ニュースリリース
三重工場のシート化粧床材ラミネートラインにおいて「水性接着剤塗布設備」を増設
~水性接着剤の使用拡大により、環境負荷低減に貢献~
大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、当社主力製品の1つである床材を生産する三重工場(三重県津市:久居工場)において、約1億5千万円を投資し、シート化粧床材の製造工程の一部となるラミネートライン※1に、環境負荷の低い「水性接着剤」の塗布設備を増設いたしました。本設備を導入することで、同工場における水性接着剤の使用割合を、現状の7割から9割に引き上げ、環境負荷の低減に貢献するとともに、DAIKENグループの床材生産における対応力の強化を図ります。
※1:床材の表面化粧シートを、木質系の床基材に張り合わせる工程
【新設備導入の背景と概要】
近年、木質系の複合フローリング市場においては、消費者ニーズの多様化に伴い、デザイン性や耐久性に優れたシート化粧床材が普及しており、市場シェアの約8割を占める主流製品となっています。中でも、持続可能な建築資材への関心の高まりから、環境配慮やVOC(揮発性有機化合物)排出量の低減等を実現するエコフレンドリーな床材が注目を集めています。
そのような中、当社においては、床基材のエコ化や植物由来の原材料活用など、環境に配慮した床製品を開発・販売しておりますが、さらなる取り組み強化に向けて、シート化粧床材の製造時に使用する接着剤においても、より一層の環境対応を検討しておりました。
新設備を導入した三重工場のラミネートライン
現在、三重工場では、接着力や耐水性などに優れた「ポリウレタン系接着剤」と、環境負荷の低い「水性接着剤」を使用しており、それぞれ専用のラミネートライン(表面シート張り工程)を各1本ずつ保有しています。製品ごとの特性に合わせて両接着剤を使い分けていますが、「水性接着剤」については、接着剤製造過程でのエネルギー消費量やCO2排出量などが抑えられる材料とされており、床材を製造する際には、その使用割合を高めることが環境貢献へとつながります。
そこでこの度、「ポリウレタン系接着剤」専用ラインに、「水性接着剤」を塗布する設備を導入し、9月2日より本格稼働を開始いたしました。これにより、「ポリウレタン系接着剤」専用ラインは、「水性接着剤」を含めた両接着剤に対応できる生産ラインとなり、同工場における「水性接着剤」の使用割合は、現状の7割から9割へと引き上げられます。
今後、「ポリウレタン系接着剤」を使用していた製品について、可能な限り水性への切り替えを進めることで、シート化粧床材の販売を通した、さらなる環境負荷の低減に貢献してまいります。
また、DAIKENグループの他の床材製造拠点では「水性接着剤」を使用した製品が中心であることから、今回の設備増強により、グループ内での生産品目の共有化がより一層進むこととなり、有事の際のBCP対応力の強化にもつなげてまいります。
●三重工場 設備投資の概要
所在地 | 三重県津市森町1945番地3※2 |
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投資内容 | ラミネートラインへの「水性接着剤塗布設備の増設」 |
スケジュール | 2024年8月導入工事完了・テスト生産開始、 9月本格稼働(通常生産)開始 |
ライン能力 | ラミネートラインの能力 6万坪/月 |
投資額 | 約1億5千万円 |
※2:三重工場の管轄下には久居工場と河芸工場があり、今回は久居工場における設備投資です。
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