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西日本DP㈱で畳表生産ラインを新設

大建工業(社長:井邉博行)の製造グループ会社である西日本ダイケンプロダクツ㈱(社長:長谷川泰之)は、高級天然和紙を原料とする工業生産型の畳表「健やかおもて」の生産ラインを増強し、これまで年間75万帖だった供給体制を、1.6倍の120万帖へと拡大しました。設備投資額は約2億円。3月3日に完成竣工式を行い、3月20日より本格生産をスタートさせる予定です。

畳表市場は、年間推定2200万帖/年あるといわれていますが、良質な国内イ草の不足によって輸入イ草が大半を占めるようになってきました。
「健やかおもて」は、このような資源の枯渇と、健康志向という市場ニーズを踏まえて大建工業㈱が独自に開発した製品です。発売以来(平成8年発売)、丈夫で色あせがなく、ダニなどが発生しにくい高級な畳表材料として、店舗・旅館から、ハウスメーカー、ビルダーで採用が進むなど、順調に販売を拡大してまいりました。その結果、2005年度の「健やかおもて」の販売見込は約75万帖となり、製造現場ではフル生産体制でこれら需要に対応してきました。
そこで大建工業㈱および西日本ダイケンプロダクツ㈱では、健康志向のさらなる高まりと共に、床暖房対応畳や縁無し畳の需要が増加するなど畳の多機能化が進む中で、今後も「健やかおもて」のニーズは拡大すると判断し、新設備の導入を決定。工事は昨年9月にスタートし、今年2月に完工しました。
「健やかおもて」が属する中高級クラスの畳表の市場量は、600万帖/年と推定されますが、今回の設備投資により、「健やかおもて」でこの中高級畳表市場の約20%のシェア獲得を目指します。

◆「健やかおもて」について
「健やかおもて」は、大建工業㈱が独自に開発したイ草に代わる天然素材の畳表です。特殊顔料を練りこんだ和紙をストロー状に撚糸して、さらに樹脂コーティングすることで、高級イ草を用いた畳表と同様の美しさ・風合いと共に、清潔でお手入れが簡単であり、変色しにくく美しさも長持ちするなど、様々な特性を付加しました。
主な特長
①カビ・ダニが発生しにくい
②低ホルムアルデヒド
③イ草のような染土を使わないので清潔
④変色や退色が少なく、新鮮な表情を永く保つことができる
⑤傷や汚れに強い
⑥イ草よりも熱や曲げに強く、床暖房や縁無し畳の生産に適している
⑦様々な色合いや織り方に対応でき、新しい和風の提案が可能

◆西日本ダイケンプロダクツの概要
所在地   :岡山県岡山市海岸通2-5-8
設立年月日:平成15年10月1日
工場操業年:昭和33年
事業内容  :木質繊維板、鉱物質繊維板、火山性ガラス質複層板、畳おもて(和紙)の製造
土地面積  :253,000㎡
従業員数  :500名
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