DAIKENの
サステナビリティ

Daiken Sustainabilities

「ずっと ここちよく、ずっと 成長する」――DAIKENが描く未来と挑戦

「ずっと ここちよく、ずっと 成長する」――DAIKENが描く未来と挑戦

2026年7月31日
※記事内容は撮影当時のものです。

お話を聞いた方:清洲 忠洋(DAIKEN株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO 内部統制、サステナビリティ 担当)
インタビュアー:こにわ(サンミュージック)

☆本インタビューのダイジェスト映像はこちら

hr

“「ずっと ここちいいね」を実現する企業”として、住宅・建築業界ではおなじみのDAIKEN株式会社(東京都千代田区)。幅広い分野で活躍しているDAIKENの取組みや魅力を伝えていくWEBマガジン「DAIKEN魂!」。
第18弾は、新社長に就任した代表取締役 社長執行役員 CEOの清洲 忠洋(きよす ただひろ)さんに、今後のDAIKENの方向性についてお話を伺いました。

こにわ:こんにちは、こにわです。今回は2026年の4月にDAIKENの社長が代わられたとのことで、「DAIKEN魂!」でも新社長にいろいろとお話を伺っていきたいと思います。
それでは、新しくDAIKENの社長になられました代表取締役社長執行役員CEOの清洲忠洋さんでございます。よろしくお願いいたします。
社長って言われるのはもう慣れましたか?

清洲:いやー、全然慣れないですね。昔は別の会社で社長をしていましたが、海外だったのであまり社長って呼ばれなかったんですよ。名前で呼ぶのが慣例になっていたので。

異なる観点からのアプローチを楽しんでいきたい

こにわ

こにわ:今回、社長に就任されましたけども、DAIKENに入る前はどのようなことをされていたのか、ちょっと教えていただけますか。

清洲:2024年にDAIKENに出向するまでは、36年間ずっと伊藤忠商事という商社に在籍していました。実は、メーカーでの経験はDAIKENの2年間のみとなります。
伊藤忠商事では紙パルプ関連の部署に所属し、紙の原料であるウッドチップに携わっていました。そうした意味では木質素材との親和性は以前から感じていました。

清洲 忠洋

伊藤忠でそういった営業の仕事を15年ぐらいやって、その後は管理部門などいろいろ経験して、伊藤忠に在職中の2018年にDAIKEN、当時は大建工業ですね、その時の社外取締役を1年間やらせてもらいました。その後は、また全く別の場所で仕事に従事していたんですけど、帰ってきて2024年から再び専務としてここで働かせていただくようになりました。

こにわ:伊藤忠商事にいた時には海外赴任とかもあったりしたんですか。

清洲:海外赴任ありましたね。合計で15年ぐらい行っていました。

こにわ:国はどちらですか?

清洲:国はね、 3カ国なんですよ。チリ、オーストラリア、シンガポール。

こにわ:それはまたすごいところに行っていますね。

こにわ

清洲:実は、新しい環境に身を置くことは、ものすごい経験になるんです。

こにわ:DAIKENの社長になることが決まった時、どのように感じましたか。

清洲:2年間専務をやっていましたけど、これだけ大きな会社の社長ですので、重責だなと感じましたね。前社長の億田さんは長年社長をされていた業界の顔みたいな人ですので、その後というのも大変だなと。億田さんは会長になりましたので、段々と引き継ぎや役割分担をしながらやっていきたいです。

こにわ:今回の社長交代で対外的な影響も含めて、DAIKENは何が変わっていくと考えていますか。

清洲:今回の社長交代は、これまでのDAIKENの良さを継承しながら、さらなる変革を加速させるためのものです。今後は「技術起点」に加えて「顧客課題起点」をより強く意識し、市場の変化を先読みしたスピード感のある経営を推進していきます。
僕はメーカーの経験がほとんどなく、異なるバックグラウンドから来ているので、異なる観点からアプローチできる。そういうところも楽しんでいきたいと思います。

こにわ:商社ではいろいろなものを商品にしていくために、様々な側面から見ていくことが仕事になるので、そういった観点からの意見をみんなと合わせていくことができますよね。

清洲:その部分は結構あると思うんですよね。商社には建設部門があったり、不動産部門があったりしますので、その辺のネットワークもあって、いろいろな意味でフィールドが拡大していくと思っています。

DAIKENの強みは、他社ができないものを創出し、自社で市場を創造できる点

こにわ:その中で2024年4月にDAIKENに出向されてきて、 2年ほどDAIKENのお仕事をしてきたという話を先ほどされていましたけれども、その時に会社の強みとか魅力はどのようなところにあると感じましたか。

