ご理解いただきたいこと
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これらの現象は製品の不具合によるものではありません。
木質フロアー
使用する場所について
ビル・店舗用床材以外は、一般の居室での使用を前提にしています。
事務所・文教・老建・診療所等に使用されると使用条件により劣化が早まったり、不具合の発生頻度が高まりますので、お避けいただくか保護等の措置をお願いします。
床鳴り
床鳴りは音の程度にもよりますが、フロアーの継ぎ目部分がすれて音が発生していることが考えられます。
これは、木の性質としての調湿効果が働き、伸び縮みを生じることである程度はやむを得ない現象です。
商品の性能、使用上特に問題ありません。
その他、水をこぼして長時間放置した場合や、水気の多いお手入れをされた場合などでも起こりますので、正しいお手入れ方法をおすすめします。
また、ワックスや表面コート剤の塗布、下地条件などでも発生する場合があります。
反り・突き上げ・目スキ・波打ち
木材を使用しているため、反りや突き上げ(継ぎ目部分の盛り上がり)、目スキ(継ぎ目部分に隙間ができる)が発生することがあります。
特に床暖房使用時には目スキが発生しやすくなりますが、使用しなくなると徐々に隙間が目立たなくなります。
木材の特性上ある程度はやむを得ない現象ですので、ご理解ください。
虫食い
一般にフロアーは高温高圧工程を経て製造されるため、製造段階での虫害はありませんが、木質材料の特性上、製品の流通段階や施工後に何らかの理由で虫害が発生することがります。
万一発生した場合、専用の薬剤を注入するなど、早期対策が必要です。
処理専門業者等にご相談ください。
色のバラツキ
自然素材である天然木の化粧単板や無垢材は、同じ樹種でも一本一本個性があります。
木目・色調が異なるのはもちろん、成長過程で生じる節や入り皮なども天然木ならではの個性です。
天然素材ならではの特徴としてご理解のうえ、その味わい深い魅力をお楽しみください。(参考:木質床材の表情について)
退色・変色等の経年変化
フロアーを長く使用していると経年変化により、「退色」したり「変色」することがあります。
また、光や熱があたる部分とあたらない部分(特に窓際などカーテンとサッシの間)で色合いに差が生じることがあります。
化粧シート床材(木目柄)
色柄のばらつき
化粧シート床材は木のもつ自然な風合いを表現するために、色柄のばらつきや入り皮・節など天然木の個性的な特徴も含んでいます。(参考:木質床材の表情について)
各製品の木目柄については、ホームページの画像をご参考ください。
化粧シート床材(石目柄)
表面塗装
塗装仕上げのため磨き仕上げの天然石とは異なり、溝や化粧面に微細な凹凸や気泡があります。
鏡面仕上げのため、生活上の傷など場合によっては目立ちやすくなります。
床暖房用フロアー
目スキ
木には空気中の湿度が高いと湿気を吸収して伸び、乾燥してくると湿気をはき出して縮む性質があります。
床暖房使用時にはフローリングが乾燥して縮むため、フローリングの継ぎ目部分で若干の隙間があいてくることがあります。
これは木材の特性上ある程度はやむを得ない現象ですので、ご理解ください。
床暖房を使用しなくなると徐々にフローリングが伸びて隙間が小さくなります。
歩行感
床暖房を設置した部屋を歩いた時に、歩行感が床暖房を設置していない部分と若干異なると感じることがあります。
これは床暖房システムの構造上起こりうる現象でやむを得ないことです。
故障や破損ではなく使用上は特に問題はありません。
音
床暖房を使用した際に床面から音がする場合があります。
これは床暖房パネル本体や仕上げ材、床の構造体が床暖房パネルの熱により膨張・収縮し発生するもので、異常ではありません。
また、温水式の場合、通水音がすることもありますが、これも異常ではありません。
防音用フロアー
沈み込みきしみ音(防音直張りフロアー)
防音直張フロアーは防音性能を高めるために、裏側に特殊クッション材を使用しています。
そのため、一般のフロアーと比べると歩いた時に柔らかく沈むような感じがしたり、フロア同士がこすれ、きしみ音が発生することがあります。
これは防音性能を得るための構造上ある程度やむを得ない現象です。
わずかな揺れ・沈み(防音二重床)
床の構造にはコンクリート床に防音直張フロアーを施工するもの以外に脚付パネルの上に床を施工したものがあります。
脚先にはゴムがはめ込まれていて、防音性能を得ることができます。
そのため歩行時にはわずかな揺れや沈みの感じがありますが、これも構造上やむを得ないものです。
波打ち現象
フロアーは湿度によって伸縮します。
フロアーが過湿状態になった場合、表面が波打った状態になることがあります。