狭い部屋を広く見せる収納術

押入れは高さも奥行きもあることから、一度入れてしまうと何が入っているのか忘れてしまったり、出し入れが面倒に
なってしまうもの。でも本棚のような細かい仕切りがないのは、収納を自由自在に操れるということ。
使い方によっては、最強の収納場所になります。狭い四畳半を広く見せるために、押入れを有効活用しました。
押入れに何をしまうか考えましょう
リビング脇にある四畳半の和室の押入れ、使いこなせば優秀な収納スペースのはずが、片づけられなかった頃は引っ越してきたままの段ボール、出番の予定もない来客用お布団などが入っていました。子どものおもちゃや衣類は狭い和室に置きっぱなしでした。

押入れを改めて見直そうと何をしまいたいか考えた時、毎日使うモノ、1週間に一度以上使うモノ、滅多に使わないモノで分けました。
毎日使うモノ:主人の布団、夫婦の衣類、子どものオンシーズンの衣類
1週間に一度以上使うモノ:帽子・バッグ(主人&子ども)、趣味のカメラ、私のお片づけ作業現場セット
滅多に使わないモノ:オフシーズンのバッグ、クリスマスなどの季節用品、学校用雑巾、サーキュレーター (扇風機)・・・
ヒントは「子どもの目線」から
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子どもは押入れの中段、特に引き出しタイプの収納グッズを使ってしまうと、背伸びをしても中に何が入っているのか覗くのは難しいことから、子どもが一番使いやすい下段を利用して子どものモノを収納します。
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左はオンシーズンの衣類、右はお友達がきた時も和室で広げられるように、おもちゃが子ども別に分けて入っています。
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子どもの性別が違うので、遊ぶおもちゃは異なりますが、分けることでお互いの陣地に入ることはありません。そして急に思い立ち、ボックスを引き出して自主的におもちゃの仕分けをすることもあります。衣類の収納ボックスは奥行きが浅いため、キャスターを引けば裏には箱に入ったおもちゃがあります。この時点で押入れは前と後ろで利用できます。
子どもの衣類がオンシーズンしか入っていないのは、暑い時にトレーナー、寒い時にタンクトップなど、天気や気温など全く無視した洋服を着てしまうため。完全に分けオフシーズンの衣類は子ども部屋に収納しています。
次は「大人が普段使うモノ」を
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中段には、左に毎日使う主人の布団、夫婦の衣類、右には1週間に一度以上使う帽子などを配置しました。ここでポイントなのは、左側は上と下で分け、右側は前と後ろで仕切っています。
主人はこの高さでも布団が容易に出し入れできます。また右はハンガーパイプ付き押入れ収納棚というものを入れ、1週間に一度以上使う帽子やバッグは手前、カゴに入れたモノは奥でも引き出すことは簡単なので棚に置いています。夫婦の衣類はオールシーズン入っており、オンは手前、オフは奥へ、季節が変わるたびに入れ替わっていき、今年は出番のなかった服、シミができたなど着古し来年は着ないと判断した服は、持ち越さないよう処分しています。
手の届かない場所は滅多に使わないモノ
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滅多に使わないモノは上段へ。滅多に使わないということは、この場所はほとんど動かさないために色の反乱でゴチャゴチャして見えると残念な感じになります。それを収納ボックスで揃えることで統一感を出しました。オフシーズンのバッグには子どものリュックも入っていますが、定位置が決まっていることにより自分たちで台を持って取ることができます。

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中段の右側は余裕があることにお気づきでしょうか。リビングに隣接しているので、急な来客時には出ているモノを隠せるように場所を空けています。とりあえず置ける場所があるということは、心にもゆとりが生まれます。
また、旅行などに行き、すぐに渡せないお土産なども、この場所に置くことが定位置になっています。お土産は日常生活で必要のないものなので、しまい込んでしまうといざ渡そうと思った時に慌てて探したりすることになりますが、場所が決まっていると急に会う段取りになってもすぐに持ち出せます。
まとめ
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大容量の押入れを生かし、四畳半でも広く有効に使えるようになると、心も穏やかにすることができます。押入れ収納のおかげで、広々と使えています。