おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるには?アイデア20選も紹介

おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるには、ボックスの活用や棚の配置、奥行きの生かし方など、さまざまなコツがあります。市販の収納ボックスやケースを上手に使うことで、スタイリッシュな収納空間を実現することも可能です。この記事では、おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるコツや、収納アイデア20選をご紹介します。

おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるには、ボックスの活用や棚の配置、奥行きの生かし方など、さまざまなコツがあります。市販の収納ボックスやケースを上手に使うことで、スタイリッシュな収納空間を実現することも可能です。この記事では、おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるコツや、収納アイデア20選をご紹介します。

そもそもパントリーとは?

パントリーとは、食料品や飲料、調味料、防災用の備蓄などを収納するスペースのことです。英語の「pantry」は「食品庫」を指し、一般的にはキッチンの周辺に設けられます。

パントリー収納は、調理に必要なアイテムや食品を衛生的に保管し、見た目にも美しく整えることで、快適なキッチン環境を実現してくれます。

パントリー収納の種類

パントリー収納のタイプは大きく分けて3種類あります。おうちの間取りや広さ、理想の使い方に合わせて選びましょう。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプ

ウォークインタイプのパントリー収納は、独立した部屋で出入り口が1つあるのが特徴です。収納力が高いため、ストックを多く持ちたい場合に適しています。

扉をつけることで来客時に中が見られにくいのもメリットですが、通気性が悪くなりやすいため、湿気やにおいのこもりやすい環境にならないように配慮が必要です。ウォークインタイプの場合、棚の配置には以下の4パターンがあります。

ウォークインタイプ

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプのパントリー収納は、1つの部屋に出入り口が2つあります。ウォークインタイプと比べると壁面が減るため、収納力はやや落ちますが、間取り次第で他の部屋への通路としても利用できるため、通り抜けられる便利さや、部屋と部屋の間の連絡をスムーズに行えるというメリットがあります。

使い勝手と空間の有効活用を両立させてくれるウォークスルータイプの棚の配置パターンは以下の4つです。

ウォークスルータイプ

壁面収納タイプ

ウォークスルータイプ

壁面収納タイプのパントリー収納は、キッチンの後ろの壁面などに収納を設置するタイプです。あまり広いスペースが取れない住宅でも設置でき、食品や調理器具にアクセスしやすいため、普段の管理も楽です。

他のタイプと比べると収納力はやや落ちますが、部屋はあまり広くないけれどおしゃれな設置したいという方におすすめの選択肢です。

おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるコツ

パントリー収納をおしゃれで使いやすくするためには5つのコツがあります。効率的な収納方法やデザインのアイデアを知って、理想のパントリースペースをつくりましょう。

収納物量に合わせてパントリー収納の種類を決める

おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるコツ

まずは、収納したい食品や飲料の量をチェックしましょう。その上で、収納量と自宅のスペース、間取りの兼ね合いを考慮して、ウォークインタイプ・ウォークスルータイプ・壁面収納タイプの中から最適な選択肢を決めます。すでにパントリー収納がある場合は、棚を新たに設置するか、不要なモノを処分することで空きスペースをつくれます。

収納物量に合わせたパントリー収納を選んで整理整頓することはおしゃれかつ使いやすいパントリーの実現に欠かせません。

収納物の種類を棚ごとに分ける

収納物の種類を棚ごとに分ける

使いやすさを実現するには、棚ごとに収納物を分けるのもポイントです。まずは棚そのものを使いやすい高さに調整しましょう。使用頻度の高いモノは、目線より少し下の中段に配置すると取り出しやすいでしょう。

季節の飾りモノなど、使用頻度が低く重量が軽いモノは上段に収納するのがおすすめです。ペットボトルのストックなど、重いモノは腰から下の下段に置くことで安定感が出ます。また、毎日使うモノは手前に配置すると便利です。

収納物の種類ごとに適切な位置に配置することで、パントリー収納は圧倒的に使いやすくなります。

棚の奥行きは浅めにつくる

棚の奥行きは浅めにつくる

パントリー収納の棚の奥行きは浅めに設定するのがおすすめです。食品や調味料などの小さなアイテムを収納するだけであれば、奥行きが浅いほうが手に取りやすくなります。また、奥行きが深いと買いだめしたモノを収納したまま忘れてしまうこともありますが、浅めの奥行きなら在庫管理がしやすいでしょう。一般的な目安として、食器棚の場合は350mm程度、スチール棚の場合は450mm程度がおすすめです。

