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<span>音響技術</span>の新研究開発拠点<span>『音ラボ』</span>完成! 最新設備満載の施設内部に潜入!!

音響技術の新研究開発拠点『音ラボ』完成! 最新設備満載の施設内部に潜入!!

2026年1月15日
※記事内容は撮影当時のものです。

お話を聞いた方:川邊 伸夫(DAIKEN株式会社 R&Dセンター所長)
インタビュアー:こにわ(サンミュージック)

☆本インタビューのダイジェスト映像はこちら

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“「ずっと ここちいね」を実現する企業”として、住宅・建築業界ではおなじみのDAIKEN株式会社(本社:大阪府/本店:富山県)。幅広い分野で活躍しているDAIKENの事業に取り組む姿勢や魅力を伝えていくWEBマガジン「DAIKEN魂!」。
第17弾は、DAIKENの新しい音響技術研究開発拠点『音環境ラボラトリー』を取材しました。

こにわ

こにわ:みなさんこんにちは、こにわです。
今回はDAIKENさんが得意とする音響技術の研究開発拠点、それが完成したということで岡山に来ています。
施設の名前は『音環境ラボラトリー』、愛称が『音ラボ』なんですね。どんなものかワクワクしてきました。
そして先日『音ラボ』の完成の記者会見があったそうなので、まずはその様子をご覧ください。

オープニングセレモニー・記者会見の様子

DAIKENでは『音ラボ』の開設日となる2025年11月13日に、オープニングセレモニーと記者会見を開催し、セレモニーの来賓として、岡山市の大森市長や熊本大学の川井教授、九州大学の尾本教授など、行政・大学研究機関関係者も臨席し、当社・ご来賓併せて23名が出席しました。
記者会見では、億田社長による「シン音響事業の展開について」の話をはじめ、登壇者から「音ラボが生み出す価値・創造」、「音響ソリューションの必要性」などの発表や、『音ラボ』の概要について紹介がありました。質疑応答後には『音ラボ』のメディア向け特別内覧会も行われ、盛況のうちに終了しました。

音ラボ

※DAIKEN魂!ダイジェスト映像もぜひチェックしてみてください。

こにわ:それでは早速行ってみましょう。
どんなとこなのかな〜、うわー。すごいな〜。

『音ラボ』施設内部に潜入!

音ラボ

こにわ:今回はこの『音ラボ』について、私のお隣にいらっしゃいますR&Dセンターの所長、川邊さんにお話を伺っていきます。
きれいな施設が出来上がったということで、いろいろとお聞かせください。

川邊:はい、よろしくお願いします。

音ラボ

こにわ:川邊さん、この『音ラボ』は本当に広いですよね。
場所も、これまで私も何度かお邪魔させていただいたDAIKENさんの岡山工場内にあるR&Dセンターの隣なんですよね。

川邊:そうですね。約1,000平米あります。

こにわ:えぇ!? えぇ!? すごいっすね。
R&Dセンターの外観もおしゃれだったんですが、こちらの『音ラボ』の建物もブラック系でまとめられていてカッコいいです。
『音ラボ』って愛称が親しみやすくていいですねー。ロゴマークもかわいいですね。

川邊:ありがとうございます。『音ラボ』のロゴは音波を想起させる波のデザインに、多くの人が関わって新しい事業を創造するイメージが込められています。

音ラボ
音ラボ

『音環境ラボラトリー』(愛称:『音ラボ』) 概要

所在地 :岡山県岡山市南区海岸通2丁目5番8号
敷地面積 :1,170㎡
延床面積 :926㎡
投資額 :約13億円(建屋工事、音響実験設備を含む)
設計・施工 :株式会社ナイカイアーキット、日本音響エンジニアリング株式会社

こにわ:それではあらためて、『音ラボ』をつくることになった背景や経緯を教えていただけますか?

