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電気式温水床暖房に最適な高効率床暖房パネルを開発

大建工業株式会社と関西電力株式会社、東京電力株式会社の3社は、この度、上面放熱率が床暖房業界最高の90%以上(※1)を達成することで、優れた省エネ性と、より快適な暖房性能を同時に実現した高効率床暖房パネルを共同開発しました。
※1:上面放熱率90%以上…温水の熱が暖房熱として床の上面に放熱される率。床下面への放熱分は暖房のロスになる。数値は大建工業による試験の結果。

従来の温水床暖房パネルでは、上面放熱率が標準で60%程度(※2)のため、30分以内に床面温度を最適な温度(30℃)まで立ち上げるには、80℃程度(※3)の高温水が必要であり、エネルギーのロスが大きいという課題がありました。
今回開発した高効率床暖房パネルは、床面に熱伝導の良い新素材「強化ダイライト(※4)」を使用することで、上面放熱率を90%以上に向上させました。これにより、従来比で最高30%程度、床の下面に逃げていたエネルギーロスの低減を図るとともに、45℃の低温水でも、ガス式と同等の30分以内の素早い立ち上りを実現できました。
※2:60%程度…標準品で60%以上。高効率タイプで80%以上。(住宅部品評価を行っている(財)ベターリビングの認定基準による)
※3:80℃程度…立上り時の数値。安定運転時は60℃程度。
※4:ダイライト…ロックウール(鉄鉱石を綿状にした材料)と火山性ガラス質材料からなるパネル。

今後は、モニターによる実証試験などを行い、今年秋ごろの商品化を目指すとともに、温水式床暖房付エアコンやヒートポンプ給湯機のメーカーに対して本品の採用を働きかけていきます。

【今回開発した高効率床暖房パネルの主な特長】
1.表面化粧材に熱伝導の良い厚さ3mmの「強化ダイライト」を使用することで放熱特性を向上させ、業界最高の上面放熱率90%を達成。45℃の低温水でも30分以内の素早い立上りを実現。
2.強化ダイライトは木質材料に比べ温度変化による寸法変化が小さく、傷に強い上、低ホルムアルデヒドです。
3.パネルの厚みをトータル12mmとし、床材の標準サイズに合わせているため、バリアフリーやリフォームにも対応可能です。



なお、当製品につきましては、今年2月に開催される省エネ・新エネ関連の総合展「ENEX2004(※5)(主催:(財)省エネルギーセンター)」でも紹介させていただきます。
※5:「ENEX2004」開催概要
・東京会場…2004年2月12日(木)〜14日(土)東京ビッグサイト西1ホールにて
・大阪会場…2004年2月19日(木)〜21日(土)インテックス大阪1.2号館にて
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