ニュースリリース

ニュース

省施工・短工期で天井耐震化が可能 新耐震天井工法「ダイケンハイブリッド天井」を提案開始

省施工・短工期で天井耐震化が可能
新耐震天井工法「ダイケンハイブリッド天井」を提案開始
軽量で吸音性能に優れたロックウール吸音板「ダイロートン」の拡販図る

大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:億田正則)は、3月より、公共施設や商業施設を対象に、省施工・短工期で天井の耐震化が可能な、独自の新耐震天井工法「ダイケンハイブリッド天井」の提案を開始いたします。
「ダイケンハイブリッド天井」は、吊りハンガーで上階の躯体から吊るしたメインバーに、クロスバーを両側から差し込んで格子を形成、これを天井仕上げ材の張り付け下地とし、天井仕上げ材としてロックウール吸音板「ダイロートン」等を直張りする工法です。システム天井のように強固にかみ合ったバー材による格子が、天井下地面の剛性(変形しにくさ)を高めることから、在来工法天井において耐震性能を向上させるため部材同士を緊結する補強金物の取り付けや、嵌合部のビス留め固定などの対応をすることなく、高い耐震性能を確保することが可能です。補強金物の施工や、嵌合部の緊結手間を省くことで、工期の大幅短縮が可能なため、復興事業や東京オリンピック特需などで建設作業者が不足する中、建築物の天井耐震化促進に貢献するとともに、軽量で吸音性能に優れたロックウール吸音板「ダイロートン」のさらなる拡販につなげたい考えです。



【背景】
2011年3月に発生した東日本大震災では、公共施設などのつり天井の崩落被害が、東北や関東地方を中心に約2000施設に及び、こうした被害の状況を受け、国土交通省は2014年4月、建築基準法施行令の一部を改正、天井の脱落防止に関する新告示を施行しました。新告示では、脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天井(特定天井)に対して耐震化の基準が定められており、また、特定天井以外の天井についても、安全を確保するために同基準を参考にした対策が求められるケースが増えてきています。
一方、吊り天井の脱落防止対策として天井の耐震性を向上させるためには、部材同士を補強金物でねじ留めして強固に緊結することや、吊り材や斜め部材(ブレース)の剛性を高め、設置数を数倍程度増やすことが必要となります。施工手間や部材数が増すことにより、耐震化を行わない場合に比べ、施工手間が約3〜4倍程度になるといわれています。また、復興事業や東京オリンピック特需などで建設作業者が不足し、工事業に携わる企業においては、作業者の手配に課題を抱えている状況です。
そうした中で当社は、より省施工・短工期で天井の耐震化が可能な天井工法の開発に取り組み、このたび公共施設や商業施設を対象に、提案を開始いたします。

【ダイケンハイブリッド天井の主な構成・特長】
<主な構成>
・吊りハンガーで上階の躯体からメインバーを1200mm間隔で吊り、クロスバーを300mm間隔で差込みグリッドを構成。
・バー下面にロックウール吸音板「ダイロートン直張グリッド600」(厚み12mm、600mm×600mm) をビスでねじ留め固定。



<特長>
1.在来工法を耐震化する場合に比べ約20〜30%程度の施工手間削減(設計用地震震度を2.2Gとする場合)
 Tバーを格子状に組むことで天井面の許容耐力と剛性が向上。施工手間を約20〜30%程度削減することを想定しています。

2.軽量な仕上げ材で天井を軽く、補強部材点数を減少
石膏ボードに比べ軽量なロックウール吸音板「ダイロートン」を仕上げ材として直張りすることで、天井全体を軽量化し、必要な斜め部材(ブレース)の設置数を減少させることが可能です。(天井下地と仕上げ材を加えた重量は、在来工法で10〜20kg/㎡、ダイケンハイブリッド工法では9kg/㎡程度。)

3.仕上げ材「ダイロートン」による快適な音環境
ロックウール吸音板の持つ吸音性能は、過剰な音の反射による残響を抑え、学校施設やオフィス、病院などで快適な音環境の確保にお役立ていただけます。

4.メインバーとクロスバーの連結部にはバーの脱落を防ぐ特殊な加工


【販売目標】   60万㎡/年(2016年度)

【お問合せ先】
         大建工業株式会社 市場開発部エコ課 TEL:03-6271-7873

※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧になられている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。


年代別ニュースリリース