ユカリラの特長

快 適

どこにいても、おだやかで、心地よく。

熱源の近くや風があたっているから快適なのではなく、
空間のどこにいても温度のムラがなく、あたたかく、すずしい。
おだやかな気流は、冷暖房の存在を忘れてしまいそうです。

温度のムラが小さく、どこにいても快適

壁掛エアコンのグラフ
ユカリラのグラフ

【計算条件】
2階建て住戸の1階角部屋を想定 /
建物断熱性能:平成28年度省エネ基準準拠 /
換気回数:0.5回/h / 外気条件:7℃

●暖房時の室内温度分布シミュレーション

壁掛けエアコンのような対流式暖房機は、暖かい空気を気流で部屋全体に行きわたらせることで暖房するため、上下方向に温度ムラが発生しやすい傾向にあります。『ユカリラ』はどの場所でもほとんど同じ温度、どこにいても快適です。これは『ユカリラ』が伝導・対流・輻射によりバランスよく熱を供給しているからなのです。

気流がおだやかで、温冷風が苦手な人も心地よく

壁掛エアコンのグラフ
ユカリラのグラフ

【計算条件】
部屋サイズ:4.55m×5.46m×天井高2.6m
吹き出し風量:540㎥/h

●冷房時の風速分布シミュレーション

壁掛けエアコンのような対流式暖房機は、暖かい空気を気流で部屋全体に行きわたらせることで暖房するため、上下方向に温度ムラが発生しやすい傾向にあります。『ユカリラ』はどの場所でもほとんど同じ温度、どこにいても快適です。これは『ユカリラ』が伝導・対流・輻射によりバランスよく熱を供給しているからなのです。

快適性能をはかるものさし「PMV」とは?

ある空間を「暑い/寒い」と感じるかどうかは、その空間の気温だけではなく、気流や湿度などにも影響を受けます。より多くの人に対して、「快適性」をはかる共通のものさしとしてISOで定められたのがPMV(Predicted Mean Vote:平均予想温冷感申告)と呼ばれる指標です。PMV「0」は暑くも寒くもない「どちらでもない」状態で、95%の方が快適と感じる環境を表し、『ユカリラ』は90%の方が心地よいと感じる環境、PMV±0.5を目指しています。

PMVは気温、平均放射温度、湿度、気流速度という環境側の4つの要素と、着衣量と代謝量という人体側の2つの要素を合わせた、6つの要素によって決まります。

健康・安心

子どもからお年寄りまで、健やかに。

ひとの健康と室内温度は、深い関わりがあります。
特に部屋間の温度差は、血圧変動に大きな影響を与えます。
快適な室内温度を保つことで、健やかに過ごせます。

部屋間の温度差が小さい、健やかな温熱環境へ

急激な温度の変化で身体がダメージを受けるヒートショックは、温度差が原因で起こると言われています。『ユカリラ』は個別空調に比べ、複数の部屋をまとめて冷暖房できるため、居室と非居室の温度差が小さいことが分かります。下記の測定結果は暖房時のものですが、冷房時においても同様な結果となっています。

個別空調(壁・天井付けエアコン+床暖房)のグラフ
ユカリラのグラフ

【測定条件】
場所:東京都23 区内/間取り:3LDK(約80㎡)/階数:20階以上/ユカリラ:YFP タイプを導入 /測定時期:暖房2023年2月下旬・冷房2023年7月下旬/エアコン定格能力 ユカリラ:暖房8.0kW 冷房 7.1kW/対流空調: LDK、主寝室に各1台 暖房11.0kW 冷房10.0kW 居室に各1台 暖房 2.2kW 冷房 2.2kW/測定高さ 各居室:床上0.6m 非居室:床上1.1m/空調設定 ユカリラ:暖房25℃ 冷房26.5℃ 風量自動 対流空調:暖房・冷房26~28℃風量自動

●標準的なマンション住戸における、
暖房時の『ユカリラ』と個別空調との各室の平均温度の比較

床の熱による、低温やけどが起こりにくい

暖房運転時の電気式床暖房の表面温度は30℃を超えますが『ユカリラ』の表面温度は24℃前後で、比較的低温でも対流の効果も合わさり快適に過ごせます。下図のとおり『ユカリラ』は床暖房と比較して床表面を被覆したときのこもり熱も低いため、低温やけどが起こりにくく、安心してご利用いただけます。

