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使用後の木質繊維板を回収・リサイクル

大建工業(社長:澤木良次)は、従来から廃木材や建築解体古材、さらには未利用資源を原材料として活用するなど資源再利用にもとづくエコ素材ならびにエコ製品の開発を進めておりますが、このたび産業廃棄物として建築現場から排出される養生ボードなどインシュレーションボード(木質繊維板)を回収し、リサイクル活用するためのシステムを確立しました。今後は養生ボードなどを排出する工事業者へPRを行い、6月から回収システムの運用を開始する予定です。

【背景とねらい】
  1. 当社の環境問題への取り組み
    資源循環型社会の構築に向け、廃棄物処理法や建設リサイクル法など環境関連法の整備が進み、資源リサイクルが緊急の課題になっています。
    当社の主力製品であるインシュレーションボード、ロックウール板、火山性ガラス質複層板・ダイライトなどは原料が木材チップや鉱物などで、それ自体がすでにリサイクル材料あるいは未利用資源を活用したものですが、さらに建築現場などで発生する産業廃棄物の回収とリサイクルに取り組んでいます。

  2. 養生ボードの現状
    住宅の工事を行うときに床などに傷をつけないように養生することが必要で、昨今は養生材として木質繊維で作られた養生ボードがその機能に加えて環境配慮性から数量を伸ばし、現在では年間800万枚が使用されるまでに普及してきました。しかし、木質系の養生ボードは工事終了後、そのほとんどがリサイクルされていませんでした。

  3. 養生ボードの回収
    木質材料の多段階利用を推進している当社にとって、養生ボードの回収とその有効活用は社会的責務であるとの認識から、広域認定の取得と、回収システム、リサイクルについて検討してきました。また、環境意識の高い使用者からも回収の要望がありました。このほど、大建工業と高萩大建工業、岡山大建工業で広域認定を受け、回収とリサイクルの仕組みが構築できましたので、回収を実施することに致しました。

【回収システムの概要】
  1. 回収対象養生ボードなど当社が販売した木質繊維板で産業廃棄物となったもの

  2. 回収リサイクルの流れ
    ① 養生ボードを、排出者としての工事業者(ビルダーなど)が各現場から集荷。
    ② 工事業者が大建工業窓口へ費用見積もりを依頼。
    ③ 量や状態、距離などを勘案し処理費用を見積もり
    ④ 排出者としての工事業者(ビルダーなど)と処理委託契約を締結。
    ⑤ 排出者としての工事業者(ビルダーなど)が大建工業に回収を依頼。
    ⑥ 大建工業(または高萩大建工業、岡山大建工業)が収集運搬会社を手配。
    ⑦ 収集運搬会社がマニュフェストとともに収集し、リサイクル工場(高萩大建工業、岡山大建工業)に運搬。
    ⑧ 最終的にリサイクル工場がインシュレーションボード原料に再利用する。
    ⑨ マニュフェストを排出業者へ返却する。

  3. 対象地域   全国(北海道、沖縄を除く)

  4. 排出者    工事業者

  5. 処理業者(原料にリサイクル)   高萩大建工業、岡山大建工業
     
  6. 排出者負担目安  運賃、保管、処理などの実費用(運搬距離、量、状態などにより異なります)
    *参考例:4トン車(約1000枚)、東京近郊からの排出・回収の場合 排出者負担費用はおおよそ8千円/車

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