クロス張り替えのタイミングはいつ?
家にもたらす4つのメリットも解説

クロス張り替えのタイミングはいつ?家にもたらす4つのメリットも解説

クロス(壁紙)の張り替えについて、以下の疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

「クロス張り替えのタイミングはいつが適切なのか?」
「古いクロスのままだと身体に害などがあるのか?」

実は10年以上クロスを張り替えずにいると、本来のクロスの色から徐々に変化して、部屋が暗く古い印象になってしまうことがあります。

また、クロスの機能が十分に発揮されなくなり、生活に悪影響を与える可能性も出てきます。

本記事では、クロスの定義と機能、張り替えのタイミング、張り替えで得られるメリットについて解説します。

目次

クロスの定義と4つの機能

クロスの定義と4つの機能

クロスとは、壁や天井を覆う内装仕上材のことをいいます。

具体的なクロスの種類や特徴、選び方は、別途こちらにまとめてあるので、あわせてご覧ください。

【プロ直伝】失敗しない!天井用クロスの種類と選び方のポイント3選

クロスには、種類によって4つの機能があります。

  • ①:空間をデザインする
  • ②:部屋の温度や湿度を保つ
  • ③:騒音を軽減する
  • ④:壁面を保護する

それぞれ解説します。

①:空間をデザインする

クロスには、室内を美しく仕上げ、部屋の印象をよくする効果があります。

例えば空間を明るく、広く見せたいときには、白やアイボリーなどの淡い色のクロスを用います。
逆にシックで落ち着いた空間にしたいときは、ダークブラウンや木目調のクロスを用いると良いでしょう。

また、クロスは複数のデザインを組み合わせることも可能です。

個性的な空間にしたい場合は、壁や天井の一面だけ別のカラーや目立つ柄のクロスを用いるという方法もあります。

クロスには色や柄が豊富にあるので、部屋のイメージに合ったものを選ぶとよいでしょう。

②:部屋の温度や湿度を保つ

クロスには、部屋の温度や湿度を保つ機能をもつものもあります。

そのようなクロスを張ることで、天井や壁に層ができ、そこには空気が溜まります。
「服の重ね着をすると体温が逃げずに暖かい」のと同様に、天井や壁も層を重ねることで、保温性が高まります。

また、調湿性をもつクロスは、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときには放出することができるため、室内を快適な環境に整えることができます。

③:室内の反響音を軽減する

また室内に響く音を吸収する機能をもつクロスもあります。

吸音性はクロスによって変わってくるので、家の間取りや暮らしに合ったものを選びましょう。

特に最近では「吸音クロス」と呼ばれる、反響音対策に特化したクロスもあります。

ペットや小さい子どもがいる住宅では、泣き声や足音など、家の中の音の響きも気になりますよね。

吸音性に優れた厚みのあるクロスを用いれば、反響音対策の効果をより高めることができます。

④:天井や壁を保護する

クロスはデザインや機能性に注目しがちですが、実は天井や壁を保護する役割もあります。

特に壁は、日常生活の中で不意に触れたり、家具や荷物で擦ることの多い箇所です。

こうした箇所に蓄積した汚れや傷は、カビやにおいの原因になります。

天井や壁自体がカビなどのダメージで損傷してしまうと、修復には大がかりなリフォームが必要です。
さらに、天井や壁から骨組み部分までダメージが広がると、家の価値も落ちてしまいます。

家の品質を保ち、修復費用を節約するためにも、クロスの劣化に気付いたら、すぐに張り替えを検討しましょう。

クロスの張り替えタイミングを見抜く4つのポイント

クロスの張り替えタイミングを見抜く4つのポイント

クロスに大きな損傷がない限り、張り替えるタイミングがわからないこともあるでしょう。

ここでは、クロス張り替えのタイミングを見極めるポイントを4つ紹介します。

  • ①:汚れ、破れがある
  • ②:異臭がする
  • ③:変色している
  • ④:カビが生えている

①:汚れ、破れがある

例えば玄関やリビングは、人の出入りが多く、壁に触れる機会が頻繁にあります。
壁についてしまった手垢やホコリ汚れを放置していると、シミやカビの原因になります。

また、ペットや小さな子どもが壁を傷つけたり、家具を運ぶときに擦ると、クロスが破れて見栄えが悪くなります。

他にも、夏場の温度や湿気の上昇等により建材の膨張や収縮が発生し、クロスに負荷がかかって破れてしまうケースがあります。強風や地震等の自然災害による建物の振動の影響も、クロスの破れの原因となりやすいです。

