天井のリフォームはいつ必要?
タイミングや種類も解説
天井に、シミなど落としにくい汚れがでてくると、そろそろリフォームすべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
汚れだけならまだしも、カビが生えている場合は放置すると除去が難しくなり、健康を害する可能性が出てきます。
本記事では天井をリフォームするタイミングの目安や、リフォームの種類について紹介します。
目次
天井をリフォームする5つのタイミング
最初に、天井をリフォームするタイミングを紹介します。
天井のリフォームは主に以下の5つのタイミングで行います。
- ①:天井に汚損が発生した場合
- ②:雨漏りが発生した場合
- ③:住宅全体のリフォームをする場合
- ④:強度が必要になった場合
- ⑤:さらに快適な住環境を作ることを検討している場合
①:天井に汚損が発生した場合
天井は、手が届きづらく手軽に掃除をするのは難しい箇所です。
しかし、長年掃除をせずに放置すると天井の汚れが目立つようになります。
普段は目につきにくい天井のシミ汚れや、長年放置した汚れは落ちにくくなっているため、天井のリフォームを考え始めるタイミングです。
また、天井にカビが発生している場合は、カビが部屋全体に広がって体調不良の原因になりうるため、早めの検討が必要です。
天井のカビの原因と予防については、こちらの記事で取り上げていますので、ご参照ください。
放置して大丈夫?住居のカビの原因と予防の4つのポイントを解説
②:雨漏りが発生した場合
天井から雨漏りが発生してしまった場合も、天井のリフォームが必要となるタイミングです。
雨漏りを放置して劣化が進んでしまうと、天井表面だけでなく内部も含めた大掛かりなリフォームが必要になってしまう場合があります。
快適な住環境を保つためにも、天井からの雨漏りがあった場合には、早急にリフォーム業者へ調査を依頼しましょう。
③:住宅全体のリフォームをする場合
天井のリフォームは、住宅全体をリフォームするタイミングに合わせて行われる場合も多いです。
たとえば壁のリフォームを実施する場合、壁に合うデザインで天井のリフォームを行うことで、部屋の質感や色合いを統一することができます。
もし住宅全体をリフォームする機会がある場合は、天井のリフォームも検討してみるとよいでしょう。
④:強度が必要になった場合
天井にシーリングファンや重量のある照明などを新たに設置する際、天井の強度が必要になる場合があります。
シーリングファンは冷暖房の空調効率を向上させられる上、おしゃれな空間を演出することができ、部屋の印象を変えることができます。
天井を補強するには、梁と天井をつなぐ吊り木や野縁といった部材の補強が必要な場合があります。
専門的な知識が必要ですので、新たに天井に重量物を設置したい場合は、専門業者への相談をおすすめします。
⑤:さらに快適な住環境を作ることを検討している場合
天井の中には、吸音や調湿・消臭機能をもつものがあります。
「室内の音が響きすぎてテレビやオンライン会議が聞こえにくい」「部屋がじめじめしたり乾燥しすぎたりする」「ペットの体臭や尿のニオイが気になる」といったお悩みを、天井材を変えることで軽減できるかもしれません。
DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、吸音・調湿・消臭機能をもった天井材で、既存のクロスの上から直接施工(オンクロス施工)することができ、気軽なリフォームが可能です。さまざまな柄を取り揃えているので、気になる方は下記をご覧ください。
以上のようなタイミングを目安に、天井のリフォームを検討すると良いでしょう。
天井リフォームの種類~4種類の目的別に解説~
天井リフォームと言っても、いくつかの種類があります。
以下では、天井リフォームの種類を目的別に4つ紹介します。
- ①:塗装やクロスの張り替え
- ②:板張り
- ③:天井高の変更
- ④:機能の追加
①:塗装やクロスの張り替え
塗装は、天井に塗料を塗って仕上げるリフォームです。
塗装には、天井に直接塗料を塗る方法とクロスの上から塗装をする方法があります。
クロスの上から塗る場合は、クロスを剥がす手間や費用を抑えられるというメリットがあります。
いずれにしても塗料を使うため、臭いや換気対策が必要になります。早く乾くように、晴れの日に行うのがよいでしょう。
クロスの張り替えは、既存の天井クロスを剥がし、下地補修後に新しいクロスを張る方法です。
天井の汚れが気になる、手軽に部屋の雰囲気を変えたい場合に、塗装やクロスの張り替えを行うと良いでしょう。
②:板張り
天井の板張りは、天井に木材を張り合わせるリフォームです。
フラットで単調になりがちな天井を板張りにすると、木の素材感や板の立体感によって、ワンランク上の空間に見せることができます。