川邊:はい。DAIKENは創業当時からサステナブルな素材で快適な暮らしを提供する企業として、社会のニーズに沿った多くの製品を開発・販売してきました。
特に音響事業は40年以上取り組み続けていまして、お客様の音に関するご要望やお悩みを解決するために、吸音天井や防音ドアといった様々な建築音響製品を世に送り出してきています。この音響事業で培ってきた技術や独自性は、他社にない唯一無二の強みだと考えています。

こにわ:そうですね、DAIKEN魂!でもこれまでに素晴らしい取り組みをいくつも紹介してきましたけど、音響に関するこだわりは特に物凄いものを感じます。

川邊:それでも、まだまだ社会には音に関するお困りごとが数多く存在します。
DAIKENは2025年の9月26日に創立80周年を迎え、コーポレートメッセージが「ずっと ここちいいね」に変わりました。引き続き、あらゆる空間における快適な音環境の提供を目指すため、DAIKENの強みである“音”の研究開発力を一層強化すべく、新たな音響技術の開発設計拠点『音ラボ』をつくることになりました。

こにわ:ただでさえDAIKENさんの音に関する知見は驚異的なのに、そこを伸ばすためにこんな立派な施設をつくっちゃったんですね。感服しました。
具体的にはどのような使い方をされる予定なんですか?

川邊:測定や分析技術を向上させるために活用したり、より高性能な建築音響製品や音に関する新技術“音響メタマテリアル”、新素材の開発に向けた研究などを行ったりしていく予定です。

こにわ:“音響メタマテリアル”って初めて聞く言葉ですが、どんなものなんですか?

川邊:“メタマテリアル”は自然界に存在する物質にはない特性を持つ人工物質の総称です。その中でも特に音波や超音波を制御することによって、新しい音響特性を持たせる技術を“音響メタマテリアル”と言います。簡単に言えば、今まで出来なかった高性能な製品を、形状や加工の工夫によって実現するような技術です。

こにわ:自然界にはない音響特性を持つ物質をつくっちゃうってことですか、なんかすごい研究ですね。

川邊:国内でも研究や実用化が進んでいまして、今後は音響メタマテリアル技術の革新によって、さらなる音響関連業界の市場拡大が期待されているんです。この『音ラボ』でDAIKENの音響技術を一層高めていきたいですね。

こにわ:いや〜、ほんと技術向上に取り組む姿勢がすごい! 前回のイベントでも何度も感じましたが、DAIKENさんの創る未来が本当に楽しみです。

西日本初! 巨大な壁をそのまま運ぶ “音響材料移動装置”

こにわ:川邊さん。向こうに大きな機械がありますけども、あれって動いてくるんですか?

音ラボ

川邊:はい、動いてきます。
あれは“音響材料移動装置”というもので、西日本初のシステムになります。

こにわ:すごい! 大きな壁を載せて、それをレールに沿って運んでいくんですね。

音ラボ

こにわ:こうやって動くんだ! そして、壁を建物の隙間にはめ込んでいくと。

川邊:2つの“残響室”と“無響室”がつながっていますので、その間の界壁をこのように自動設置するシステムです。

こにわ:うわ〜、すっごい! これもつくったんですね。

川邊:はい、今まで実験の時は自分たちで部屋の中に一生懸命施工していたんですけれども。これがあることで測定の省力化・作業環境の向上につながります。

こにわ:これは大掛かりですね、こんなものまで用意しちゃうとは本当にびっくりです。

建物の上下階における床衝撃音を実験 “箱型実験室”

こにわ

こにわ:川邊さん、階段で2階にきましたが、後ろに何か不思議なものがありますね。これ、何かタイヤとボールでバトルするみたいな感じですよね。ロボット同士でバトルするみたいな感じの。

川邊:いや、それもできます。

こにわ:いやできないでしょ、どう見ても!(笑) これ何ですか、めちゃくちゃ不思議なんですが。

川邊:ここは“箱型実験室”の2階になります。このタイヤやボールで床を叩くんです。

音ラボ

こにわ:床を叩くってことは、下には何かあるってことですか?