清洲 忠洋

清洲:一番感じたのは、ものづくりの強みです。特に木質素材製造をはじめとする技術力は他社より秀でているものがあると思います。DAIKENは終戦直後から木材を貴重な資源として有効活用し、社会に貢献してきました。建築分野においては、ニーズのある軽量化や省施工技術の開発に注力し、課題解決に繋がるソリューションを提供していきます。
ほかにも持続可能な素材の可能性を追求する「研究開発力」、高機能製品で新たなスタンダードを生み出す「製品展開力」、プロフェッショナルな顧客との信頼関係を築いている「顧客基盤」、素材・建材の開発から施工・工事まで手掛ける「一貫体制」など、強みはたくさんあります。

技術のDAIKENの基盤を支えるR&Dセンターや、2025年に完成した建材業界初となる音響専門の実験棟『音環境ラボラトリー(音ラボ)』など、充実した研究開発施設を有していることも大きな強みです。

R&Dセンター、音ラボ

音関係は40年以上前からずっと当社が力を入れてきた事業ですし、今後も大きな成長のポテンシャルを秘めているので、『音ラボ』の活用を通じて技術開発が加速することを期待したいです。

DAIKENは高い開発力・技術力を持っており、他社が真似できないものを創出できる点、さらに自社で市場を創造できる点が強みです。企業の技術力や強みを起点に、他社と差別化した製品を市場に投入するプロダクトアウトの力と、伊藤忠商事が得意とするマーケットインの視点を融合させて、さらなる成長へとつなげていきます。

こにわ

こにわ:強みや魅力はたくさんあるということですね。会社の雰囲気はどうでしょうか。

清洲:やっぱりメーカーなんで、みんなきっちり自分の仕事をしていますよね。製造や管理、営業社員、あとはR&Dの職員。そういった人たちの話を聞くと面白い。こういうものがあったら商売のチャンスになりそうだというヒントも結構出てくるんですよね。
各事業所とか各拠点を回って、できるだけ社員と話して、僕の考え方も伝えたいし、皆さんの意見も聞きたいです。

こにわ:逆に、課題と思われる部分についてはいかがでしょうか。

清洲:建築業界は今、大きな過渡期にあります。人口減少による国内需要の低下に加え、国際情勢に伴う資材の高騰、調達の不安定化や人件費の高騰などもあり、従来の「効率よく作って売る」というサイクルだけでは通用しない時代に突入しています。
2025年度は国内の住宅市場で4月に建築基準法が改正され、いわゆる『4号特例の縮小』や、海外市場は円安の影響もあったりと、想定していた以上に厳しい1年でした。

商社は、人・お金・情報を資本として事業を動かしていく側面が強いです。
一方、メーカーは設備を基盤として事業を営む、いわゆる装置産業です。設備投資には非常に大きなお金と時間がかかるので、一度投資した設備は継続して稼働させる必要があります。
こうした違いから、商社とメーカーでは事業運営のスピード感に差が出やすい面もありますが、社会全体の変化が速くなっている今、メーカーである当社としてもスピード感を持って対応していく必要があると考えています。人財と設備と技術をどのようにうまく使っていくか。環境変化のスピードが上がっているので、社内にいる人もついていかないといけないと思います。
そして、激変する外部環境に合わせて、自分たちから変化を楽しむ風土へ変革していかなければなりません。縦・横・全体で自由闊達に意見を戦わせ、新しいことに挑戦するマインドを、これまで以上に引き出していく必要があります。

「ずっと ここちよくて、ずっと 成長する」会社を目指す

こにわ:続いて、コーポレートメッセージですが、「ずっと ここちいいね」に刷新されました。その想いをお聞かせいただけますか。

ずっと ここちいいね

清洲:この「ずっと ここちいいね」というタグライン、自分はミッションだと思っています。

この“ずっと”という部分は、時間の概念もあるんですけど、サステナブルである、ないしはリサイクルになる、そういう繰り返しの意味もあります。

“ここちいい”という部分は五感が基本ですけど、建材や空間を活用してくれる人たちが快適に感じてくれることですね。また、それだけでなく家の周りの雰囲気や街並みなど、そういうものも含めた快適さもある。“ここちいい”のフィールドは無限に広がっています。

“いいね”の部分は皆さんにいい会社だと思ってもらい、選ばれる会社にしていきたいという意味を含めて「ずっと ここちいいね」ということです。自己評価になりますが結構良い言葉ですよね。

