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ピアノの音やレッスン中の声が クリアに聞きやすくなりました。
- 採用製品:
- クリアトーン12SⅡ〈005〉
- 部屋/用途:
- 音楽教室(ピアノ教室)
- 施工年:
- 2020年/リフォーム

住居の2階で営まれるピアノ教室。週5日、5歳から18歳までの生徒がやってきてレッスンに励み、年1回のピアノ発表会の直前には、グランドピアノの屋根(ピアノの弦を覆う部分)を開け、本番を想定した音量で練習する。保護者の方が見学に来られたり、別教室の講師が練習に合流したりもする。
レッスン中に「音が響きすぎる」との声でリフォームを決意。

10年以上前に家を建て、その当時から2階の一室を使ってピアノ教室をしています。実は、家を建てた当時から、レッスン中のピアノの音が大きく響くのが悩みでした。隣家からは距離があるため、戸外への音漏れはそこまで気にする必要はありませんでした。ですが、レッスン中のピアノの反響音が心配でした。時々、レッスンの見学で、生徒の保護者さんがいらっしゃることがあります。その時に「音(の響き)が大きいですね」と言われることがあり、その度に気になっていました。その当時は、ピアノの屋根を常に閉めておき、音を抑えるなど工夫をして練習していました。
対策の必要性を最も感じたのは、友人のピアノ講師と連弾の練習をした時のこと。発表会で演奏する曲を大人2人で連弾すると、「音が反響しすぎて集中できないかも」と言われたため、練習場所を変更することになりました。これは何か対策しないといけないと思いました。
建材の展示会で偶然『クリアトーン12SⅡ』を見つけ、効果を実感できました。

何か対策はできないかと探している時に、建材を扱う展示会に訪問する機会がありました。そこで『クリアトーン12SⅡ』を見かけたのです。箱の内側に『クリアトーン』が張られたものと、そうでないものを比較体感できる「吸音体感BOX」がありました。その中でカスタネットを鳴らすと、『クリアトーン』を張った方は音の響きが小さく感じました。これはいいなと思い、すぐに『クリアトーン12SⅡ』を使ってリフォームしようと決めました。
工務店さんに教室として使っている部屋を現地調査してもらい、どのデザインにするかを選びました。その後、リフォームの見積もりをいただいて工事の日程を調整し、リフォームスタート。例年、ピアノの発表会が7月前後に開催されるため、発表会に向けての練習が3月から本格化します。リフォームの依頼をしたのが2月だったので、レッスンのお休みをつくりたくなく、「なんとか教室が休みの日の1日で完成しませんか?」と聞いてみると、対応いただけるとのことで安心しました。
レッスン休みの1日で約10畳のスペースのリフォームが終わりました。


実際の工事では、朝から作業がはじまり夕方には片付けまでのすべてが終わり、そのスピーディさに驚きました。作業に入る時に、グランドピアノやソファなどを移動させる必要もありませんでした。作業の開始時に、ピアノや楽譜を納めている壁一面の本棚にブルーシートをきちんとかけていただくなど、汚れ対策を行ったうえで施工していただきました。施工の翌日からピアノレッスンをできたので、本当に休みの1日でリフォームできるんだなと驚きました。
また、シンプルなデザインを選んだので、部屋の雰囲気によくなじみ、自然な仕上がりで、とても気に入っています。
施工後は音に対する不満の声はなくなりました。
発表会直前には、グランドピアノの屋根を開けて練習しています。
施工後は、生徒や保護者さん、友人の講師からの音に対する不満の声は聞かなくなりましたし、実際私自身もピアノの反響音が抑えられたように感じます。特にリフォームをしていないリビングでは、洗い物やテレビの音など、生活音で会話が聞きとりづらいと思うことがあります。ですが、ピアノ教室の部屋では、それを感じません。以前と比べると、ピアノの音色だけでなく、生徒との会話もクリアに聞きとりやすくなりました。
10年ほど、反響音に悩んでいたのですが、もっと早くに『クリアトーン12SⅡ』を導入しておけば良かったなと感じます。今では、発表会直前の本番を想定したレッスンでグランドピアノの屋根を開けて全力で練習することができます。反響音を気にせず、レッスンができるようになったのはうれしいですし、生徒の皆さんにはクリアに音が聞こえる環境でこれからもレッスンに励んでいただきたいですね。
今回、約10畳のお部屋のリフォームで『クリアトーン12SⅡ』を導入しました。しっかり養生すれば家具やピアノを移動させることなく施工できます。天井端部を納めるために、『クリアトーン12SⅡ』をカットする工程がありますが、手軽に切り欠くことができます。特に最近の家は高気密・高断熱になっていて、室内の反響音が響きやすくなっているので、音楽教室だけでなく生活音の反響や、会話の聞きとりにくさ等で悩んでいる方がいれば、『クリアトーン』でリフォームするのをおすすめしたいです。(設計・施工:株式会社第一建築業)

(2024年9月取材)
※取材内容は個人の感想です。効果や性能は住環境等によって変わる場合があります。