ニュースリリース

ニュース

多摩産スギ活用床材が「多摩産材利用開発事業」に認定

〜東京の木”多摩産材”の普及・利用拡大へ〜
多摩産スギ活用床材が「多摩産材利用開発事業」に認定
「都市での木づかい」PR拠点“FOODARTS STUDIO KACHIDOKI”に施工

大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:億田正則)は、木質建材のメーカーとして、日本の森林の健全化に繋がる国産材・地域材の活用に積極的に取り組んでいます。東京の木“多摩産材”の普及および利用拡大につながる魅力的な製品の開発など、効果的な取り組みに東京都が助成を行う「多摩産材利用開発事業」に、多摩産スギ材を活用した施設向け床材2種を応募し、助成の対象事業に認定されました※。
当社では、本助成を利用して、オリンピック選手村建設予定地近接地として注目を集める東京都中央区勝どきエリアで、多彩な木材製品を常設展示し「都市での木づかい」をPRする“FOODARTS STUDIO KACHIDOKI(フーダーズスタジオ勝どき)”木質化プロジェクト(公益社団法人国土緑化推進機構)に本件床材を施工(面積:約150m2)し、実際に施工した場合の耐久性の確認、および品質、意匠性のPRにより多摩産スギ材を活用した床材の普及・利用拡大を図ります
 ※日本の森林資源の利活用を通して、人々の豊かな生活環境作りを目指すNPO法人フォレストリンクとの共同申請です。

【狙い】
今回「多摩産材利用開発事業」に認定された2種の施設向け床材は、表面化粧単板に当社独自のWPC加工処理(木材組織の空隙にプラスチックを注入・硬化させる処理)を行い、合板基材と合わせることで、ハイヒールや傘による凹み傷や、水濡れ、泥などの汚れに対する強さを実現した土足用床材です。
スギ材は、材質がやわらかいため、一般に土足用床材には使用しにくいと考えられています。当社の技術で多摩産スギ材を重歩行用床材に活用した本件製品を実際に施工し、品質や意匠性を直接ご確認いただくことで、幼稚園や小・中学校などの文教施設、また公共施設などへ多摩産スギ材を利用した床材の普及・利用拡大を促進したい考えです。また、本件床材は、“FOODARTS STUDIO KACHIDOKI”内の、オーガニック製品などを扱う市場ブースへ施工するため、一般消費者の皆様にも、東京の木“多摩産材”の魅力を感じていただく機会となればと考えています。
 
【本件床材の主な仕様】

◇コミュニケーションタフII DW艶消し仕上げ<多摩産スギ>

・サイズ:厚み 13.5mm 96×905mm
・表面:WPC加工天然木薄単板、板柾混合張り(多摩産スギ材)
     UV抗菌耐磨耗仕上げ
・基材:Wハードベース付裏溝加工合板
・価格:税別14,750円/m2
・品番:YK95-DWT-NS-TM

◇WPC直張りフロア<多摩産スギ> ※2015年1月発売計画品

・サイズ:厚み 12.5mm 96×905mm
・表面:WPC加工天然木2mm厚単板、板柾混合張り(多摩産スギ材)
     UV抗菌耐磨耗仕上げ
・基材:国産トドマツ合板
    ※今回の試験施工により、実際の施工時の耐久性の確認などを行い、製品化につなげます。

オーガニック製品市場のブースに施工

<参考1>FOODARTS STUDIO KACHIDOKIについて
2020年東京オリンピックの選手村建設予定地に近接する東京都中央区勝どきエリアに、食とアートをテーマとして、2014年7月にオープンした複合施設(運営会社:株式会社シオン)。衣食住を組み合わせ、ナチュラルなライフスタイル提案と一体になった効果的な“木づかい”アピールを図る“都市での木づかい”の体感型普及啓発拠点。(公益社団法人国土緑化推進機構)倉庫跡の大空間を活かし、大面積の「木質フローリング」や「木育ひろば」の設置、多彩な木製家具や木材製品等の常設展示等の木装化に取り組んでいます。
・所在地:東京都中央区勝どき4-6-1 泉興産5号倉庫

<参考2>特定非営利活動法人フォレストリンクについて
森林の整備や保全、森林が持つ価値の普及啓発、森林資源の利活用などの事業を行ない、森林の恵みを多くの人々が享受できる社会を構築し、人々の豊かな生活環境づくりに貢献することを目的としたNPO法人。2011年に東京都港区がスタートさせた「みなとモデル二酸化 炭素固定認証制度」を中心とした木材マーケットに関する情報の調査と提供や、全国にある森林保有自治体と都市部企業とのマッチング調査を実施しています。
今回の共同事業においては、当社が事業全般の企画および商品開発を行ない、フォレストリンクは販売促進ツールや異業種への情報発信などに取り組みます。

<参考3>WPC加工について
Wood Plastic Combinationという技術の略称。
木材に特殊な樹脂を含浸・硬化させることで、木材そのものを強化しますので、ヒールや傘による凹み傷を軽減、携帯電話などの小物による落下傷も目立ちにくくなるなど、日常生活での傷や汚れに対して画期的な強度を発揮します。


※ここに掲載されている情報は発表時のものであり、ご覧になられている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

 
年代別ニュースリリース