こにわ、清洲社長

こにわ:そうですよね、感じが良いですよね。

清洲:ただ、社外的にはそう言っているんですけど、ちょっと柔らかすぎるので、社内的には「ずっと ここちよくて、ずっと 成長する」会社を目指したいと伝えています。

やりがいがあって、努力が報われる、安定している、そういったものを含めて、ここちいい会社。ただ、そういう、ここちいい会社にするには、成長しないと駄目だと僕は思っています。成長していないとずっとここちよくなれないし、ここちいい会社というのは大体成長しているので。

こにわ:そうですね。そういう部分で言うと、今、成長というキーワードが出ましたけど、どのような成長が必要だと感じているんですか。

清洲:会社的には、まず長期的に安定して利益を上げていくことが成長だと考えています。そのような会社はいろいろな機会やチャレンジを与えてくれるでしょう。そうすることで社員も勝手に成長していくし、そういう会社を見ている周りのお客様にも、刺激や影響を与えられるのではないかと思います。
そういう意味では自分もそうだし会社もそうだし、お客様も社会もそうだし、成長していくことでみんなに良い影響を与えていく、そうなるんじゃないかと思っているんですよね。

こにわ:そういう部分でもう一個、成長するためにチャレンジ、挑戦っていうのが必要なんだなっていうのが、キーワードとして出てきました。

清洲:やっぱり挑戦、変化がないと成長ってないんじゃないかなと思っていて。僕も30何年か社会人をしていますけど、何回か変化があって、変化がある時って、やっぱり結構大変なんですよね。一時期大変なんだけど、それを乗り越えると、新たな経験とか新たな知見を、自分に積み上げていくことができます。後から考えたら、あの時に自分は成長していたんだなと実感できることってありますよね。

こにわ:そういう部分でDAIKENさんは本当にいろいろな部署があるので、例えば、自分は営業が好きで向いているかもしれないけど、1度経験として別の部署に行ってみるだけでも後のキャリアに生かせるということは絶対ありますからね。

清洲 忠洋

清洲:だから人事制度もちょっと変えたんです。若手社員には30代前半までに複数の部署、できれば3部署ぐらいを経験してもらい、自分に合った仕事を見つけてほしいですね。例えば営業として入社したけど、管理の方が向いていたというような可能性も見つけられます。そして、もう一つ大事なのは社内にネットワークができることです。ネットワークというのは、社外もそうですけど、社内も大事なんです。その後の仕事のやりやすさにすごくつながってくる。他にも、いろいろな部署の雰囲気とか考え方を、若いうちに経験しておいてもらうのも、経営としては大事なことですね。

こにわ:成長の話がある中で、長期的なビジョンも会社の成長につながる話だと思うんですが、2025年度までの前長期ビジョン「GP25」についての所感をお聞かせていただけますか。

GP25

清洲:「GP25」の期間中は音関連分野への投資を進め、岡山に『音環境ラボラトリー(音ラボ)』を開設しました。また伊藤忠商事とのジョイントベンチャーにより、新たな木質素材の開発を目的としてカナダの工場を買収するなど、次の成長に繋がる布石が進んだと考えています。

こにわ:それを受けて2026年から始まった新長期ビジョン「TryAngle 2035(トライアングル にいぜろさんご)」に込めた想いもお聞かせください。

TryAngle 2035

清洲:「TryAngle 2035」では「GP25」の変革を受け継ぎながら、創立以来大切にしてきたサステナビリティとウェルビーイングを事業の軸として、当社に関わるあらゆる人に「ずっと ここちいいね」を提供する企業を目指していきます。

また、「TryAngle 2035」には様々な想いが込められています。
Triangleの“Try”は先程お話したチャレンジ。快適向上やサステナブル社会実現に挑戦し続けるという意味があります。
“Angle”は多様な視点・角度を指し、右肩上がりで、成長に向けて様々な視点から好奇心をもって取り組むという意味。
他にも楽器の“トライアングル”のように、打てば響く前向きな組織とか、グループ会社の理念である「三方良し」にもかかっています。

加えて、「TryAngle 2035」の推進ドライバーとして「DAIKENサステナビリティ・アクションプラン2035」も策定しました。サステナブル社会の実現や、広く社会で活躍できる人づくりに貢献するための成長目標を、「環境」と「ヒト」の2軸で設定して、目標を達成するための取り組みを進めていきます。

お客様の課題に対して商機を見つけていく

こにわ:社長が考える「DAIKENにしかできないこと」とは、具体的にどんなモノ・コトでしょうか。

こにわ、清洲社長

清洲:これまでの話にも出たものがありますが、DAIKENには様々な得意分野があります。
音環境や木質資源の活用といった独自の技術に加え、素材から施工までの一貫体制。さらには機能と意匠の両立や、単なる建材の提供に留まらない空間全体でのここちよさ提案。環境配慮・省施工・軽量化など、顧客課題に合わせた技術開発力・提案力の高さもDAIKENの真骨頂です。