壁掛エアコンのグラフ
ユカリラのグラフ

●暖房時の床のこもり熱の比較

床面の一部を50mm厚ポリスチレンフォームで被覆して『ユカリラ』・電気式床暖房をそれぞれ暖房運転させ、パネル面の温度が一定になった時点で被覆部の表面温度を測定しました。

WHOは健康を守る指標として、冬の最低室内温度18℃を勧告しています。

WHO(世界保健機関)は、「住まいと健康に関するガイドライン」において、寒さによる健康被害が出ないよう、冬の最低室温として18℃以上を勧告しています。また、英国保健省の冬季住宅内室温指針でも18℃を許容室温に。18℃未満で血圧上昇・循環器疾患の恐れ、16℃未満で呼吸器系疾患への抵抗力が低下するとしています。

※2015年10月の改定で21℃の記載がなくなり、全室18℃が最低推奨温度に改定
英国保健省イングランド公衆衛生庁「イングランド防寒計画(Cold Weather Plan for England)2015.10」

省エネ

冷暖房が必要なエリアを、効率的に。

天井の高い空間の冷暖房は、無駄なエネルギーを使いがちです。
ひとが活動するエリアを中心に空調することができれば省エネに。
空気の特性と床輻射のしくみがそれを可能にします。

冷房・暖房ともに、人の活動エリアを効率的に空調可能

『ユカリラ』は空調した空気を床下に吹き込み床面から室内に吹き出すため、床面の近くが最も冷暖房の効果が得られやすく、床面に近いほど夏は涼しく冬は暖かいという特性を持っています。また、冷たい空気は下に溜まりやすく暖かい空気は上昇することから、高天井の空間においても人の活動エリアに快適温度の空気がとどまるため、効率的に空調が行える冷暖房システムであると言えます。

『ユカリラ』・対流空調運転時の室内温度分布イメージ図

●『ユカリラ』・対流空調運転時の室内温度分布イメージ

消費エネルギーは、対流空調と比較して同等から10% 程度削減

同じ能力・風量の対流空調/『ユカリラ』を対象に、床高さ1mにおける空気温度をシミュレーション。「床高さ1mで同様の温度になるときの消費エネルギー」を推定した結果、『ユカリラ』を使用した場合、対流空調と同等~10%程度の消費エネルギー削減が期待でき、特に天井高の高い建物において消費エネルギー削減効果が大きくなる見込みがあることが分かりました。

暖房時・冷房時の消費エネルギー試算の比較図

●暖房時・冷房時の消費エネルギー試算の比較

空調運転時の省エネルギー効果を検討するために、対流空調と『ユカリラ』を運転した場合をそれぞれ想定し、
空気の数値流体シミュレーション(CFD)によって室内の空気温度の分布を検証しました。

【共通の設定】
外気温度:冷房時35 ℃、暖房時7 ℃/換気回数:0.5回/h/空調機能力・風量:対流空調、『ユカリラ』ともに同じ空調機能力・風量を与える/吹出位置:対流空調は壁面にエアコンを設置。『ユカリラ』は室内機から床下空間に吹き出し、床表面に設けた還流口から室内空間に吹き出す。
【パターン①大容量の設定】
室面積:40m×30m/室高さ:対流空調は12m、『ユカリラ』は12.5m(うち0.5mは床下空間)/UA値0.83W/㎡K/人体発熱:冷房のみ顕熱負荷7,900W(100人分を想定)
【パターン②中容量の設定】
室面積:20m×15m/室高さ:対流空調は6m、『ユカリラ』は6.5m (うち0.5mは床下空間)/UA値:0.83W/㎡K/人体発熱:冷房のみ顕熱負荷1,580W(20人分を想定)

2050年カーボンニュートラルを実現し、持続可能な社会を目指して。

地球温暖化による気候変動を防ぐ脱炭素社会に向けて、2050年までにCO2(二酸化炭素)を排出実質ゼロにすることを目指すカーボンニュートラル。建築分野においてもさまざまな取り組みが進む中で、冷暖房におけるエネルギー消費量の削減は重要なテーマのひとつです。そのため、住宅をはじめ公共施設や店舗、大規模施設における、省エネ型空調設備の導入、推進が必要となっています。

※出展:経済産業省HP「カーボンニュートラル」って何ですか?
(前編)/国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス
「日本の温室効果ガス排出量データ」より経済産業省作成

ユカリラ総合パンフレット

ユカリラ
総合パンフレット

『ユカリラ』に関するお問合わせは

大建工業株式会社 快適空間部

03-6271-7782

(受付時間 平日10:00~17:00)