ペットドアって必要?
引き戸につけた場合の安全性とメリット・デメリット

ペットブームといわれて久しいですが、WEBの動画配信サイトやSNS、テレビ番組などで毎日新しいペット動画が投稿・紹介され、ペットホテルから専用フィットネスといったさまざまな専門サービスが充実してきているなど、未だにペット人気はとどまるところを知りません。現在、自宅でペットを飼われている方も多いと思いますが、室内飼いの場合、ペットにストレスが溜まっていないか心配になりますよね。ペットドアは、ペットの家の中の移動を自由にすることから、猫や犬を飼っているご家庭にはよく設置されています。しかし、初めて設置する際は安全性や、ペットが気に入って使ってくれるか心配になるもの。そこで、ペットドアのメリットや、デメリットと対策、選ぶ際のチェックポイント、ペット好きの方の悩みを解決するDAIKENおすすめのペットの体に優しい製品をご紹介します。
ペットドアとはどのようなドアなのでしょうか
ペットドアとは、人の出入りだけでなく、ペットの出入りにも配慮したドアのことです。ペットが通り抜けられる大きさの小窓が戸に付いています。人の手を借りずとも、ペット自身が自由に部屋の出入りができるようになるため、飼い主がペットのドアマンから解放されるほか、ペットに網戸や扉周辺を傷つけられることも少なくなるため、人気を集めているアイテムです。猫はもちろん、犬も自由に移動できる空間が増えることで、ストレスがたまりにくくなり、留守番の際ものびのびとした生活を楽しむことができるのです。ペットにとっての利便性だけでなく、飼い主にとってもメリットがあるのが特長です。
ペットドアのメリット
ペットドアを設置するとさまざまなメリットがあります。飼い主にとっても嬉しいポイントを解説します。
ペットが自由に家の中を移動できる
ペットドアがあれば、ペットはいつでも部屋を移動できるため、ストレスが軽減されます。通常の扉が付いている部屋では、開け閉めは飼い主が手助けする必要がありますが、ペットドアをくぐることでペットは自由に部屋を行き来できるため、飼い主の手間が省けます。
通常の扉を開閉するよりも安全性が高い
通常の扉を開閉してペットを通す場合、ペットの体を挟んで怪我させてしまう危険性があります。ペットドアはペット用にできており、軽い材質を使用しているため、ペットの体を傷つける心配が少なくなります。ペットのサイズにあった適正なドアを選べば、安全性が高く、事故防止にもつながります。
ロックをかけてペットの出入りを制限できる
掃除やフローリングのワックスがけの際など、ペットの出入りを制限したいときは、ペットドアにロックをかけられます。ただし、すべての製品にロック機能が付いているわけではないため、よく確認してから購入しましょう。
扉や壁の傷・汚れを防げる
ペットは部屋に入りたいときに、飼い主に知らせるために扉や壁を爪で引っ掻いたり、かじったりする行動をとります。ペットドアがあれば、ペットが自分で開け、くぐり抜けた後は自動で閉まるため、ドア本体や壁に傷がつきにくいので安心です。
冷暖房費の節約ができる
扉を開閉する回数が多いと、冷暖房効率が悪くなってしまいます。ペットドアがあれば、ペットが出入りする瞬間のみの開閉で済み、室内の温度変化を最小限に抑えることができます。そのため、通常の扉と比べて、冷暖房費の節約につながります。
ペットドアのデメリットと対策
ペットドアには多くの利点がありますが、知っておきたいデメリットについても触れておきます。対策も含めて、あらかじめ確認しておきましょう。
人が扉を開閉する際に注意する必要がある
人が扉を開け閉めするときには、ペットが近くにいないか確認する必要があります。万が一、ペットドアをペットが通り抜けようとしている最中に開閉してしまうと、ペットが挟まってしまう可能性があります。
対策
- 扉を開ける際はノックするなどして、ペットに人の存在を認識させる
- そっと扉を開けるようにする
- 向こう側が透けて見えるペットドアを採用する
ペットが慣れるまでに時間がかかる
ペットドアを使ったことのないペットは、慣れるまで戸惑う可能性があります。せっかく設置してもペットが使ってくれなければ意味がないため、ペットが自発的に使ってくれるようになるまで時間を要する可能性があることも念頭に置いておきましょう。
対策
- ペットが通り抜けることを覚えるまでは飼い主がサポートする
- ペットドアの向こう側におもちゃやおやつを置いて誘導してみる
開閉時に音がする
ペットドアによっては、ペットが通り抜けるたびにバタンと音がするものがあります。音に敏感な方や、赤ちゃんのいるご家庭は設置位置を考慮する必要があるでしょう。
対策
- 寝室や作業部屋など静かに過ごしたい部屋にはペットドアを設置しない
ペットドア選びでチェックすべきポイント
ペットドアはさまざまなサイズ・素材・機能・デザインの製品が販売されています。購入する際に着目すべきポイントをご紹介するので、ペットにとっても飼い主にとっても使いやすいペットドアを選びましょう。
サイズ
ペットの体長・体重の目安 | ペットドアの適性サイズ |
---|---|
300~550㎝・6kg未満 (小型犬・猫) |
幅127×高さ178mm~ |
500~700㎝・6~20㎏ (中型犬) |
幅178×高さ285mm~ |
600~900㎝・20~35㎏ (大型犬) |
幅266×高さ381mm~ |
900~1,500㎝・35~40㎏ (超大型犬) |
幅381×高さ508mm~ |
ペットドアを選ぶ際、サイズは重要なポイントです。ペットの体のサイズに合わせないと怪我をする可能性があります。また、ペットがまだ成長中の場合は将来を見据えたサイズを選ぶと長く使用することができます。
素材
柔らかく、ペットの体を傷つけない素材でつくられていることも重要です。軽い素材ならペットが楽に開閉することができ、ストレスになりません。また、向こう側が透けて見える素材なら、開閉時にペットの存在を確認でき、安全性が高いです。
丈夫さ・お手入れのしやすさ
ペットドアはペットが直接触れるため、傷や汚れが付きやすい場所です。丈夫で傷つきにくい素材かどうか、簡単にお手入れできるかどうかも、長く愛用するための大切なポイントといえるでしょう。
ロック機能の有無
ロック機能付きであれば、ペットの出入りを制限できます。必要なタイミングでロックできると、掃除や料理の際の移動制限ができ、飼い主としても安心です。また、ロック機能が使いやすい仕様であることも重要です。
デザイン
ペットドア自体は木製や、透明・半透明な素材からつくられたものなど、さまざまなデザインがあります。ペットドア付きの扉を取り付ける場合は、部屋の雰囲気に合うデザインを選び、トータルコーディネートを心がけるとおしゃれです。扉に小窓が付いているタイプは部屋の外の光を取り入れることができます。
犬・猫のためのペットドア、どうやって設置するの?

