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北陸新幹線・駅舎内装に富山県スギ不燃パネル採用決定

富山県産スギを活用した不燃パネルを富山県木材研究所と共同で開発
〜北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅の内装に採用が決定〜

大建工業株式会社(本社:大阪市、本店:富山県南砺市、社長:澤木良次)は、富山県産木材の公共施設等への利用を促進する目的で、富山県農林水産総合技術センター木材研究所(富山市、以後「富山県木材研究所」)と共同開発を行なっています。
このたび、富山県産スギ材を活用した不燃パネルを開発し、平成26年度末までに開業が予定されている北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅の内装壁面へ採用されることが決定しました。

【背景】
日本各地にある戦後の人工林は、資源として利用可能な時期を迎えているにもかかわらず、林業の低迷・担い手の減少により荒廃し、森の持つ多くの機能が低下しています。こうした社会的背景をもとに、木材の積極利用による二酸化炭素の吸収源である森林の整備と、木材自給率の向上を目的とした、「公共建築物等木材利用促進法」が2010年施行されました。富山県でも、同法の施行を受け「富山県公共建築物等木材利用推進方針」を策定、率先して公共建築物に県産材を活用する取り組みを進めています。
富山県の山林材を活用した木材加工業を創業とする当社は、県内林産業の再生、森林の整備に貢献したいとの思いから、2012年6月、富山県木材研究所と共同で富山県産木材を活用した公共施設向け内装建材の開発に着手しました。共同開発により、スギ材特有の材の欠点、意匠のバラツキなどの課題を克服し不燃化粧壁材を開発、このほど、現在建設中の北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅構内の内装に採用されることが決定しました。
【開発製品について】

富山県産スギ不燃パネル
火山性ガラス質複層板「ダイライト※」の表面に
富山県産スギ材(黒部市内のタテヤマスギ)突板を
採用した化粧パネルです。
不燃認定を取得しているため、公共施設などの不燃指定
部位において壁材として使用いただけます。
 ※「ダイライト」は、火山性ガラス質材料(火山灰)および
  ロックウール(製鉄の副産物)を原材料とする当社独自の
  不燃素材板。

富山県産スギ不燃パネル
 

黒部宇奈月温泉駅施工予定箇所
 新幹線改札口イメージ[鉄道・運輸機構提供]

当社は、県内公共施設等での県産材の活用促進に貢献するため、不燃パネルの公共施設への採用活動を継続するとともに、オフィスファニチャーや床材、天井材など他建材についても富山県木材研究所との共同開発を継続してまいります。

 
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