川邊:ここではマンションや戸建て住宅の上下階を想定した床衝撃音の検証ができます。下に部屋がありますので、そこで実際に音がどう聞こえるかを測定します。

こにわ:あー、建物の上下階に関する音のお悩みはよく聞きますもんね。でも、その実験を実際にできるというのはすごいですね。自宅の上に住んでいる人がこんなタイヤをドンドン落としていたら本当に引っ越しますが。

川邊:タイヤは、お子さんが床の上で飛び跳ねたりすることを想定したものですね。
この“箱型実験室”には部屋が2つあります。
1つはRC構造の床における衝撃音の検証ができる部屋。
もう1つは上階の床を必要に応じて様々な床構造に変更可能な部屋です。
各種建造物を想定した幅広い実験が行えます。

こにわ:うわーこれも大掛かりな実験施設ですね。床衝撃音の悩みを解決するのはとても難しいと伺っていますが、ここから画期的な製品が生まれてくるとうれしいですね。ちなみにこれ、実際に僕も体感させてもらえるということですか?

川邊:下の部屋に行ったら体感することができますよ。

川邊

こにわ:はい、“箱型実験室”の1階に移動してきました。

川邊:上で先ほどのタイヤなどを使って衝撃音を鳴らして、この部屋に設置したマイクで音を測る形となります。

こにわ:では、この上から音が響くということで。さあ、どんな音が聞こえるんでしょうか。まずはタイヤです。

(上階からボンッ!ボンッ!と音が響く)

こにわ:ちょっと待って。こんなに響くんですか、音って。今、ホラー映画を見ているような感じです。なんかすごく跳ねている感じがわかりますね。ボンッボンッて。で、何よりも最初の衝撃音から2段階で音が響きます。

川邊:重低音なんですよ。どちらかというと。

こにわ:あー、なるほどね。

川邊:次にちょっと高音の音を入れます。

こにわ:高音の音はタッピングマシーンです。

音ラボ

(上階からタタタタタタタタと大きな音が響く)

こにわ:(笑)ロケ終わり、ロケ終わり、無理無理、こんな音じゃ無理ですよ、ロケ。

川邊:いや、この後です。今度はこの床を敷いた状態で、またさっきと同じ音を出します。

音ラボ

こにわ:なるほど! そういうことも比較実験ができるようになっているわけですね。それで、どうなるかというと……。

(かすかにカタカタ音が聞こえる)

こにわ:全然音の大きさが違う! ロケできる!

川邊:これが見せたいんですよ。実際に聞いて欲しいんですよ。

こにわ:この床材、改めてどういったものか教えていただけますか?

川邊:これ、見た目は普通のフローリング床材で『イエリアオトユカ45』という製品です。特長は基材に掘った溝です。で、裏面にクッションが貼ってある。
溝を切っているので非常に柔らかいんです。

音ラボ

こにわ:うわぁ。すごい。

川邊:この柔軟性とクッションで音を吸収します。

こにわ:そっか、この柔軟性も音を吸収する時は非常に大事な要素ってことなんですね。

川邊:はい、クッションだけではダメで、この柔軟性がポイントです。数字だけじゃ伝わらないんですよ。やっぱり実際に聞いてみてそれを体感して欲しいんです。

こにわ:なるほどね。

川邊:それがこの施設になります。

こにわ:いやー素晴らしい! 今は僕の拍手が一番の騒音ですが。
いやーすごい施設ですね、改めて。

新たな木材需要を創出するCLTを研究 “木造実験室”

こにわ

こにわ:さあ川邊さん、後ろに木造の家がありますけど、改めてこちらはどういった施設か教えていただけますか。

川邊:CLTという木質パネルを使った“木造実験室”です。
CLTというのは、木材の繊維が直角の方向で交わるように重ねて接着したもので、特長としては、まず施工性が非常に良いということ、次にコンクリートと比べて軽い。

こにわ:ちょっといいですか、これ90mmと150mmのCLTですよね。結構厚さがありますが、あっ軽いわ、確かに軽い!

