ニュースリリース

インバウンド需要の増加などを背景に、日本各地において慢性的な宿泊施設の不足が言われています。特に首都圏においては、2020年に開催される東京五輪での宿泊需要も見込まれることから、ホテルの新築・建て替えが活発化しております。
このような市場環境のなか、当社はホテルや旅館などの宿泊施設向けの床材として、階下への音漏れを軽減する「防音性能（⊿LL-3）」と、土足歩行や水がかりに対する「耐久性」を両立させた土足対応WPC床材『コミュニケーションタフ防音 DW3･FW3』を2016年に発売。天然木化粧が醸し出す高級感やくつろぎ感のある空間に対するニーズが高いラグジュアリホテルなどを中心に提案活動を展開し、採用実績を積み重ねてまいりました。そんな中、一部のお客様から、さらに高い防音性能を求められるケースがあったことから、よりご満足いただける提案を実現すべく、防音性能をさらに高めた製品開発に着手し、この度、新製品『コミュニケーションタフ防音 DW4』として製品化に至りました。
『コミュニケーションタフ防音DW4』は、床基材のクッション部分に当社独自の改良を加えることで、土足対応フローリングとしては国内メーカーでトップクラスとなる“軽量床衝撃音低減性能4等級”の防音性能を実現。既存品と合わせて、防音性能の異なる2種類をラインアップすることで、より静かで居心地の良く、質の高い空間を作り出す高性能フローリングシリーズとして、宿泊施設を中心に提案を強化してまいります。

ホテル等で土足用の木質系床材を使用する場合、防音性能を確保するため、床組を二重床にするなどの防音対策を講じる必要があり、コストや工期がかかる、天井高が低くなるなどの課題がありました。「コミュニケーションタフ防音DW4」は、床材基材の合板に防音性能を高める裏溝加工を施し、床材裏面に不織布防音材料をそなえることにより、カーペットとほぼ同等の厚さ16.5mmで防音性能⊿LL－4を発揮。スラブ層に直張りすることにより、天井高も確保でき、カーペットなどとの貼り分けも段差なく綺麗に仕上げることが可能です。