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木材加工処理技術「NEXT WOOD」を開発

大建工業(社長:井邉博行)は、育成林や植林木などの循環可能な木材を、希少な高級天然木の風合いに再現するなど、好みに応じて自由に天然木の化粧を施こすことができる木材加工処理技術「NEXT WOOD」を業界で初めて開発しました。今後はこの素材を表面化粧材に用い、高級木ニーズに対応する新しい表面デザインの製品に展開していきます。

【背 景】
木質系建材には天然木(いわゆる「無垢」材)や表面材に天然木の突板(スライスした薄板)を貼り合わせたもの、さらには印刷された化粧シートを貼ったものなどがあります。化粧シートの印刷技術は高度になっていますが、自然な風合いを表現するには限界があります。一方、自然素材のニーズはますます高まりを見せていますが、ニーズに合う天然木は環境・自然保護の観点からもその希少価値が高くなっています。
大建工業では育成林や植林木などの突板に特殊加工・印刷と樹脂浸透処理を施し、高級天然木や希少な木目を再現する、あるいは従来にない新しい木目が表現できる、独自の木材処理技術を確立しました。

【製造技術】
1, 育成林の天然木をスライスした突板を特殊加工・着色する
2, 無溶剤系の特殊樹脂を熱圧浸透させる
3, 表面に独自の特殊印刷を施す
4, 無溶剤系塗料を塗布する
尚、これらの技術については特許出願中です

【特 長】
1, 天然木素材に特殊加工・印刷することで、印刷シートでは表現できない木材独特の照りや深みが実現できます。
2, 天然木の突板に柔軟性を付与していますので、曲げ加工にも対応でき、オレフィンシートと同じように扱えます。
3, 樹脂浸透処理技術により耐傷性、耐汚染性を付与し、耐久性が向上しました。
4, 着色化粧方法の採用で、自然感に富んだ木目が再現できます。
5, 一般的な木目はもちろん、希少価値の木目や高級な縮木、さらにはオリジナルデザインまで自由に表現できます。
6, 無垢や突板などと異なり、色むらや色あせがありませんので、安定した品質が確保できます。
7, 育成林などの活用ができますので、木材資源の保護に貢献できます。
8, もちろん、ホルムアルデヒド、VOC対応の基材です。

【今後の計画】
1, 生産につきましては、井波ダイケンプロダクツ㈱に約3億円の設備を設置し、50,000㎡/月の量産化に向け準備し、来年度の発売を目指します。
2, 製品への展開につきましては、当面、ドアや収納の表面化粧材への活用を計画していますが、壁材や床材への拡大も視野に入れ、検討してまいります。
3, 市場的には中高級品市場を対象に、無垢や突板にないモダンな新デザインで、顧客創造を図ります。
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