こにわ

川邊:そう、軽いんです。あとはやっぱり木材ですから断熱性が非常に高い。
そして、現在は木材活用の観点から、どんどん木を使っていこうという流れになっておりまして。

こにわ:環境的な面も含めてということですよね。

川邊:はい、今後は木材活用の側面からCLTで造った建築物の普及拡大が予測されています。
そこで、当社初のCLTを構造躯体に用いた音響実験室を設置しました。こちらは業界初、岡山初となる施設でもあります。

こにわ:おおー!! さすが、建築音響のパイオニアであるDAIKENさん、初づくしですね。

川邊:CLTは木材でありながら強度が高いので、今まで木材があまり使われてこなかった中・大規模な建物にも採用できます。脱炭素に向けて建物に対する木材活用の機運が高まる中、木材の新たな需要拡大につながることが期待されています。

こにわ:なるほど、今後は大きな建物も木造が増えていくってことですね。

川邊:はい。ただ強度は非常に高いんですけど、一番の問題点は音なんです。
木造建築は物音が伝わりやすく響きやすいんです。

こにわ:その音を抑えるための方法を含めて、ここでいろんな実験をやっていると。

川邊:そうですね。この“木造実験室”は、CLT造の公共・商業建築物や大規模木造住宅における遮音技術の開発など、木構造の空間における音の様々な研究開発に活用していく予定です。

こにわ:木造の建物に関しては音が気になる人も多いでしょうから、DAIKENさんの研究開発ですごいモノが生まれることに期待しています!
すごいねDAIKENさんね。まさに魂入ってんだ、魂が!

川邊:魂が!

こにわ

こにわ:(笑)本当に魂が入ってんだから! いや、すごい。
ちなみに、この中でも音の実験みたいなことはできるんですか?

川邊:はい、こちらも1階の方に行ってみましょう。

こにわ

こにわ:今度は“木造実験室”の1階に来ました。今から我々がこの中に入って、2階で音を出すと。

先ほど鉄筋コンクリートでできた建物の中で音を聞かせてもらったので、音の違いやCLT造の弱みである音が伝わりやすいというところを、今後どうやって改善していくのかも含めた比較ができるということですよね。

川邊:はい、おっしゃる通りです。

こにわ:川邊さん、中に入ってもよろしいでしょうか。

川邊:はい、どうぞ、お入りください。

こにわ:失礼いたします、お邪魔いたします。
川邊さん、やっぱり木のぬくもりはいいですね。

こにわ

川邊:非常に温かみがあって、木の香りもいいですよね。

こにわ:僕は今、すごく癒されている状態なんですけども、2階では着々と嫌がらせの準備が始まっているとお聞きしました。

川邊:早速行ってみましょう。

こにわ:じゃあ、嫌がらせを開始してもらってもよろしいでしょうか。

(どん!どん!と部屋が揺れるレベルの音が響く)

こにわ

こにわ:川邊さん、あれですか。2階にはアベンジャーズの超人ハルクか何かが住んでいるんですか。これ。
いやー、川邊さん、もう帰りたいです。響きますね。

川邊:すごいです。

こにわ:まあ、こんなに大きな音をわざと出す人は、あんまりいないと思うんですが。でも不意に出る生活音で、例えば物を床に落としてしまった時はこういう音がね、多分重い物を落とすこともあるだろうし。

川邊:ちょっともう1回やってみましょうか。
もう1回タッピングお願いします。

こにわ:タッピングでございます。
今ね、ちょっと音が静かになって、僕と川邊さんの穏やかな時間が続いていましてですね。非常に……

(トン!トン!トン!トン!と工事中のような轟音が響く)

こにわ:川邊さん、すみません。言わせてください。
「まだ喋ってる途中でしょうが!」
思わず北の国からが出てしまいました。まだ喋ってる途中でしょうが出ちゃいましたけども。
これは課題解決していきたいですよね。

川邊:今、その課題を解決するために対策したものを聞いてもらおうと思います。

こにわ:それも楽しみですね。聞いてみましょう。

(かすかにドンドンという音)

こにわ:あの、感覚で言うと先程はガン!と、音がそのまま下に落ちて広がっている感じだったんですけど、今のは上で発生した音が横に避けている、外側の壁に避けている感じがするんですよ、音の波長が。

川邊:おっしゃる通りです。

こにわ:これは人間の耳が認識する聞こえ方として、ちゃんとそういう線状の動きが感じられました。上では何をやったんですか?

