ニュースリリース

高機能木質フロアーをエコ基材に切替え

2008年11月10日

大建工業(社長:澤木良次)は、製材や合板の端材を原料とするエコ素材・MDFの寸法安定性・耐水性を向上させた自社開発の<特殊MDF>をフロアーの基材とする環境配慮フロアーに加え、新たに資源循環型の植林木や国産材と特殊MDFを組み合わせたタイプのエコ基材による木質フロアーを新たな環境配慮フロアーとして市場投入するなど、エコ基材のフロアーを順次拡大し、3年後の2011年には高機能床材のほぼすべて(当社木質フロアーの70〜75%)をエコ基材に切り替え、同時にエコ基材による環境配慮フロアーの普及に注力し、環境負荷の低減にも大きく貢献してまいります。

【開発意図】
地球環境問題への関心が世界的に高まるなか、大建工業は「地球にやさしく、人にやさしいモノ作り」を基軸に、再生資源や未利用資源を主原料とする環境配慮型のエコ素材の開発や、マレーシアでの植林活動、温室効果ガスの排出量削減など、地球環境保護に積極的に取り組んでまいりました。
その一環として当社が手掛けてきたのが、新たなフロアー基材(エコ基材)の開発です。従来、フロアー基材につきましては主に南洋材合板が用いられてきましたが、南洋材の枯渇という地球規模の環境問題に直面する中、新たなフロアー基材の開発は【資源循環型企業のリーディングカンパニー】を標榜する当社にとって最重要の使命と考えてきました。

【環境配慮フロアー基材拡大計画】
このたびの計画では、①植林木または国産材合板+特殊MDFの組み合わせ(Eハードベース)、②特殊MDFのみの2パターンの基材技術をもって、用途に合わせたエコ基材開発を推進し、当社木質フロアーに占める環境配慮フロアー(エコ基材を用いたフロアー)比率を現状の25%から、3年後の2011年には70〜75%に拡大、高機能床材のほぼすべてを環境配慮フロアーに切り替えていく計画です。

【取り組み経過と今後の展開】
これまでにも当社は、循環・管理可能な植林木を活用したフロアー基材の開発に着手。2005年に植林木利用合板と樹脂強化層を組み合わせたハイブリッド基材<エコベースフロアーボード>の開発に業界で初めて成功し、2006年4月、同基材を採用した環境配慮型床材『ネオテク耐傷性フロアー ビューティア』を発売しました。そして昨年11月には、環境配慮型床材の第二弾として『ネオテク耐傷性フロアー ジュエリアート』を発売しました。
さらに、植林木の活用と並行して当社が取り組んできたのが、合板や製材の端材といった木質チップを主原料とするMDFの活用です。MDFは合板代替のエコ素材として早くからその活用が進められており、これまでにもMDFをフロアー基材として採用した床材はありましたが、寸法安定性や耐水性において改善すべき課題は残されておりました。
そこで当社は、グループ会社(ダイケンサラワク社:マレーシア・サラワク州)でMDFを製造しているという強みを活かし、従来のMDFよりも寸法安定性・耐水性などを向上させたフロアー基材用<特殊MDF>を開発。2007年11月にはこの特殊MDFを基材とする薄型の『ネオテク耐傷性フロアー ドナウアートスリム6T』を環境配慮型床材第三弾として発売しました。今年度11月21日発売の新製品では、新たな植林木と特殊MDFを組み合わせたフロアー基材「Eハードベース」を開発し、市場投入します。このように、環境を配慮した環境配慮フロアーのラインナップを進め、現状では生産・販売量の約25%を環境配慮フロアーが占めるまでに市場でも認知されてまいりました。

【今後の展開】
フロアー基材には耐傷性などその用途に必要な性能が求められますが、特殊MDFはその優れた品質から、活用できる植林木の範囲が広く選定できることが大きな利点です。
現在選定している植林木につきましては、アカシアは当社グループのダイケンサラワク社が取り組んでいる植林木であり、ファルカタは有力なシッパーからの供給、国内産の針葉樹植林木であるトド松は北海道を代表する丸玉産業株式会社からと、いずれも環境保護の観点から合法性の確かな材料です。
当社グループのダイケンサラワク社が植林に取り組んでいるアカシアや国内産のトド松、植林木として量が豊富でポピュラーなファルカタなどの活用技術をすでに確立しています。国内産の針葉樹植林木であるトド松の合板と特殊MDFを組み合わせた複合フロアー基材につきましては、当社と丸玉産業株式会社との協同開発により基本技術を確立しており、生産・供給体制につきましても両者で協議し協同で進めてまいります。
今後は順次製品への展開を推進いくと同時に、特殊MDFの特徴を最大限に活用し、資源循環型の植林木の活用範囲を広げてまいります。


写真は、植林木合板+特殊MDFを組み合わせた次世代型エコ基材「Eハードベース」を使用した『ダイハードアートLエコ』の構成図。