人財価値の最大化:働き方改革

働き方改革働き方改革

大建工業グループは、誰もがやりがい、働きがいを持って働き続けることができ、当社グループで働いていることを「幸せ」だと感じられるよう、働き方改革を推進しています。

方針

DAIKEN 働き方改革推進方針

大建工業グループは、働き方改革を推進し、従業員がグループの一員であることを「幸せ」だと感じられるようにします。それにより、個人のパフォーマンス、ひいてはグループの力を高め、新たな価値を創造し続けていきます。

1. 長時間労働の未然防止
心身ともに健康で日々活き活きと働くことができるよう、適切な総労働時間の実現を目指します。
2. 労働生産性の向上
時間をかけて成果をあげる働き方から決別し、限られた時間で成果を最大化する生産性の高い働き方を追求します。
3. 柔軟な働き方を可能とする環境の整備
一人ひとりの自律性を高め、時間や空間の制約にとらわれない働き方を実現することで、ワーク・ライフ・バランスを向上させていきます。
4. ライフイベントと仕事の両立支援
子育て、介護、疾病の治療等に直面してもキャリアの中断が起こることがないよう、仕事との両立を支援します。
5. 多様な人財が活躍できる職場環境の整備
女性をはじめとする誰もが自らの持つ強みや持ち味を存分に発揮できる職場をつくり出していきます。
6. 熟練社員の活躍促進
年齢にかかわりなく働きがいを持って働き続けられる職場環境を整えていきます。あわせて、熟練社員の持つ技能や知識、経験を世代を超えて共有することで、持続的な組織力強化につなげていきます。

推進体制

役員をトップとする「働き方改革推進会議」を発足。下部組織として各本部にワーキングチームを設置し、定期的に議論を重ねています。専任部署として「人財戦略室」も設置しています。

目標

  • 総労働時間削減率 2025年度:3%(2021年度比)
  • 年次有給休暇取得率 2025年度:70%
  • 従業員満足度 2025年度:60pt
働きがいも経済成長も

重点施策

  • 自由度の高い柔軟な勤務制度の検討
  • 個人依存でなくチーム制への移行
  • 高い業務効率を実現するための仕組みの構築

取り組み

労働時間適正化

働き方を大きく変える第一歩として、2017年に社長より「20時以降と7時以前の残業の禁止」を宣言しました。
従来から取り組んできた「ノー残業デーの設定」や「20時の一斉消灯」に加え、「19時半以降と7時以前のパソコンの自動シャットダウン」を実施しています。
残業状況については、管理職の労働時間を含め働き方改革推進会議で進捗管理。各部門にも配信し、業務配分の適正化や業務の効率化に役立てています。

従業員の効率的、創造的な働き方を実現するためには、今まで以上に休暇の果たすべき役割が重要になるとの考えの元、連続年次有給休暇制度や年次有給休暇取得奨励日の設定、半日単位や時間単位の有給休暇制度を整えています。あわせて年次有給休暇の部門別取得状況を定期的に配信し、取得率の低い部門の取得向上を図っています。

連続年次有給休暇取得制度

連続年次有給休暇取得制度は、半期に一度2日ないし3日の連続休暇を取得する制度で、年次有給休暇の取得促進と従業員の心身のリフレッシュを図ることを目的として、2007年度に導入しました。制度の導入によって、計画的で効率的な業務運営にもつながっています。

主な休暇制度

リフレッシュ休暇 勤続20年 ・・・・・・・・・・・ 連続3日以内
勤続30年 ・・・・・・・・・・・ 連続5日以内(旅行券10万円分支給)
ボランティア休暇 1年間に1人当たり5日まで休暇を付与
不妊治療休暇 1年間に1人当たり10日まで休暇を付与
生理休暇 女性従業員で生理日の就業が著しく困難な場合に、届出によって休むことができる制度

柔軟な働き方の整備

場所や時間に捉われない柔軟な働き方を可能にしています。

  • 在宅勤務:オフィス及び自宅で働く
  • フル在宅勤務:原則出社をせず、自宅で働く
  • サテライトオフィス:契約するサテライト型シェアオフィスを利用できる 
  • 時差勤務:7時~10時半の間30分間隔で始業時間を自由に設定できる
  • フレキシブル退社:終業時刻の15分前をフレキシブル退社時間とし、業務が終了すれば自由に退社ができる

また、試験的に一部の開発担当者にフレックス制度を導入し、より柔軟な働き方を選択できる体制を整えています。

働き方改革を進める風土づくり

イクボス宣言

「イクボス企業同盟」に加盟し、役員をはじめ、全管理職によるイクボス宣言を実施しています。「イクボス応援サイト」を社内ポータルに設置し、宣言内容のほか、ガイドブックや取り組み事例等を掲載。「イクボス通信」としてイクボスとして取り組みのヒントとなる情報を定期的に提供するほか、イクボス宣言の人気投票やイクボス川柳を実施するなど、イクボス実践の浸透を図ってきました。部下からの推薦によるイクボスの表彰も定期的に実施しています。

※「イクボス」とは、部下の私生活とキャリアを応援しながら、自らもワーク・ライフ・バランスを満喫し、組織の目標(利益等)を達成している上司・経営者・管理職のこと。(提唱:NPO法人ファザーリング・ジャパン)大建工業では「イクボス」を『一歩先行く(イク)上司(ボス)』と定義しています。

※大建工業は新しい時代の理想の上司の育成を図る企業ネットワーク「イクボス企業同盟」へ加盟しています(167社目)。

男性従業員の育児休業取得促進

男性の育児休業取得は個人のワーク・ライフ・バランス実現に寄与するだけではなく、休業期間中の組織内でのフォロー体制・業務分担・働き方を見直す機会になるものとして推奨しています。育児休業の10日間を有給化したほか、ガイドブックを各部門に配布したり希望者にはメルマガを発信し、取得の意義やメリットについて訴求しています。

◆男性社員の育児休業取得を促すポスターの作成と各事業所での掲示
男性社員の育児休業取得を促すポスターの作成と各事業所での掲示
◆配偶者の妊娠中・出産前に、育児休業制度の説明会に参加した従業員にはオリジナルQuoカードを配布。育児休業取得をより良いものにするための啓蒙を行っている。
◆ガイドブックの作成と配布

本人が取り組む意義やメリットを訴求した「成功する父親の法則」「できる男が実践する育児休業取得の極意」

ガイドブックの作成と配布
◆対象者向けメルマガの発信
対象者向けメルマガの発信
◆取得奨励
  • 役員への取得状況の配信
  • 部門長への取得対象者の配信
  • 育児休業取得対象者とその上司への取得奨励

「カジュアルデー」・「110運動」

その他、慣習化された行動からの脱却、自由で柔軟な発想力・セルフマネジメント力の向上を目的に、毎週金曜日に従業員がカジュアルな服装で勤務する「カジュアルデー」の取り組みをスタートさせました。

また、翌朝の仕事の生産性を下げないために、飲み会を1次会のみ、終了時間を夜10時までとする「110運動」も実施しています。

業務効率化

テレワーク時の捺印業務の課題解消のために電子承認システムを導入し、どこでも素早く承認業務が行える体制を構築しています。