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PEFC-CoC(森林認証)も取得

大建工業(社長:澤木 良次)は、FSC-CoC 認証に続き、このたびDAIKENグループの床材関連組織(内装材事業部、直需部、海外営業部、三重ダイケン、セトウチ化工、大建工業(寧波)有限公司)でPEFC-CoC 認証を取得(認証書番号:SGS-PEFC/COC-1051)しました。
「環境発想のものづくり」を推進する当社は、木質フロアー台板のエコ基材化を植林木、MDFを中心に拡大を図っています。森林認証の取得は、認証材の活用を含め、エコ基材化のさらなる拡大に向けた体制が大きく前進したことになります。
各分野からの環境配慮床材に対するニーズへの対応選択肢が広がることになりますので、これを機に今後ますます、環境配慮型(エコ基材)フロアーの普及や様々なニーズ対応の強化を図ってまいります。
尚、平成20年に取得しましたFSC-CoC認証は21年末、セトウチ化工、大建工業(寧波)有限公司を追加した組織で更新認証されています。

【森林認証制度について】
森林認証制度は、持続可能な森林の基準・指標に従って森林経営が行われていることを第三者機関が評価・認証する制度。PEFCとは、「持続可能な森林管理の基準・指標」に従って、国別あるいは地域別などのさまざまなレベルで設立された森林認証制度を相互に承認し、共通のラベルとしてPEFCのロゴの普及を図りながら、環境の保全とこれに関わる産業の繁栄を目指す国際統括組織です。
PEFC森林認証プログラムを運営するPEFC評議会が1999年に設立され、世界34カ国が認証制度に参加しており、相互認証する仕組みを有しています。認証済みの森林は世界で2億2千万haにおよび、そこから数百万tの森林認証済み木材が生産され、その規模からみても現在世界最大の森林認証制度となっています。(出典:PEFCアジアプロモーションのホームページ)
PEFC には森林管理に対する認証と加工・流通の認証の2種類があり、今回は加工・流通の認証「CoC認証(Chain of Custody)」を取得しました。CoC認証とは、認証森林材を非認証材と分別・識別することにより、製品(認証製品)が持続可能な方法で管理された森林に由来することを証明します。
これにより、森林の保全を目的として適切に管理され、PEFCの認証を受けた持続可能な森林から伐り出された木材を積極的に利用し「木材利用と森林保護の融合」を図ることができ、違法に伐採された木材と区別できます。
また、森林認証製品は、政府のグリーン購入法の証明方法の一つでもあると共に、ハウスメーカー等が建築資材を調達する際の基準にも適応します。

【背景や目的、今後の方向性】
地球環境問題への関心の高まりから、企業活動のあらゆる場面で環境に配慮した“環境経営”が求められています。世界規模で環境保全や森林保護が叫ばれている状況下、当社はかねてから南洋材合板の代替として①植林木や国産針葉樹の利用、②廃材の再資源化(製材・合板工場から排出される端材の利用)、③持続可能な森林からの木材利用というエコ基材基準を定め、南洋材合板の代替としてのエコ基材の開発に着手し,フロアー台板を従来の南洋材合板(ラワン合板)からエコ基材への転換(エコ基材比率を平成22年70%、平成23年100%を目標に)を進めています。
2006年4月には、業界初となる植林木利用合板と樹脂強化層を組み合わせたハイブリッド基材<エコベースフロアーボード>を採用した環境配慮型床材を発売しました。
さらに、植林木の活用と並行してMDFの活用に取り組み、2007年11月には、従来のMDFよりも寸法安定性・耐水性などを向上させたフロアー基材用<特殊MDF>を基材とする環境配慮型床材を発売。そして、2008年には新たな植林木と特殊MDFを組み合わせた次世代型エコ基材<Eハードベース>を開発、2009年には国産針葉樹と特殊MDFを組み合わせた製品を発売しました。
一昨年取得したFSC-CoC認証に加え、PEFC-CoC認証取得したことにより世界的な2大認証制度の認証が揃ったことになります。これらの認証を有効に活用しながら、当社エコ基材フロアーの拡大基盤を強固にしてまいります。
今後も地球環境負荷の低減および持続可能な社会の実現に向け、「地球にやさしく、人にやさしい“環境発想のモノづくり”」の取り組みをさらに強化し、森林保護、生態系保全に貢献してまいります。

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