ビジネスパートナーとの関わり:お取引先とのコミュニケーション
お取引先とのコミュニケーションを通して相互理解を深め、強いパートナーシップを築くとともに、協働して環境にやさしいモノづくりに努めていきます。
各地の様々な大型展示会への出店を通して、新たなお取引先との接点を強化しています。
第53回 国際ホテル・レストランショー~HCJ2025 ~
2024年2月、「国際ホテル・レストランショー~HCJ2025~」に宿泊施設向けの内装建材を出展。特に「音に関するお困りごと」、「リラックスできる内装空間」に注力して当社製品の魅力をお伝えし、新たなお取引先様との接点となりました。

ホテル向けのドアや床材を空間展示した。
万博連携事業イベント「PARK JAM」
2024年11月、花博記念公園 鶴見緑地(大阪市)で開催された万博連携事業イベント「PARK JAM」に、「グロウアース」を用いたシェアリング農園の栽培ユニット「モジュール型ファーミングユニット」を出展。当社の「グロウアース」を新たにまちづくりや公園・公共施設運営を手掛ける各自治体、大手デベロッパーやエリアマネジメントの企業等に提案いたしました。

「モジュール型ファーミングユニット」
IoTセンサーが野菜をモニタリングし、アプリを通じて生育状況やお手入れ方法を可視化することで、手軽に作物を育てることができる栽培ユニット。栽培ユニットに当社の「グロウアース」を使用。
お取引先との関係強化を図る経営方針説明会を実施
DAIKENグループでは、得意先や調達先、事業者などとの関係強化を目指し、経営方針説明会を毎年実施しています。2021年度より新型コロナウイルス感染症対策としてだけでなく、より多くの重要得意先に情報発信を行うためオンライン形式で開催しています。経営方針や製品情報だけでなく、事業者向けのコンテンツを製作し配信しています。

他社共創型コンソーシアム「point 0」「terminal.0 HANEDA」への参画
公共・商業建築分野での提案力強化に向けて、2021年度より他社共創型コンソーシアム「point 0」に参画し、昨今のワークスタイルの多様化やオフィスの需要変化を踏まえた、参画企業との共創による効率的なイノベーションの実現を目指しています。 当社では、オフィス空間でのウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態であること)視点での提案強化に取り組んでいます。特に、「音」と「内装木質化」に着目し、オフィスにおける音環境の課題や、働く人の快適性や生産性向上を目的とした内装木質化を中心に、参画企業との共同開発や実証実験を進めています。
さらに、新たな提案先施設として、近年、サステナブル素材の活用や内装等の木質化を積極的に進めている「交通インフラ施設」に着目し、これまで当社が培ってきた快適空間を構成する建材やソリューションを発展させ、交通インフラ施設の空間価値向上に貢献すべく、羽田空港の課題解決に異業種連携で取り組む研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」へ新たに参画をいたしました。


【「point 0」における取組み】
事例1:欄間オープン個室における音環境改善
共創先:TOA株式会社
オンライン会議の需要が高まり、オフィスに個室を設けるケースが増加する中、「完全個室」よりコストメリットのある、出入り口上部に欄間を設けた「欄間オープン個室」における音漏れ・秘密情報漏洩問題が顕在化しています。実験を通して、当社の吸音パネルとTOA(株)の自然音マスキングを組み合わせると、「欄間オープン個室」におけるブース内での会話の内容を隣り合う個室へ伝わりにくくする効果が得られました。

事例2:シェアオフィスの内装木質化による効果検証と音環境改善効果の実証
■個室の木質化による心理的・身体的影響を検証
共創先:セイコーエプソン株式会社・東京大学
働き方改革の一環として業務効率化や生産性の向上が求められるなかで、働く空間の快適性は非常に重要です。木質空間にはリラックスやストレス軽減などの効果があることが報告されており、オフィスの快適性向上に寄与する可能性を秘めています。当社は東京大学およびセイコーエプソン(株)と連携し、オフィスの個室空間を木質化した際の心理的・身体的な影響を検証しました。その結果、非木質化空間と比べて生産性の向上や心理的な快適性向上に加え、脳血流や疲労感といった身体的な影響も示唆されました。
※林野庁補助事業「令和3年度内装木質化等の効果実証事業」にて実施。

■木質化と音環境改善を実現するパネルの効果を検証
木材を活用した音響 調整パネルを用い、“木質化による印象向上”と“音環境改善”の効果について 検証。視覚的印象と音環境の印象向上の効果を確認しました。
※本取り組みは「JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2023」を受賞しています。

事例3:室内干し時における調湿建材による乾燥時間短縮の効果実証
共創先:ライオン株式会社 ※2024年時点でpoint 0に参画している企業
近年の共働き世帯の増加や、花粉、PM2.5等への対策意識の高まりを背景とし、ライオンの「室内干し」に関する知見とDAIKENの調湿建材『クリアトーン12SⅡ』の特長を融合させた調湿建材を採用した室内干し環境における乾燥時間の影響を確認する実験を実施しました。調湿建材で仕上げた空間は、一般的なクロス仕上げの空間に比べ、洗濯物の乾燥スピードが速くなること、室内干し時の高湿度状態を抑制することを確認。実験結果は、2024年6月に信州大学で実施された日本繊維製品消費科学会でも報告を行いました。

【「terminal.0 HANEDA」にて実証実験をスタート】
再生可能なトイレブースの実証実験 ~廃棄される衣料品や木材を再資源化~
共創先:株式会社丹青社、日本空港ビルデング株式会社
トイレブースは、大掛かりな改修工事を伴わずに設置や撤去作業が可能かつ、誰もが使用する設備であることから、利用者への気づきや意識醸成を促す場としても有用性が期待されます。
今回の実証実験では、廃棄衣類繊維を原料とした株式会社ワークスタジオの繊維リサイクルボード「PANECO®」と、建築廃材を再資源化した当社の「インシュレーションボード」を組み合わせたサステナブルなボードを制作。「terminal.0 HANEDA」内のトイレブースの扉や壁・カウンターとして施工したほか、トイレブース内には、資源循環のメッセージを掲示することで、利用者に気づきを促し、サステナビリティへの意識醸成を図ります。なお、施工したボードを使用後に粉砕・形成することで、新たなボードとして再利用する検証も予定しています。
