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大建-フクビが共同開発

大建工業(株)(社長:澤木良次)とフクビ化学工業(株)(社長:八木誠一郎)はかねてより両社の得意とする技術をもとに、両社の強みを出し合えるテーマを抽出し、共同開発を進めていましたが、両社独自のエコ素材を活用しました、
 ① マンション向け防音直張フロア(リサイクル樹脂床基材)
 ② 長期耐久性屋根下地システム(透湿野地ボード12)
の2アイテムについて技術確立(特許出願中)いたしました。
今後は、防音直張フロアは大建工業が、長期耐久性屋根下地システムはフクビ化学工業がそれぞれ得意とする販路での販売を企画していきます。

大建工業(株)は木材資源、未利用資源、フクビ化学工業(株)はリサイクル樹脂素材と、素材の原材料は異なりますが、共に環境配慮、資源循環に貢献できる独自の素材と活用技術を有しています。これら両社の特長ある技術を活用しあうことで、住まいの質向上を図るための新たな可能性を求め、平成18年に共同開発に着手。互いのシーズとニーズをマッチングする中で、両社の強みが発揮でき、かつシナジー効果が期待できるテーマを選び、共同研究を進め、今般2つの製品が完成しました。

1.マンション向け防音直張フロア
大建工業がフロア基材のエコ化(脱南洋材天然木合板)を推進する一環として、フクビ化学工業のリサイクル樹脂を素材とした「エコランバー」の遮音性能を活かした集合住宅用遮音フロアを検討。「エコランバー」と裏面緩衝材との組み合わせで床衝撃音低減性能等級△LL(Ⅰ)−4(推定L等級LL−45)の性能を実現し、業界初のリサイクル樹脂床基材からなる「防音直張フロア」を開発しました。
大建工業は防音直張フロア「オトユカフロア」を有し、マンション用直張フロアの実績を有していますが、製品アイテムの追加で「エコ」の選択肢を増やしていくことになります。

(1)製品仕様  
   基材はリサイクル樹脂、裏面は緩衝材、表面はオレフィン化粧シート
(2)特長
基材はエコマーク(申請中)のリサイクル樹脂。
遮音性能は床衝撃音低減性能等級△LL(Ⅰ)−4(推定L等級LL−45)
従来品は遮音性能向上に合板裏面側に多数の溝を切っているため、合板の比重や剛性のバラツキにより、歩行感にムラが生じるケースがありましたが、リサイクル樹脂により安定した歩行感を実現しました。
合板基材から樹脂基材に変更することで、重量比50%の軽量化となり、輸送コストの低減、運搬効率の向上を実現しました。
発泡樹脂は合板に比べ熱伝導率が低く、フローリングの冷たさの解消に結びつきます。
枯渇が懸念される上、価格が不安定な南洋材合板と異なり、安定価格が可能となります。
(3)販売計画
このリサイクル樹脂基材の防音直張フロアは大建ブランドで年内には試験発売の予定で、1年間で7,0002/月、3年後には45万2/年(38,0002/月)の販売を計画。


2.長期耐久性屋根下地システム
住まいを長持ちさせるため、室内で発生する湿気を屋外に排湿する通気工法が一般的になっている中、フクビ化学工業は屋根面においても排湿させるというテーマに取り組み透湿ルーフィングの開発・商品化を行い、市場に対し屋根トータルの耐久性を高めるものとして提案してきました。さらに屋根からの湿気の排湿を促進するには、一般的に使用されている合板野地板の透湿性能を大幅に向上させるか、あるいは透湿性能のある基材に変更するという選択肢の中から、合板に替わる野地板としての要求品質を満足する、透湿性能のある高強度インシュレーションボードの開発を行いました。
これにより、厳しい性能をクリアした高強度「透湿野地ボード12」と「透湿ルーフィング」によるまったく新しい屋根下地システム「フクビ ルーフブレス工法」を完成させることができました。フクビ化学工業は透湿野地ボードと透湿ルーフィングに樹脂製瓦桟も加え、長期耐久性屋根下地システムとして「フクビ ルーフブレス工法」の普及を図ります。

(1)製品仕様  
   木質繊維を有機系バインダーで固めた高強度インシュレーションボード
(2)特長
一般的な構造用合板の5倍もの透湿性を保持しています。
透湿性を有しながらも、野地として使用できる十分な強度を保持しています。
透湿遮熱ルーフィング「フクビ 遮熱ルーフエアテックス」と組み合わせて使用することにより、小屋裏の湿気を速やかに屋外へ排出させることができるため、屋根の長寿命化が期待できます。
(3)価格  
   ルーフブレス工法(透湿野地ボード、透湿ルーフィング、樹脂製瓦桟)として、約3,400円/2
(4)販売計画  
   ルーフブレス工法として、初年度4億円/年、3年後8億円/年の売上を計画

フクビ ルーフプレス工法

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