このように、クロスに汚れや破れがあり、見た目が気になってきたら、張り替えを検討しましょう。

②:異臭がする

掃除をしていても、部屋のにおいが気になる場合は、クロスが原因かもしれません。

クロスの異臭は、タバコやゴミ、ペットなどのにおいが長年クロスに染み付くことで発生します。

一度クロスについたにおいは、簡単には取れません。
そのまま放っておくと、においの原因となる物が部屋になくても、クロス自体が異臭を放つこともあります。

クロスの異臭は、消臭スプレーや芳香剤で一時的に消すことができますが、根本的に解決したい場合は、張り替えをおすすめします。

③:変色している

クロスは、日焼けをすると色が変わっていきます。

時間をかけて少しずつ色が変わっていくため、気付かない・気にならない人もいます。

ですが部屋の模様替えなどで家具を移動したことをきっかけにクロスの日焼けに気付き、色の違いが目立つ場合は、張り替えをおすすめします。

④:カビが生えている

カビは繁殖が早く、短期間で広範囲に広がります。

クロス表面に生えているカビは少しでも、クロスの裏側や建材といった目に見えない部分にカビがびっしり生えている可能性もあります。

カビは建材を傷めるだけでなく、家族の健康にも悪影響を及ぼします。

クロスのカビを見つけたら、張り替えをおすすめします。

本章ではクロスの張り替えタイミングを見抜く4つのポイントをご紹介しました。

クロスの寿命は一般的に10~15年が目安といわれています。

一見クロスに目立った汚れや大きな損傷がなくても、劣化を見抜き、張り替えのタイミングを見極めることが重要です。

クロスを張り替える4つのメリット

クロスを張り替える4つのメリット

クロスを張り替えると、部屋の内装だけでなく、住宅全体にメリットがあります。

ここでは、クロスを張り替える4つのメリットを解説します。

  • ①:見た目が美しくなる
  • ②:清潔さが維持される
  • ③:天井や壁の劣化や問題点を早期発見できる
  • ④:家の価値が上がる

①:見た目が美しくなる

クロスを張り替えると、部屋の見た目が美しくなるメリットがあります。

部屋は壁と天井が占める割合が大きいため、クロスの美しさやデザインは部屋全体の印象を左右します。

新しいクロスは、古いクロスに比べると明るさや清潔感が全く異なります。

そのため、クロスを張り替えるだけで、見慣れた部屋でも新築並みに美しくすることが可能です。

また、張り替えのタイミングで、クロスの種類やデザインを変えられることも魅力でしょう。

②:清潔さが維持される

クロスの張り替えは、クロスの機能を復活させ、住宅の清潔さを保ちます。

長年暮らした住宅で、空気がこもってにおいが気になるのは、クロスが機能していない可能性があります。

クロスの調湿・消臭といった機能は10年以上経つと劣化してしまう製品が多いです。

また、クロスの中には抗菌性や防カビ性に特化した製品もあります。

機能性クロスをうまく活用し、家全体をより清潔な環境にできるのも張り替えのメリットです。

③:天井や壁の劣化や問題点を早期発見できる

クロスを張り替えると、下地の状態を確認・修復する機会が増えます。

そこで天井や壁の問題点を早期発見・対処できるのもメリットです。

天井や壁の劣化や損傷を見逃し対処が遅れると、住宅の寿命が短くなるリスクがあります。

きれいな住宅に長く住むためにも、定期的にクロスを張り替えると良いでしょう。

④:家の価値が上がる

クロスを張り替えておくと、住宅の価値が上がるというメリットもあります。
人によっては住宅は、将来的に手放したり賃貸に出したりする可能性があります。

定期的にクロスが張り替えられている住宅は、「手入れや修繕が徹底されている良い家」という安心感を与え、買い手や入居希望者が見つかりやすいです。

定期的なクロスの張り替えは費用と手間がかかりますが、住宅の品質と価値を維持するためにも、怠らないようにしましょう。

クロスの劣化のポイントを知り、定期的にチェックしよう

クロスの劣化のポイントを知り、定期的にチェックしよう

クロスを定期的にチェックすることは、家の品質保持はもちろん、清潔で住み心地のよい住宅にするためにも必要不可欠です。

もし、10年以上同じクロスを使い続けているのなら、張り替えの検討をおすすめします。

天井のクロスを張り替える際は、クロス切れの心配が少ないDAIKENの天井用ロックウール吸音板『クリアトーン』シリーズもおすすめです。『クリアトーン』シリーズはクロスではなく板材の天井材で、クロス切れの心配がない他、吸音や調湿・消臭などに優れた多機能な天井材シリーズです。

生活音や室内の音の響きを和らげる吸音性能をもった「クリアトーン9」、調湿・消臭・吸音性能に優れた「クリアトーン12SⅡ」など、さまざまな製品がありますので、ご興味のある方は、ぜひ下記を参考にしてみてください。

【音を聞きとりやすくする天井材】
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