川邊:今、上階にDAIKENで検討中の床構造を施工しています。その上から叩いていたんです。

こにわ

こにわ:これ、タッピングもできたりするんですか?
ちょっと聞いてみたいですよね。

(かすかにカタカタカタカタという音)

こにわ:嘘でしょ? 嘘でしょ?
こっちの方がわかりやすい、えぇ!?

こにわ

未対策の床を叩いている時は、もう完全にこの建物自体が揺れている感じがしたんですよ。

川邊:ですよね。

こにわ:だから川邊さんもダチョウ倶楽部さんみたいな感じでジャンプしていましたし。すごいな。

川邊:だいぶ良くなってる。

こにわ:だいぶ良くなってます、これ。

川邊:でも、まだまだ足りてません。

こにわ:ここから先の未来としてはどこを目指したいんですか。

川邊:今は床で対策を検討しています。その後、天井とか壁とかそういったところにまで展開させていって、快適な音環境をつくろうとしています。

こにわ:うわ〜、すごいな。

音がよく響く2つの部屋で遮音性能を測定 “残響室”

こにわ

こにわ:(小声で)川邊さん、ここ、めちゃくちゃ音が響くんですけど。これはどういった部屋ですか?

川邊:しゃべっていいですか。

こにわ:どうぞ。

川邊:すべてコンクリート打ちっ放しの音が良く響く部屋で、“残響室”というものです。

こにわ:わざとそうしているんですか?

川邊:そうです。

こにわ:目的としては?

川邊:ここには大きさが異なる2つの“残響室”が隣接しています。この2つの部屋の間に防音ドアなどを施工して遮音性能を測定するなど、JISやISOなどの規格に準拠した実験が行えます。

こにわ

例えば、隣の部屋で大きな音を出して、こちらにある壁の遮音性能の測定する、そういったものになります。
また、この部屋の中に吸音材料を置いて音を出すことで、その材料が持つ吸音性の高さを測定するなど、色々な測定ができる部屋になっています。

こにわ:せっかくなんで、その実験に入っていただきたいんですけど、ちょっとごめんなさいね。

(大声で)「しゃべりたーい!」

すみません、すみません、もうこれで大丈夫なんで。
それで川邊さん、隣から音が聞こえているんですが。

川邊:ちょっとだけ聞こえますね。ではこの扉を開けてみますね。

こにわ

(ゴオオオオオオオという轟音)

こにわ:(笑)閉めて、閉めて!
こんなに音が響いていたんですか。
それに比べて扉を閉めた状態だと全然聞こえないですよ。

川邊:ここに試験体などを置いて、弊社の建材が持つ遮音性能を測定します。様々な素材や仕上げ材などの有無によって生じる音の響きを計測して、それらの材料が持つ吸音性能を確認するといった多様な音響測定が可能となっています。

こにわ:なるほどね。そのためにわざと音が響くような部屋にしておいて、ここから音が入ってきたら……

川邊:こちらで測定すると。

こにわ:そういうことですよね。色々細かい所まで研究していかないといけないんですね。いや〜建築音響製品をつくるのって本当に大変だなぁ。
ぶっちゃけいいます、今は僕のほうがうるさいと思います。
もうね、今日はロケ泣かせよ、本当に。
素晴らしい実験ですね、ありがとうございます。

音の反射がほとんどない!? “無響室”に潜入

こにわ

こにわ:川邊さん、この部屋はあれですか。
映画の“CUBE”の部屋じゃないですよね。

川邊:いや、その通りですよ。

こにわ:(笑)ちょっとどっかから何かが来て、なんか死んじゃう死んじゃう!みたいな。 いや、そうじゃなくて、ここはどういった部屋なんですか?

