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「DAIKEN地球環境ビジョン2050」を策定

~温室効果ガスの排出量実質ゼロ、廃棄物の最終埋立処分量ゼロ、ラワン材の使用ゼロ~2050年までに3つのゼロを目指します

大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、持続可能な社会の実現に向け、環境課題への長期的な取り組み姿勢と方針、目標を定めた「DAIKEN地球環境ビジョン2050」を策定しましたのでお知らせいたします。“笑顔あふれる未来”のために、DAIKENグループでは企業活動を通じた環境課題への取り組みをより一層強化することとし、具体的な目標として、2050年までに「温室効果ガスの排出量実質ゼロ」、「廃棄物の最終埋立処分量ゼロ」、「ラワン材の使用ゼロ」の3つのゼロの達成を目指してまいります。
また、環境課題への取り組みの一環として、当社は、10月18日、金融安定理事会(FSB)により設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言への賛同を表明しました。持続可能社会の実現に向け、地球温暖化の進行による気候変動は重要課題として認識しており、今後ともTCFDの提言に沿って気候変動がもたらす当社事業への影響を分析し、環境と経済を両立させる経営戦略へと反映させるとともに、適切な情報開示に取り組んでまいります。

※気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)について

Task Force on Climate-related Financial Disclosures の略で、G20の要請を受け、各国の金融関連省庁及び中央銀行などが参加する国際機関である金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示及び金融機関の対応をどのように行うかを検討するため設立されたタスクフォースです。

『TCFD』ロゴマーク

【DAIKEN地球環境ビジョン2050】

■ ビジョン

“笑顔あふれる未来”のために
大建工業グループは、2050年に向け、
資源循環の推進、気候変動の緩和、
自然との共生
を通じて、
持続可能な社会の実現をめざしていきます

■ 環境方針

1.資源循環の推進 ー廃棄物の削減、資源の再利用ー

適切に管理された森林資源の積極的な活用により、森林循環を促進するとともに、廃棄ではなく、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクル等による資源の再利用を通じて、サーキュラーエコノミーの実現に貢献し、社会全体での持続可能な資源循環をめざします。

2.気候変動の緩和 ーカーボンニュートラルの実現ー

自社の温室効果ガス排出量削減はもちろんのこと、サプライチェーン全体で削減し、森林・木材資源の活用により、炭素貯蔵の拡大、吸収源の維持・循環に貢献し、社会とともにカーボンニュートラルの実現をめざします。

3.自然との共生 ー生物多様性の保全ー

生物多様性に配慮し、環境の負荷低減、保全、修復への貢献により、生態系が保たれた持続可能な自然環境との共生をめざします。

■ 長期目標

1.廃棄物の再資源化率100%

  • カスケード利用を前提に、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルの推進
  • 廃棄物の最終埋立処分量ゼロ
  • 原材料の調達から製品の使用、廃棄までの一連の流れの中での廃棄物の削減 等

2.温室効果ガス排出量ネットゼロ

  • 生産性向上、効率化による省エネの推進
  • 再生可能エネルギー利用の拡大
  • 炭素を貯蔵している木質素材、製品の拡大
  • 管理された森林の積極的な活用により、再造林の推進に貢献
  • 植林によるCO2吸収源の維持・循環への貢献 等

3.自然環境への負荷低減

  • ラワン材の使用ゼロ
  • 化学物質の適正管理・排出量削減
  • 水資源の有効利用促進
  • 化石燃料由来のプラスチック使用量削減等

【環境への取り組みについて】

当社は、終戦直後、木材を貴重な資源として有効活用し、戦後復興を通じて社会貢献することを目指し創業しました。以来、当社は、木材を余すことなく使い尽くすという発想のもと、インシュレーションボード、MDF、LVLなどの木質資源を有効活用した素材を提供し続けています。また、製鉄の副産物であるスラグや火山灰であるシラスといった未利用の鉱物資源の有効活用にも早くから取り組み、不燃性をはじめ様々な機能を有する無機質素材のダイロートン、ダイライトを世の中に送り出してきました。
これら当社の歴史が示すとおり、【限りある資源の有効活用を通じてサステナブルな社会の実現に貢献する】ことは、当社ビジネスそのものであり、2025年の当社のあるべき姿を描いた長期ビジョン「Grow/Glow Plan 25」でも、当社の存在意義としてこれを掲げ、社会課題を解決する新たな価値の創出に挑戦し続けています。
これら取り組みと並行して当社は、環境問題を経営課題の一つとして捉え、事業活動の全てのプロセスにおいて環境保全活動を推進することを目的に「DAIKEN環境方針」を2002年に制定しました。その後、社会の変化にともない多様化し、深刻化する環境問題と向き合う中で必要に応じて見直しを行い、2017年に「DAIKENグループ環境方針」に改定。現在、このグループ環境方針に基づき、具体的取り組み事項と目標については中期ESG計画へと展開し、中期経営計画と一体で推進することで、環境経営の推進につなげています。

【「DAIKEN地球環境ビジョン2050」策定の背景・目的】

近年、資源枯渇や廃棄物の増加、地球温暖化、森林破壊などによる生物多様性の損失など、多くの環境問題が地球規模で深刻化し、人々の生活を脅かしています。これら状況を受け、国際社会では環境問題の解決に向けた対策が強化されており、日本政府も2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すことを表明。環境問題への社会的関心、危機感はこれまで以上に高まる中、企業に対しても環境問題の解決に向けた取り組みのさらなる強化と継続が求められています。
「DAIKEN環境ビジョン2050」は、これら社会の要請、期待に応えるため、長期的な視点で環境経営をより一層強化する当社グループの姿勢を明確化し、行動で示すことを目的に策定しました。本ビジョンで掲げたビジョン、環境方針、長期目標は社会への約束でもあります。今後につきましても、当社グループは、企業理念である “笑顔あふれる未来”の実現、そして持続可能な社会の実現を目指し、本ビジョンに基づきグループ一丸となって環境問題をはじめとする社会課題解決に取り組んでまいります。

※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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