ここからは、大事な犬・猫 などのペットが自由に出入りできるペットドアの設置方法についてご紹介します。ペットドアはさまざまな種類があり、設置のしやすさもそれぞれ異なります。
引き戸などの隙間を利用するペットドア
既存の引き戸や開き戸を少し開けてできた空間に、素材を挟んだり貼り付けたりして設置するタイプのペットドアです。洋風の引き戸や開き戸だけでなくふすまにも設置しやすく、和室住まいの人も選択しやすい製品です。既存の引き戸や開き戸を傷つけることなく、ペットドアを導入できるのが魅力です。
たとえば、引き戸のレールに犬猫用のペットドアが付いたパネルをはめ込むタイプや、ウレタンシートを引き戸側へ貼るタイプの製品などがあります。
「既存の引き戸にペットドアを設置したいけれど、のこぎりなどの工具を扱うのは苦手」という人でも、挑戦しやすいでしょう。
ただし、既存の扉とは異なる素材や色になってしまうため、統一感がないなどインテリア的に気になる人もいるかもしれません。
ドアや引き戸をくりぬいて設置するペットドア
既存のドアや引き戸に穴を開け、通り道を確保するタイプのペットドアです。このようなペットドアはもともとのドアを使用するため、外観をあまり変えずに済むという魅力があります。しかし、ペットドアの設置にはドアや引き戸の一部をのこぎりなどできれいに切り抜く必要があるため、DIYに慣れていない人にとってはこの作業は困難かもしれません。
また、このタイプのペットドア製品は、取り付けるドアや引き戸の厚みによって製品の種類が分かれている場合があります。購入前に取り付け予定のドアや引き戸の厚みを正確に測っておきましょう。上手くドアや引き戸を切り抜く自信がない場合は、専門業者への依頼も検討しておくとよいでしょう。
ペットドア付きの扉に取り替える
「既存の引き戸や開き戸にペットドアを付けるのは難しそう」「インテリアが崩れてしまいそう」と感じる方は、はじめからペットドアが設置されている扉に取り替えるという方法もあります。最初からペットドアがついている製品であれば、扉のデザインとペットドアのデザインがマッチしていて見栄えが良いです。インテリア性を重視したい人は、扉ごとのリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。
DAIKENイチ押しの「ペットドア」