川邊:“無響室”といいまして、まあわかると思うんですけど、全く音が響かない部屋です。

こにわ:ロケしやすい! ロケしやすい!

川邊:逆におかしいでしょ、感覚が。

こにわ:そう、今まで僕らは音が響く部屋にいたんで、ここに来ると居心地がいいんですけど、これ、ずっといたら……

川邊:気分が悪くなる。

こにわ:気分悪くなりますよね。音が響かな過ぎて。

こにわ

川邊:ここには壁、天井、実は床にも、全面にこの特殊な吸音材料を敷き詰めています。

こにわ:だからか。ちょっと手を叩いてみてもいいですか?

川邊:はい。

こにわ:(手を叩く音)うわぁ、ちょっと、怖い怖い怖い。
さっき、あんなに響いたのに僕の拍手が全然響かない!
うわぁ。なんかスケールの小さい男だなって感じがして嫌ですね。

川邊:なんかね、気分が悪くなるでしょ。

こにわ:面白いもんですね。音っていうのは。
で、ここではどんな実験をするんですか?

音ラボ

川邊:実はこれが、音の持つ本来の特性なんですよ。

こにわ:なるほど!

川邊:今までの音は響いていましたけど、これが本当の音なんです。

こにわ:そっかそっか!

川邊:その本当の音を使って色々な実験をするわけなんですけれども、例えばこちらの壁に先程の部屋にあった壁を入れて、隣の“残響室”から音を出して、音漏れとかどの場所から音が漏れているかとか、そういったものをこのようにマッピングできます。

音ラボ

こにわ:うわーすごい! え、うわーこれ、いやこれ、すごいっすね!

川邊:ですから壁とかドアとか、いろんなものの弱点を見つけることができます。

こにわ:こんなのが出るってことなんですね。

川邊:出ます。だから、どこから音が出るかわかります。

こにわ:すごい施設だ、これ。

川邊:そういったものとか心理評価。本来の音が聞こえますので心地いい音とか心地悪い音とか、そういったもののはっきりとした評価ができます。

こにわ:なるほどね。いやー、なんか音って響き過ぎてもイヤだ。でも、響かな過ぎてもイヤだ。人間の生活を極めていくために、音って非常に重要なんですよね。

川邊:重要です、はい。

こにわ:本当にね。そして、この音が響かない部屋が未来の快適空間を創っていくわけですね。

こにわ

こにわ:そして川邊さん、今、僕スピーカーの真ん中にいるんですが、ここではどういった実験をやりますか。

川邊:複雑な音を出したり、単発でスピーカーから音を出したりしますが、どこから音が聞こえているかはっきりとわかりますので、それをまず体感ください。

こにわ:なるほど、じゃあちょっとお願いします。

(四方のスピーカーから複雑な音が流れる)

こにわ:何このクイズみたいなの、面白いこれ。
これだけ複雑な音が出ているのに、一個一個どこから出ているかっていうのが感覚でわかります。

川邊:ですよね、複雑な音がシンプルに聞こえます。

こにわ:面白いですよね。こんな風にできるんですね。うちで。

川邊:できます。

こにわ:すごいですよ。伝わらないだろうな。みんなにはわからないよ、このすごさ。
でもめちゃくちゃすごいです。全部ちゃんと独立した音で聞こえていました。

音のトラブルのビフォー・アフターを体感! DAIKEN音響事業の未来

音ラボ

こにわ:川邊さん、なんかもう徹子の部屋みたいな感じでごめんなさい。
こにわの部屋でございます、じゃないんですけど、ここはどういったお部屋でしょうか?

川邊:まずはこちらのコンテンツをご覧ください。

☆『音ラボ』会議室コンテンツ1本目はこちら

こにわ:音の出方! びっくりしました。
この辺に高校生います?

川邊:高校生あっちにいます(笑)。

こにわ:(笑)いや? え? リアルだったな、今の音の出方!

