ニュースリリース

　住宅機器・建材総合メーカー大手の大建工業［社長：六車襄二］は、海外生産拠点の展開を検討しておりましたが、このほど中国で木質住機・内装建材（ドア・造作材・床材など）の生産事業を開始することを決定致しました。
　進出形態は、達森木業（寧波）有限公司を買収し、あわせて設備・敷地の拡充をはかり、４月1日、１００％出資の生産子会社・大建工業（寧波）有限公司としてスタートします。
　尚、マレーシアのＭＤＦ事業を共同で経営している伊藤忠商事㈱に、この事業への参画を要請しています。

【背景とねらい】
　住宅業界では、今後さらなる国内の住宅着工数の減少が予測され、激烈なコスト競争が進むことで、コスト改革が大きな課題となっています。また、日本国内需要が長期的に縮小する一方、目覚しい経済成長を続けている中国の住宅市場が今後の大きなマーケットとして有望視されています。
　国内の生産拠点では日々弛まないコスト改革を進めておりますが、競争力強化に不可欠な海外生産という選択肢の中から、中国生産拠点の確保を検討してまいりました。
　立地条件としては日本への物流に便利なことや、中国市場としての発展がめざましい上海に近いこと、さらには木工技術などを有する従業員がいることで生産がスムーズに開始できるなどの観点から適地の検討を進めた結果、この度、達森木業（寧波）有限公司の買収について基本的な合意ができました。
　4月から既存設備を活用してのドア・造作材の生産を開始、さらに新工場を同敷地内に建設し、2003年4月から生産拡大を図る計画です。
　当面の販売先は日本市場ですが、上海に営業所を設置し、中国市場での販売を計画していく予定です。
　尚、海外生産拠点としては、1998年のマレーシアのＭＤＦ工場に続く２つ目の工場となります。

＊達森木業（寧波）有限公司はダイセン産業㈱・ヤマシタ産業㈱による共同出資の日本向け家具などの製造会社

【会社の概要】
１，社　　名　　大建工業（寧波）有限公司（仮称）
２，生産品目　　木質住機、内装建材（ドア・造作材・床材など）
３，所在地　　　中国淅江省余姚市泗門鎮工業開発区
３，董事長　　　榎並　幹夫（大建工業㈱常務取締役・住機製品事業部長）
４，投資額　　　約20億円
５，資本金　　　710万ドル（約10億円）　（大建工業株式会社　100％出資）
６，工　場　　　敷地　　約49,000㎡
　　　　　　　　建物　　約16,000㎡
７，従業員数　　約150人（大建工業からの出向者　8名）、3年後　400人
８，販売目標　　初年度 15億円，3年後 100億円


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