このようにDAIKENはいろいろな技術を持っているので、それを活かしてDAIKENらしいもの、DAIKENにしかできないものをつくって、安定的に利益が出るような形にしていかないとと思っています。
例えば、音の話でいうと、人間ってどんどん繊細になってきています。

こにわ:そうですね、間違いなく人間は繊細になっていっていますね。

清洲:皆さんの快適性に対する感度は、以前にも増して高まっています。特に生活音に対する意識は非常に高まっており、わずかな騒音でもストレスや不満につながるケースが増えています。

騒音ストレス

こにわ:すぐクレームになっちゃいますからね。

清洲:そのような課題に対して僕たちは商機があるんじゃないかと考えています。当社には音だけじゃなく、調湿や消臭の技術もありますので、空間の様々な課題を緩和するという商機に注力していきます。
また、業界としては職人が少なくなってきているという課題もあります。その解決策としては省施工化などが出てきますよね。当社には木質系の技術力があって、例えば同じような機能を持った建材でも、より軽量なものが作れるところにビジネスチャンスがあると考えています。あるいは機能による付加価値でお客さんに選んでもらえる。そういったものをつくっていけば、成長していけるチャンスは十分にあります。

こにわ:いろいろな分野のモノ・コトの話をしていただきましたけど、改めてDAIKENの3本柱である「素材事業」「建材事業」「エンジニアリング事業」では、それぞれどのような挑戦や施策を進めていきたいですか。

清洲:素材事業では子会社化した北米の低圧メラミン製造子会社であるDAIKEN North America Ltd.(DNAL社)で開発した次世代の新木質ボード『DIO woodcore(ディオ ウッドコア)』の製造に注力します。6月から試験生産を始めて9月頃の本格生産・市場投入を予定しています。

DIO woodcore

こちらはまさにDAIKENにしか作れない他社との差別化が図れる製品です。伊藤忠商事とも連携をとりながら、北米・カナダ向けの新規事業として、しっかり利益化を目指すとともに、海外事業を強化していきます。こちらをはじめ、環境配慮型素材の可能性をさらに広げます。

さらに、当社は床も壁も天井も併せて一つの空間として提供できるので、建材事業ではお客様の課題に合わせて改善案を提示する提案型の営業をしっかりやっていきます。「モノ」から「コト」への変革で、快適ソリューションを実現し、トップランナーとしての存在感を示します。

また、エンジニアリング事業ではリフォーム・リノベーション需要の拡大に応える体制を構築し、工事領域のさらなる拡大を目指します。建設需要は比較的底堅く、当社内でも工事領域は伸長しています。ここもできるだけ成長させたいんですが、職人が足りないので、ポイントは職人の確保なんですね。その部分がしっかりできれば、成長の余地があると考えています。

「ずっと ここちいいね」を実現させるために、建設・建築業界という枠に捉われず、新しいビジネスチャンスを広げていきます。

こにわ:ありがとうございます。それでは実際にどのような製品が出てくるのか、2026年の主な新製品についてもお教えいただけますか。

清洲:今年も「ここちよさ」を形にした意欲的な製品を揃えています。

『エアセレーノ』『グラビオJA』

住宅向けでは意匠性と調湿&消臭性能を両立した壁材『エアセレーノ』や、耐熱性・耐水性・不燃性に優れたマグネット対応パネル『グラビオJA』など、多数の新製品を展開します。

『イエリアスタンダード』〈フォググレー柄〉

また、ご好評いただいている『イエリアスタンダード』には、多様なスタイル、多様な色味と素材に調和する新色の〈フォググレー柄〉を追加しました。

『CORNER TONE』『ダイロートン カラー』

非住宅向けでは音の響きを抑えて会話しやすい音環境をつくる『CORNER TONE(コーナートーン)』。これを部屋の隅に置いておくと音環境が改善できます。室内ではいろいろな音が反響しているのですが、オフィスなどに設置すれば会話などが聞き取りやすくなり、ここちよい空間がつくれます。
他にも意匠天井材『ダイロートン カラー』など、多様なニーズに応えるラインアップを展開していきます。