特に、勾配のある天井や折り上げ天井に用いると、より一層、天井の形状と木の素材感がマッチし、より上質な空間を楽しむことができます。
板張りの種類として、天然の木材を用いた無垢材、スライスした木材を合板に張り付けた天然木化粧合板、印刷した紙を張り付けたプリント合板があります。
特に無垢材については、余分な湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出する調湿機能があることがメリットの1つです。ただし、木目や節の主張が強い種類の木材を使用すると天井の存在感が大きくなるため、他の内装や照明といった、部屋の中の天井以外の装飾が、あまり目立たなくなってしまいます。板張りをする場合は、部分的に使用するなどの工夫をし、部屋全体のまとまりが損なわれないように気を付けましょう。
③:天井高の変更
天井高さを変更する場合は、家全体の構造と天井の作り方が大きく影響します。
ここでは、マンションに多い鉄筋コンクリート造と、戸建て住宅に多い木造住宅の場合に分けて説明します。
■戸建て×木造住宅の場合
多くの場合、屋根の骨組みや2階の床組みを隠すように梁の下から吊り木や野縁といった構造で天井が設置されています。
この天井を取り払うことで、天井を高くすることが可能です。
天井の上に部屋がない場合は屋根となりますので、その形を出す傾斜天井として、より開放感のある空間にリフォームすることも可能です。
また、大規模なリフォームになりますが、1階の天井と2階の床組みを取り払えば、吹き抜けにすることも可能です。
ただし、事前に構造の強度に問題がないかを確認する必要があり、天井部分の解体作業の手間や費用も発生します。
■マンション×鉄筋コンクリート(RC)造の場合
マンションの天井には「直天井」と「二重天井」の2種類があります。
「直天井」とは、上階の床(コンクリートスラブといいます)に直接クロスなどを貼って天井にするものを指します。
一方「二重天井」とは、上階の床から吊り金具などで下地枠を吊り下げ、その下地枠に天井ボードを貼り付けて仕上げる天井です。
「二重天井」であり、かつマンションの規約に問題がなければ、天井材を撤去することで天井を高くできます。
天井を高くすると、部屋に開放感が生まれ、室内が広く感じられるでしょう。
ただし、天井裏には電気配線や排気ダクト等が設置されているケースがほとんどですので、そのまま露出させるか、部分的に隠す等の対策が必要です。
「直天井」の場合、天井が上階の床となりますので、これ以上高くすることは不可能です。
逆に「二重天井」にして梁や配管を隠したり、部分的に天井を低くし間接照明を設置したりすることで、お部屋の雰囲気を変えることができます。
この場合も、マンションの規約に問題ないかの確認が必要です。
天井の撤去・増設工事を行う際は、いくつか注意すべき点があります。
戸建て・マンションどちらの場合も、天井高を高くするために天井を撤去すると、天井という仕切りがなくなることで、温度や湿度のコントロールが難しくなるというデメリットがあります。
他にも、上階の床との間の空間がなくなって遮音性が失われるというデメリットもあるため、注意が必要です。
また、天井を低くする場合は強度に問題がないかの確認が必要です。
リフォームで天井高の変更をしたいときは、リフォーム方法と施工内容を、事前に業者に確認するとよいでしょう。
④:機能の追加
機能の追加を主な目的としてリフォームを行う場合もあります。
一例として、断熱材を用いて天井の断熱性を上げるリフォームが挙げられます。
もし部屋の中が「冬は寒く夏は暑い」のであれば、天井の断熱リフォームを行うことで改善する場合があります。
さらに断熱リフォームによって、冷暖房の使用頻度を抑えて省エネ効果も期待できます。
ただし、天井の断熱には注意点があります。
天井の断熱では、天井裏に断熱材を敷いて施工します。
そのため、屋根裏を収納スペースやロフトとして活用している住宅は、屋根裏スペースを今まで通りに使えなくなってしまう場合があります。
また、天井裏のスペースに余裕がない時は、天井を剥がさなければリフォームができません。そのため、天井を剥がす分の施工費用が必要になります。
天井の断熱は、業者に現場調査を依頼して施工方法や費用を確認すると安心です。
天井リフォームの種類や機能を知り、目的に合ったリフォームをしよう
天井には様々なリフォーム方法があり、ご自身の目的に合わせたリフォームをすることで、家の品質保持はもちろん、清潔で住み心地のよい住宅を実現することができます。
先ほどもご紹介したDAIKENの天井材『クリアトーン12SⅡ』は、オンクロス施工に対応しており省施工でリフォームに最適です。
天井をリフォームして、家の雰囲気を一新し、より良い住環境にしたいあなたは、ぜひ下記よりニーズに合ったものを探してみてください。