川邊:ありがとうございます。

こにわ:これ、もう1本違うのがあるんですか?

川邊:はい、もう1本あります。

☆『音ラボ』会議室コンテンツ2本目はこちら

こにわ:嘘でしょ、え? 嘘でしょ? なんでこんなふうに再現できるんですか? すごくないですか?

こにわ

川邊:いや、すごいでしょう。

こにわ:すごいですよ!
これはどういったものを体験してもらうところなんですか?

川邊:世の中には様々な音のトラブルがあると思うんですけど、ここではそれをそのまま再現できるんです。

こにわ:それなんですよ。びっくりしています、今。

川邊

川邊:それに対してDAIKEN製品を使うとこうなりますといった、ビフォー・アフターを実際に耳で体感してもらう。
そういったスペースになっています。

こにわ:いやー川邊さん、話の振りがうまいですよ。まずは動画をご覧くださいみたいな。
やりますね!

川邊:ありがとうございます。

こにわ:でも、本当にびっくりしました。僕たちに聞こえてくる方向と感覚が、現実のものとすごく近かったんですよ。高校生の声だとかテレビから聞こえてくる音だとか。
僕も経験があるんですが、ああいう40人ぐらいの会議室で中々マイクが機能しなくて、自分の声がめちゃくちゃでかくなっちゃって割れちゃうみたいな。あるある!という感じで、すごくわかりました。

川邊:そういった体感ができる部屋なんですけど、最終的には色々な測定をするじゃないですか、実験室で。そこで測定したデータをすぐに反映させて、ここでお客さんに体感してもらう。そういったこともできます。

こにわ:インプットを他の施設でやって、アウトプットをここでやっちゃって。
実験のおかげでこれがアウトプットに出るんですよ、という連動をこの中でやっているんですか。
もうやってることが大谷翔平なんですよ。彼はピッチングやってすぐビデオを見て次の回に活かすわけですよ。すごいことやってますね。

川邊:これからです。

こにわ:いやいや。でも、そういう未来を描くためのこの施設なわけですよね。

川邊:はい。今までは実験データを紙で何dB(デシベル)のように、そういう結果の出し方をしてたんですけども、それを実際に耳で聞くことができるようになったら、やっぱり全然感じ方が違いました。

こにわ:度肝を抜かれたのに、これからさらに進化しようとしているんですか!?

川邊:そうです。

こにわ:川邊さんはこの『音ラボ』で描く音から来る建築の未来を、どんなところまで突き進めていきたいと考えているんですか?

こにわ

川邊:やっぱりね。ワクワクするような未来を作りたいんですよ。
もう建築音響だけでなく電気音響との掛け合わせとか、デジタル技術もいっぱい盛り込んでですね。
やはり音事業ダントツを目指したいです。

こにわ:くぅ〜〜〜、すごいな。
いや、そのためにこういう施設ができると、やっぱり自然とその言葉が出てきますよね。
本当にね。

川邊:そのために作りましたから

こにわ:いや、まさに魂入っていますね。

川邊:はい、当社は創立80周年を迎えるにあたり、引き続きあらゆる空間における快適な音環境の提供を目指すとともに、この節目を機に完成した『音ラボ』も最大限活用することで、DAIKENの強みである“音”の研究開発力を一層強化していきます。
そして、音響ソリューション事業で社会課題解決に寄与し続け、ワクワクする未来の音環境を創造・提案し続けます。

こにわ:もう参りました。DAIKENさん。本当に参りました。
ここからですね。
ただでさえ建築音響に強いDAIKENさんが、この施設のおかげでさらに極まって、今は想像もできないような快適な音環境を創り出してくれる未来の実現を期待しています!
そして、素晴らしい未来が待ち受けていることは、この施設を今日体感させてもらってわかりましたので、これからもぜひ音を突き詰めて欲しいなと思います。
それでは、いつものやつをやらせてください。

川邊:お願いします。

こにわ・川邊:DAIKEN魂!

音ラボ