ニュースリリース

和紙を原材料とする「畳おもて」 会津工場に設備を新設・増産

2012年05月15日

〜地域産業の活性化・震災復興にも貢献〜

大建工業株式会社(大阪市北区堂島、社長:澤木良次)は、畳おもての原材料となる天然イ草の供給不足と、震災復興による畳需要の増加に対応するため、生産子会社である東部大建工業株式会社・会津工場(福島県会津若松市)に「和紙畳おもて」の設備を新設し、5月21日より販売を開始いたします。

【市場背景】
畳おもての原材料である天然イ草の国内生産は、1970年頃をピークに減少の一途をたどり、現在では、中国産のイ草が畳おもて全体の約70%を占めています。しかし近年、中国においてもイ草生産量の減少が進んでおり、その一方で震災復興による畳需要の増加が見込まれている状況です。今後、さらなる天然イ草の供給不足が懸念される中、イ草に代わる畳おもての安定供給が市場から求められています。

【和紙畳おもて増産設備】
設置場所:東部大建工業株式会社・会津工場(福島県会津若松市)に新設
生産能力:40万帖/年
発売時期:5月21日

【地域貢献と震災復興】
当社、会津工場に畳おもて生産ラインを新設することで、会津エリアでの新たな雇用創出を図り、地域社会や産業の活性化を促進して震災復興に貢献いたします。

【大建工業の畳事業】
1. 畳おもての供給
  当社は1994年、イ草に代わる天然材料として「和紙畳おもて」を開発しました。「和紙畳おもて」は、イ草と変わらぬ調湿性と触感があり、変色や汚れに強く、カビやダニが発生しにくい製品です。これら優れたメンテナンス性や、人と地球にやさしい製品特性が市場から高く評価され、ここ10年での販売量は約3倍に拡大しています。(2001年〜2010年)
今回、昨年7月に実施した岡山大建工業株式会社の既存生産ラインの増強に続き、東部大建工業株式会社・会津工場に生産ラインを新設します。これにより、当社全体の「和紙畳おもて」の生産能力を、現状120万帖/年から160万帖/年へと強化し、今後見込まれる需要増加(イ草の代替需要等)に対応いたします。
2. 畳床(ボード)の供給
  従来、畳床として使用されていた藁(ワラ)の供給量が減少した事などを背景に、現在ではインシュレーションボード(※)を用いた「ボード畳床」が主流となっています。(ボード畳床85%:ワラ畳床15%)
「ボード畳床」は、「ワラ畳床」に比べてダニやカビが発生しにくく、軽量かつ加工が容易な点で優れており、1973年よりインシュレーションボードを製造している当社は、「ボード畳床」の約90%のシェアを有しています。
 (※)インシュレーションボード(軟質繊維板):木材を繊維状にし、板状に成形、乾燥させた木質ボード。主に畳の芯材、壁などの下地材、建築現場で作業中の床を保護する養生材などに使用されます。
3. 畳文化継承への貢献
  住宅における伝統的な「和室」が減少する一方で、和のテイストを取り入れた「住宅の洋室」や「店舗の内装」には根強い人気があります。また、和室茶の間が洋風リビングに変化した現在でも、『床座でくつろぐ』という団欒スタイルに変化はなく、くつろげる床材として「畳」は欠かせない存在です。
当社は、現代のニーズに対応した「和紙畳おもて」の供給が、畳需要の維持・活性化につながると考え、今後も積極的な製品開発と安定供給に取り組むことで、日本の伝統的な畳文化の継承に貢献してまいります。


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