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国産木材・地域木材を活用した木質化空間パッケージ「ウッドキューブ」を地域限定発売

〜公共施設・商業施設に木の温かみのある多彩な空間づくりを提案〜

大建工業株式会社(本社:大阪市北区堂島、社長:億田 正則)は、公共施設や商業施設において、建築躯体に固定する大掛かりな工事を行うことなく設置できる国産木材・地域木材を活用した木質化空間「ウッドキューブ」を2月1日より、首都圏、中京圏、近畿圏、北陸エリアの一部を含む地域限定で発売いたします。
今回発売する「ウッドキューブ」は、国産木材・地域木材を使用した主要材で立方体状に構成した基本構造に、床、壁、照明などの部材を組み合わせることによりつくり上げるユニット型の木質化空間パッケージです。
商業施設内キッズスペースや、公共施設内オープンスペースの休憩コーナーなど、設置場所の利用用途に合わせて、多様な空間づくりが可能です。国策により利用促進が求められている国産木材・地域木材の新たな活用方法の一つとしても積極的に提案を進めてまいります。

「ららぽーと海老名」キッズプレイエリア
でのモニター施工事例

背景及び目的

2010年10月に「公共建築物木材利用促進法」が施行されて以降、国産木材・地域木材の利用促進の機運が高まり、これらを利用した新規事業や建築物の内装木質化の取り組みが活発化しています。
一方で、国産木材・地域木材の活用にあたっては、産地指定材の調達方法や不燃仕上げ等の内装制限などの課題があり、事業者が採用を検討する際のハードルとなっている場合があることから、さらなる利用を促すためには、より身近で利用しやすい製品や仕組みを提供することが求められています。

当社は1945年に富山県で木材加工を祖業として創立した歴史をもつことから、国産木材活用の取り組みを社会的使命の一つとして位置付け、国産木材の弱点を克服し、良さを引き出した製品シリーズを専用ブランドを立ち上げて発売するなど、積極的な活用に取り組んでまいりました。さらに、2018年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画「GP25 1st Stage」の基本方針においても改めて「国産木材活用の積極推進」を掲げるとともに、これまで注力してきた住宅市場だけでなく、新たに重点市場として設定している非住宅の「公共・商業建築分野」での活用を拡大するための製品拡充を進めております。

今回新たに「ウッドキューブ」を発売することにより、国産木材・地域木材のさらなる利用促進はもとより、多数の人々が集う公共施設や商業施設に適合した様々な木質化空間の提案を進めることで、より多くの人々に国産木材・地域木材が醸し出す温かみのある木質化空間のすばらしさを感じていただくための機会を拡げる取り組みにもつなげてまいります。

「ウッドキューブ」概要

ウッドキューブは、90mm角の集成材を使用した柱・梁(はり)・土台(どだい)の3つの主要材で構成された立方体(キューブ)を基本構造(プラットホーム)として、床材、壁材、照明器具など空間を演出するアプリケーション部材を組み合わせ、既存の屋内空間に木が醸し出す温かみ溢れる空間をつくりあげるユニット型の木質化空間パッケージです。商業施設内キッズスペースの「木育ひろば」、公共施設内オープンスペースの休憩コーナー、高齢者施設内の「小上がりスペース」、オフィス内の「ミーティングスペース」など、木質化に積極的な事業主の方々に多彩な提案が可能です。

「ウッドキューブ」の基本的な部材構成と想定する用途展開イメージ

ウッドキューブの基本的な部材構成
ウッドキューブで想定する用途展開イメージ

「ウッドキューブ」の特長

1.不燃指定などの内装制限を受けない

通常の内装木質化では、部材を建築躯体に固定するため、不燃材料の指定を受けますが、「ウッドキューブ」は、「大型家具」として設置するため、不燃指定などの制約を受けないため、温かみのある木質化空間として手軽にご導入いただけます。

2.短工期・低コスト

主要材をはじめ、部材のほとんどをプレカットしたうえで納品し、現場で組み立てるため、工期が短く、また、既存の躯体に手を加えることなく設置できることから、建築躯体に固定する従来型の木質化工事に比べ、コストを低減することが可能です。

3.多彩な用途展開が可能

主要材や壁パネルに木材を使用しているため、容易に機能の追加・変更を行うことが可能です。これにより、お客様のニーズに合わせた用途展開が可能で、多彩な空間づくりをお楽しみいただけます。

4.安定品質・省メンテナンス性

主要材に使用している集成材の強度基準や耐力壁となる壁パネルを規格化し、製品の剛性を確保。また、木材の劣化やささくれを防止する耐久性・安全面に配慮した表面塗装を施しており、キッズスペースなどでも安心してご利用いただけます。

5.地域産材の材料指定から設計・施工までを一括対応

地域木材の産地指定(エリア限定)が可能であることに加え、材料調達から設計・加工・施工までを一括対応することにより、お客様の発注手間を削減いただけます。

モニター施工事例

1.「ららぽーと海老名」キッズプレイエリア

2015年8月に三井不動産株式会社のご協力により、「ららぽーと海老名」(神奈川県海老名市)のキッズプレイエリアにモニター施工を実施し、以来、多くの来場客の皆様にご利用いただいております。なお、本モニター施工は、2015年12月には『第1回ウッドデザイン賞 優秀賞(林野庁長官賞)※』を、2016年8月には『第10回 キッズデザイン賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)※』を受賞しています。

※三井不動産株式会社、NPO法人 日本グッド・トイ委員会(東京おもちゃ美術館)、パワープレイス株式会社との共同受賞です。

「ららぽーと海老名」での モニター施工事例

2.井波総合文化センター

富山県が主体で、公共施設用の木質内装材に富山県産材の利用拡大を図るために立ち上げられた 富山県森林整備・林業再生事業「公共施設向け製品開発プロジェクト」へ参画。井波総合文化センター(富山県南砺市)のロビーに地元の富山杉を活用した「ウッドキューブ」をモニター施工し、多数の人々が集まる公共施設のロビーに憩いの場を提供しています。なお、本事例は、2016年10月に『第2回ウッドデザイン賞 』を受賞しています。

「井波総合文化センター」での モニター施工事例

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