DAIKENの「ペットドア※」は、幅210×高さ320mmの大きさの、小型のペットに適している「ペット用くぐり戸付き」室内ドアです。ポリカーボネート樹脂でできているため柔らかく、半透明なので、扉の向こう側にいるペットの存在を確認しやすい仕様です。また、扉の表面に特殊強化化粧シートを使用しているキズ防止シートタイプは、傷がつきにくくお手入れしやすいのも特長。
カラーバリエーションは9種類あり、オプションで犬や猫の姿を模したレバーハンドルを取り付けられるため、こだわりのペット用くぐり戸付き室内ドアを設置できます。
※本製品は、ペット用くぐり戸付きの室内ドアとして設置可能で、既存の扉へくぐり戸のみ後付けすることはできません。
「ペットドア」のおすすめポイント
DAIKENの「ペットドア」は、機能性が高く、デザインが豊富な点も魅力的ですが、特にご紹介したいイチ押しポイントを解説します。
片手でロック可能

ペットくぐり戸にはロック機能が付いているだけでなく、片手で操作できるため、手を煩わせません。ロック位置は、扉の表側から裏側へ変更することも可能です。
肉球デザインの採光小窓(オーダー)

DAIKENの「ペットドア」は、キュートな肉球型の採光小窓をオーダーで取り付けることができます。外からの光が入るだけでなく、可愛らしいデザインで部屋のインテリア性を高めてくれます。
力の弱い方も開けやすいレバーハンドル

人が開閉時に使うドアノブには、軽く触れるだけで扉が開閉できるショートストロークレバーハンドルが採用されています。従来のレバーハンドルは、約30°押し下げて開くのに対して、ショートストロークレバーハンドルは約10°だけでドアの開閉ができます。力の弱い方でも楽に扉の開け閉めができる仕様です。
ペットのいるご家庭におすすめのくぐり戸・ゲート
ペットドアのほかにも、ペットの移動の自由を広げたり、逆に安全性のために移動を制限したりする製品があります。ペットが快適に暮らすために役立つ魅力的な製品をご紹介するので、ペットドアと合わせてご検討ください。
ペット壁内くぐり戸
壁面に施工するタイプのペット専用のくぐり戸。壁の枠のサイドにマグネットが付けられ、ペットが通り抜けた後にくぐり戸をキャッチしてくれるため、空気の行き来が少なく、冷暖房効率を下げません。ロック機能付きなので、ペットの行動を制限したいときに役立ちます。ポリカーボネート樹脂製で柔軟性があり、安全性が高いのも特長です。
ねこゲート
玄関付近などに設置して猫の飛び出しを防止する『ねこゲート』。格子デザインなので猫の視界を遮らず、飼い主からも様子をうかがいやすい設計です。猫が開閉できない両側サムターン錠でしっかり施錠でき、いつも器用にドアを開けてしまう猫でも心配は不要です。<ネオホワイト><ミルベージュ><トープグレー>の3色ラインナップでインテリアにマッチしやすいバリエーションが魅力です。
ペットドアでペットも飼い主も快適な暮らしを
ペットドアを設置すると、ペットだけでなく、飼い主の暮らしも快適になります。設置する際は、ペットの体格に合わせたサイズ感で、素材や機能性、デザインに納得のいくものを購入しましょう。
DAIKENの「ペットドア」は、デザイン性が高く、ペットの安全性や飼い主の利便性に配慮した機能を搭載しています。ペットの爪による傷にも強く、お手入れも簡単です。ペットはわが子も同然、家族の大切な一員です。DAIKENは人とペットが快適に共存できる家づくりを全力でサポートいたします。その他にも、住まいに関するさまざまなご要望にお応えする製品を多数取り揃えていますので、ペットドアをご検討中の方は、ぜひ一度DAIKENにお問い合わせください。
※ここに掲載されている情報は2024年7月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。