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マルチング用途の木質ファイバー『Deco(デコ)マルチ』を発売

~国産木材の未利用部分を活用し、お庭や外構のデザイン性UPと炭素貯蔵効果に貢献~

大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、国産材を100%使用し、環境にも配慮したマルチング※1用途の木質ファイバー『Decoマルチ』を11月21日より発売いたします。自然素材である本製品をマルチング材として地表面に敷き込むことで、建物のお庭や外構のデザイン性を損なうことなく雑草を予防することが可能です。
また、原料には、製材として使用できない端材部分を使用しており、未利用木材の活用による森林資源のカスケード利用を推進することで、炭素貯蔵※2にも貢献いたします。

※1: 地表面をカバーすることで日光を遮り、雑草を予防し、植物の根元を乾燥から守ること。
※2:本製品1袋(50L)当たり約6㎏の炭素貯蔵(CO₂換算)に繋がります。仮に20㎡のマルチングをした場合、推奨使用量は30袋分となり、約180㎏-CO₂の炭素貯蔵量が見込めます。これは、36~40年生のスギおよそ20本分が1年間に吸収するCO₂の量に相当します。(林野庁HPより引用)

『Decoマルチ』施工イメージ

『Decoマルチ』施工イメージ

『Decoマルチ』50L袋外観イメージ

『Decoマルチ』50L袋外観

製品アップイメージ

製品アップ

【背景と製品概要】

当社は創業当初から環境に配慮した製品開発や未利用資源の有効活用を進めており、これまでにさまざまな環境に配慮した素材・建材を開発してまいりました。その一環として、木質繊維板「インシュレーションボード」等の素材事業で培った、製材端材などを木質繊維化する技術を活かし、この度、未利用の国産木材チップを有効活用したマルチング材『Decoマルチ』を開発いたしました。なお本製品は、炭素貯蔵量を数値化しており、製品パッケージにも明示しております。
一方、建築市場では、昨今のライフスタイルの変化に伴い、戸建て住宅にてナチュラルな庭づくりを求める生活者が増加しています。また、住宅に限らず、公共商業物件等にも使用される建築資材においては、炭素貯蔵量などを一例とする環境対応コンセプトを開示することが、ハウスメーカーやゼネコン、各種物件の事業主などから求められています。今回発売する『Decoマルチ』のように、間伐材や製材端材を有効活用し、資源循環を実現する環境配慮型資材は、これらお客様の様々なご要望にお応えするとともに、社会的ニーズであるカーボンニュートラルの取り組みにも貢献する製品と言えます。

環境課題への長期的な方針を定めた「地球環境ビジョン2050」の中で"資源循環の推進"を掲げる当社は、国産材の積極的な活用やマテリアル利用※3をより一層進めることで、持続可能な循環型社会の実現を目指してまいります。

※3:熱やエネルギーなどに原料の形を変えて利用するのではなく、原材料の性質を生かしたままマテリアル(モノ)として利用する事。

【製品特長】

① 雑草の発生を予防し、マルチング表面での発芽も防ぐ

花壇、プランターなどの土の表面を『Decoマルチ』で覆い、隙間なく敷き詰めることで土壌への日光を遮り、雑草の発生を予防することができます。さらに、土に比べて地表に水分を蓄えにくい構造のため、『Decoマルチ』表面での発芽も予防します。

② 木材のカスケード利用で環境にも配慮

『Decoマルチ』は、間伐材や端材の形状を変え、木質マルチング材としての利用を提案するものです。1袋あたり約6kg-CO2の炭素貯蔵量があり、お庭で長く使用いただくことで炭素貯蔵にも貢献します。

③ 飛散しにくく、自然素材ならではの美観性

木質繊維が絡み合う形状のため飛散しにくく、また、自然素材ならではの質感で、お庭や外構の植物を引き立てる印象的なデザインを演出します。

④ 扱いやすい素材で施工も簡単

『Decoマルチ』は、砂利や砕石などのマルチング材と比べて圧倒的に軽量で、特殊な用具も不要なため簡単に施工できます。

施工イメージ

【販売目標】

2億円/年 (2027年度)

【製品概要】

原材料 国産バージンチップ100%使用
外観 不均一な粗い繊維形状
容量 50L/1袋
価格 オープン価格

【お問い合わせ先】

大建工業株式会社 エコ事業部 事業企画課 086-262-5912

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