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公共商業建築物件への国産材活用を推進

〜スギ材を表面化粧に活用した床材を大型ショッピングモールに初納入〜

大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:億田正則)は、木質ボードをはじめ、環境にやさしい様々な素材を持つ建築資材の総合メーカーとして、日本の森林の健全化につながる国産材・地域材の活用に積極的に取り組んでいます。この度、セブン&アイ・ホールディングスグループが森林整備活動の一環として進めている〔セブンの森 ※<参考1>〕から産出されたスギ間伐材を活用した床材を開発し、大型ショッピングモール『セブンパーク アリオ柏』のキッズスペースに採用されましたので、お知らせいたします。(一般商業施設への「スギ材を活用した床材」納入は、当社初の案件です)

【狙い】

今回採用された床材は、表面化粧単板に当社独自のWPC加工処理(木材組織の空隙にプラスチックを注入・硬化させる処理 ※<参考2>)を行い、合板基材と合わせることで、ハイヒールや傘などによる凹み傷や、水濡れ、泥汚れ等に対する強さを実現した土足用の床材です。
このWPC加工技術を活用すれば、材質がやわらかく一般的に土足用床材には適さないと考えられている国産スギ材も、様々な公共商業物件にご採用頂く事が可能となります。
当社は今後も、社有林を保有する企業との連携や地域材の積極的な利用など、幅広い取り組みで国産材活用を推進し、住宅分野だけでなく公共商業建築分野への展開も強化することで、国内の森林健全化に貢献してまいります。

【本件床材の主な仕様】

◇「コミュニケーションタフ DW<杉>」

サイズ 厚み13.5㎜ 96㎜×905㎜
表面 WPC加工天然木薄単板、板柾混合貼り(「セブンの森」長野県産杉材)
基材 Wハードベース付裏溝加工合板
ホルム規制 JAS F☆☆☆☆

「セブンの森」出材のスギを表面化粧部に活用した床材

【本件床材採用エリア】

◇『セブンパーク アリオ柏(4/25グランドオープン)』内「スカイキッズ」エリア

<所在地>千葉県柏市大島田950-1
自然の森をイメージした空間として、スカイキッズエリアに本床材が採用されています。
(採用面積:約160㎡)

「スカイキッズ」エリア

<参考1>〔セブンの森〕プロジェクトについて
セブン&アイ・ホールディングスは一般財団法人セブン‐イレブン記念財団とともに地球温暖化防止に貢献し、生物多様性の維持・保全に寄与することを目的として、「セブンの森」森林保全プロジェクトを全国10ヶ所で行っています。このプロジェクトは植林活動に限定せず、「健全な森林づくり」に必要な間伐や下草刈りなどの森林整備活動を行います。また、長野の活動地では、森林から得られる木質材を商品化することで国産木材の活用を促進しています。

<参考2>WPC加工について
Wood Plastic Combinationという技術の略称。
木材に特殊な樹脂を含浸・硬化させることで、木材そのものを強化し、ヒールや傘による凹み傷を軽減、携帯電話などの小物による落下傷も目立ちにくくなるなど、日常生活での傷や汚れに対して画期的な強度を発揮します。

※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧になられている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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