワーキングスペースであり、実証実験の空間として「point 0 marunouchi」を運営しています。2023年3月現在、プロジェクトに参画する企業は18社に上り、協創/共創の輪が広がっています。また、理想的なソロワーク環境を整備した「point 0 satellite」も運営しています。

point 0について詳しくはこちら

収納WG

収納WGでは、手始めにメンバーの自宅の洗面所収納を写真に納め、洗面所の収納物量を製品ごとにカウントして課題を探りました。

アンケートからわかった洗面所収納の困りごと4タイプの詳細はこちら

洗面所収納にまつわるアンケート調査の概要

収納WGが行ったアンケート調査の結果をまとめました。

アンケート対象者

性別・年代

性別・年代

アンケート対象者計50名の構成比は男女比がほぼ半数ずつ、年齢層に関しては20代が約3割、30代が約2割、40代が約3割、50代以上が約2割で、子育て世代から子育て卒業世代まで幅広くご協力いただきました。

住居について

住居について

今回のアンケート対象者は集合住宅に住んでいて、狭い収納をいかに有効活用するかで悩んでいる方が多いようでした。また、入居年数は5年以内が64%と半数以上を占めており、新しい住宅にお住まいの方が多い傾向が見られます。

アンケート結果

洗面所収納の現状について

洗面所収納の現状について

洗面所の収納に対してモノの量が100%を超えている方が58%おり、半数以上の方がうまく片付けられていない状況にあることがわかります。収納物が多いことで、収納スペースが圧迫されているご家庭が多いようです。

自身の収納スキルについて

自身の収納スキルについて

ご自身の収納スキルが「得意だと思う」と答えた方が28%であるのに対し、「不得意だと思う」は48%という結果でした。ご自身の収納スキルが低い、片付けが不得意と感じている方が多いことがわかります。

収納物量×収納スキルによる満足度の違い

収納物量×収納スキルによる満足度の違い

上図を見ると、収納物量が少ないほど収納に関して満足度が高い傾向にあります。一方、自己評価による収納スキルのレベルは満足度とはあまり関係がなく、同じ収納物量で比べると、収納が得意であっても不得意であっても満足の度合いは変わらないようです。

目指したい生活スタイルに合う憧れの洗面イメージについて

目指したい生活スタイルに合う憧れの洗面イメージについて

目指したい洗面所のイメージについて、72%の方がをすぐに取り出せるなど機能的な洗面所」と答え、次いで44%の方が「ホテルのような清潔感のある洗面所」と答えています。このことから、収納量だけではなく、使い勝手とすっきりした見た目を兼ね備えた洗面所を求めている方が多いことがわかりました。

洗面所は「使いやすさ」と「見た目」の両立を意識して収納を!

洗面所は家族みんなが毎日使う場所だからこそ、常に清潔で使いやすい空間づくりが欠かせません。今回紹介した収納アイデアや企業の研究成果を取り入れれば、限られたスペースを賢く活用しながら、見た目も機能性も両立した快適な洗面所が実現可能です。日々の支度や家事をスムーズにするためにも、是非参考にしてみてください。

洗面所収納の工夫は、暮らし全体の快適さを大きく変えてくれます。気になるアイデアを試してみたい方は、DAIKENの収納製品や空間づくりの提案もぜひチェックしてみてください。公式サイトでは、実際の施工事例や製品ラインアップも紹介中。ほかの記事では、キッチンや玄関収納のヒントも掲載しています。

剤と収納のあるべき姿
-The right product in the right place-
~生活者の行動と使うものから考える洗練空間~

DAIKEN・ライオン・TOTOのメンバーが参画する収納WGが提案する「剤と収納のあるべき姿」とは、収納側と収納物側の両面から整理収納方法を検討するアプローチ方法です。収納WGでは「剤と収納のあるべき姿」をコンセプトに、既存の製品を最大限に活かしながらよりよい洗面所収納を実現できるよう、新たな収納製品の開発・研究を目指して進めています。

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