ニュースリリース

文教施設の安全と音環境に配慮した天井 桐井製作所と共同で拡販

2012年08月22日

文教施設の安全と音環境に配慮した天井
大建工業と桐井製作所が共同で拡販

建材メーカーの大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:澤木良次、以下大建工業)と建築用鋼製下地材メーカーの株式会社桐井製作所(東京都千代田区、社長:桐井隆、以下桐井製作所)は、両社の技術の融合による耐震性能と音環境への配慮を両立した天井工法『耐震Power Dワイド』について、共同で実験を実施、優れた耐震性能と音環境に貢献する吸音性能を実証しました。
今後、安全性や音環境への配慮が特に必要とされる文教施設などを中心に共同で拡販を図り、音環境と安全性が整備された公共施設の普及に貢献いたします。

【背 景】
昨年3月の東日本大震災では、公共施設などのつり天井の崩落被害が、東北や関東地方を中心に約2000施設に及び、学校施設においては軽微な場合も含めて1,636校で天井材の落下または損傷等の被害が報告されています。(※平成23年6月時点/「東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備について」より)日中、多くの子どもが活動する学校施設などの天井材崩落は、致命的な事故を引き起こす可能性があり、また、災害時の避難所となることから対策が急務とされています。このような状況に対し国は、公立学校施設の新築、増改築にかかる経費の一部を補助する事業を設けており、学校施設の整備を積極的に推進しています。
一方、学校施設の設計にあたっては、安全性と同時に音環境への適切な配慮が重要とされています。学校施設では音声による情報伝達が大きな役割を果たすことから、文部科学省は「必要な吸音性を持つ材質、工法等とすることが重要である」との指針(※高等学校施設整備指針・中学校施設整備指針など)を設け、音環境への適切な配慮を求めています。しかしながら、現状は音環境への配慮不足による障害事例が少なくない状況にあります。

【『耐震Power Dワイド』について】
『耐震Power Dワイド』は、斜め補強材(ブレース)や専用部品の使用により強度を高めた耐震天井下地(桐井製作所製)に、ロックウール化粧吸音板(※)「ダイロートン」(大建工業製)を仕上げ材として用いる天井工法です。
※ロックウール化粧吸音板:製鉄の副産物であるスラグを繊維化したスラグウールを板状に加工したもの。吸音性能や不燃性、断熱性、防火性等の様々な機能を有し、ビル、オフィス、学校、病院、商業施設および住宅などの天井に幅広く使用されています。

1.学習環境に適した音環境を実現
『耐震Power Dワイド』は、吸音性に優れたロックウール吸音板「ダイロートン」を仕上げ材に用いるため、学校施設などに求められる音環境の整備(残響時間の調整)にお役立ていただけます。
社団法人日本建築学会による「学校施設の音環境保全基準・設計指針」では、「室内騒音」「遮音性能」「残響時間」などの音響特性について推奨値が提案されていますが、ダイロートンを用いることにより、この推奨残響時間を満足することが可能です。

《学校施設の音環境(室内残響時間)について(参考)》
教育活動においては音声による情報伝達が大きな役割を担うことから、学校施設において快適な音環境を確保することは非常に重要です。明瞭に音声を伝達するためには、騒音の遮断と同時に、残響(音の響き)の制御が必要であり、残響が過多になると音声伝達の明瞭度を低下させるだけでなく、室内における喧騒感が高まります。
「コミュニケーションを容易にする」、「残響による騒音の増大や喧騒感を低減する」、「音楽教育や音楽演奏に適した環境を設ける」、などの目的のために、各室の用途に応じて残響時間を適切に制御することが必要となります。


《普通教室を想定した残響時間のシミュレーション結果(自社実験値による)》
下グラフにより、天井仕上材にダイロートンを使用した場合、およそ200m3の普通教室の設計において推奨される残響時間の0.6秒(日本建築学会「学校施設の音環境保全基準・設計指針」より)を満たしていることがわかります。


2.安心・安全の耐震天井
一般の天井は、建物の躯体から吊り下げられており、地震時には振り子のように揺れて壁などに衝突し、仕上げ材の端部等が破壊され、最悪の場合落下してしまうケースがあります。『耐震Power Dワイド』は、斜め補強材や強度を高めた接合部材が天井の揺れを抑制すると同時に、軽量な「ダイロートン」が揺れの増大を防ぎ慣性力を軽減することにより、震災時の安全性を高めます。

《静的水平加力実験結果(自社実験値)》
『耐震Power Dワイド』を施工した状態で、静的水平加力実験を実施。実験の結果、設計用水平震度(耐震計画基準などに準じた天井入力加速度)に応じた適切な数量の耐震ブレースを配置することで、各設計用震度において天井の損傷を生じさせない充分な強度が確認できました。


【天井仕様および施工例】


【お問い合わせ先】
 <ダイロートンに関するお問合せ>
大建工業株式会社 エコ事業統轄部 エコ事業販売推進部TEL.03-6271-7767
<耐震天井に関するお問合せ>
株式会社桐井製作所 営業本部TEL.03-3539-6620