人事制度を10年ぶりに改定 キャリアコース複線化で人財育成を強化

こにわ:新製品楽しみです。そうなると今度はそれらを作っていく人財が大切になってくると思うのですが、会社の基盤を支える人財育成の方針についてもお聞かせください。

こにわ、清洲社長

清洲:企業を持続的に成長させるためには、“自律型人財”の育成が不可欠です。そこで4月に人事制度を10年ぶりに改定し、キャリアコースを複線化・多様化することで、経営目標の達成に向けた戦略的人財の創出に取り組んでいます。

従来は「全国コース」「地域限定コース」の2コースしかありませんでしたが、それを、

「総合職 グローバル(転勤あり)」
「総合職 エリア(転勤なし)」
「技能・事務職」
「スペシャリスト職(専門業務)」
「エキスパート職(外部人財登用)」
の5コースに再編しました。

現状、多くの社員は入社後に与えられた機会の中で経験を重ね、成長していきます。もちろん、その機会の中で活躍することも大切なことですが、これからは自ら手を挙げて挑戦したい分野を選び取る姿勢も、より重要になると考えています。そういうことができるような制度をつくっていきたいと考えています。

DAIKENが成長するための源泉は、DAIKENにしかできないモノづくりにあります。それを実現するためには、先にもお話しした通り、社員同士の横のつながりが欠かせません。私自身も商社時代に国内業務と海外駐在を両方経験して知見が広がりました。
人財面からの変革が新長期のビジョンを支え、人と会社を活性化させる最大のエンジンになると考えています。

こにわ:なるほど。そして今後、従業員に期待するのはどのようなことでしょうか。

清洲:一つは先ほども言ったように、いろいろなことにチャレンジしてもらいたいということです。そして、やっぱり利益にこだわってもらいたい。私は利益を考える上で、「稼ぐ・削る・防ぐ」(伊藤忠商事グループではこれを「か・け・ふ」といいます)という3つの視点が重要だと考えています。売上を伸ばすことはもちろん、無駄を削減すること、損失やリスクを未然に防ぐことも、持続的な成長には欠かせません。

こにわ:シンプルでわかりやすいです。

清洲:そういうシンプルな形で真理を表現するのはすごいなと思って。だからDAIKENに来てからも「稼ぐ・削る・防ぐ」を使わせてもらっています。
儲け方っていくつかあって、当然トップラインを伸ばすために稼いでもらうんですけど、経費とか無駄なところを削っていくのもすごく大事なんです。また、損失やリスクを防ぐことも重要です。その3つをやっていかないと儲けられない。
この「稼ぐ・削る・防ぐ」は、あらゆる部署でやるべきで、貢献できるところは必ずある。それをみなさん一人ひとりが意識する。それだけでかなり大きいと思うんですよね。

利益は社会から与えられる信頼の証でもありますので、自分たちの力で稼いだ利益を“基礎収益”と考えてこだわってほしいですね。この数字が成長すれば、個人も会社も成長し、みんなの幸せにつながります。

また、ルールと信頼が成長の土台となります。社会通念の変化に合わせて、ルールを常にアップデートしながら、誠実に行動することを求めています。私自身もグループの各拠点を巡回し、この想いを直接伝えていきたいと考えています。

DAIKENらしく、DAIKENにしかできないことを強化し、成長する

こにわ:それでは、これからDAIKENが目指す将来像もお聞かせいただけますか。

こにわ、清洲社長

清洲:DAIKENは今後、ここちいい快適さを求めていくわけですが、僕らが求めていくものは建材だけでもないし、空間だけでもないと思っています。僕らは快適さを求める際に、自分たちでフィールドを制限することなくやっていきたいです。社名がアルファベットのDAIKENに変わったのも、フィールドは国内だけじゃないことを強調したいからです。

これからもDAIKENのDNAである「製造・営業・開発の強み」は守りつつ、「ずっと ここちよくて、ずっと成長する会社」へと進化させたいと考えています。
まずは「基礎収益」にこだわって成長軌道に乗せ、その先は効率に意識を向けていきたいです。M&Aや他社との共創も積極的に行い、常に新しい価値を生み出し続ける企業でありたいですね。

こにわ:それでは、最後にステークホルダーの皆さんにメッセージをお願いできますか。

清洲:これまでの歴史や培ってきた技術力で、DAIKENらしいこと、DAIKENにしかできないことを強化し、成長していきます。そして、他社との差別化を図り、新たな市場を創ることで、DAIKENにしかできない価値を社会に提供していきます。そうすることにより、お客様や社会だけでなく、我々も含めてみんないっしょにここちよくなって、さらなる成長を目指していきたいです。今後のDAIKENにも、ぜひご注目いただければと思います。

こにわ:ありがとうございました。

DAIKEN魂!