パントリー棚の奥行きを工夫すると、使いやすく整理されたパントリー収納になります。

収納グッズを活用する

棚の奥行きは浅めにつくる

パントリー収納の整理には、収納グッズの活用もおすすめです。奥行きが深めの棚を設置する場合は、仕切りで収納物を種類ごとに分類しましょう。乾物や調味料、レトルト食品などは、カゴやバスケットなどのボックスタイプの収納を活用すると管理が楽です。

収納グッズを選ぶ際は、色やサイズを統一すると空間が無駄なく使え、すっきりとおしゃれに見えます。また、ラベリングをすると中身が一目で分かります。ペットボトルなどの重い物の移動には、キャスター付きラックや平台車が便利です。

定期的に在庫チェック・掃除をする

棚の奥行きは浅めにつくる

食品のストックがあるか、消費期限が切れているアイテムはないかを定期的にチェックしましょう。月に1度くらい、定期的に収納を見直すことで、古くなった食材や、収納したまま忘れていたモノを見つけ出すことができます。

また、こまめに掃除することでパントリー内を衛生的に保てます。定期的な在庫チェックと掃除は、整理整頓された収納空間をキープするために欠かせません。

パントリー収納のアイデア20選

パントリー収納のアイデア20選

ここでは実際に使えるパントリー収納のアイデア20選をご紹介します。おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるのにぜひ役立ててください。

使用頻度の低い食器を収納する

お祝い事で使う食器やシーズンオフの食器は、食器棚ではなくパントリー収納に収納すると便利です。食器棚のスペースが空き、よく使う食器の収納スペースが確保できるため、使いやすさが向上します。使用頻度ごとに収納する場所を決めることで、収納スペースの有効活用ができるだけでなく見た目もすっきりおしゃれに整理できます。

可動式の棚を設置する

新たに収納棚を購入するなら、可動棚がおすすめです。可動棚は収納するアイテムに合わせて高さを調整できるため、スペースを最大限活用できます。食品や調味料の高さが異なる場合や、収納物を入れ替える場合でも柔軟に対応できて便利です。可動式の棚を導入すると、パントリー収納の使いやすさと効率性が向上します。

キャスター付きのラックを入れる

ウォークインタイプやウォークスルータイプのパントリー収納には、キャスター付きのスチールラック棚が便利です。キャスター付きだと移動が楽で、床の掃除もしやすいのがメリット。また、スチールラック棚の高さは、一番下の棚板と床までの高さを掃除機のヘッドが入るくらいに調整しておくと、さらに掃除がしやすいでしょう。

下段にゴミ箱を入れる

ウォークスルータイプや壁面収納タイプなら、収納棚の下段にゴミ箱を配置するのもおすすめです。ゴミ箱を設置すると、使い捨ての包装材や食品の残りカスなどを直接捨てることができます。ゴミの分別をしやすくするために、ゴミ箱を複数に分けるのもいいでしょう。ただし、ウォークインタイプのパントリーでは臭いがこもりやすいため、あまりおすすめできません。

取っ手付きの収納ボックスを活用する

持ち手穴付きの収納ボックスは簡単に引き出せて便利です。また、高い場所で使用する場合には、ハンドル付きのストッカーが適しています。持ち手穴や取っ手がついていることで、高い位置の収納を取ろうとしたときに滑ってしまうなどの事故防止にも役立ちます。

ファイルボックスを活用する

文房具のA4ファイルボックスは奥行きのあるスペースや深さのある引き出しを仕切るのに適しています。食器や水筒、食品などさまざまなアイテムを自立させて収納できるため、空間を無駄なく使えます。ファイルボックスを活用すると、パントリー内の整理整頓が簡単になり、必要なアイテムを見つけやすくなります。

引き出しケースを活用する

引き出しケースは、カトラリーやふきんのストック、ビニール袋など、収納ボックスに入れると埋もれやすいアイテムを整理して収納するのにおすすめです。似たモノにレターケースがありますが、引き出しケースのほうが一段一段の高さがある商品が見つかりやすいでしょう。

ワイヤーバスケットを活用する

ワイヤーバスケットは、スチールやアルミ素材のワイヤーを編み込んでつくられたボックスタイプの収納アイテムです。置き型だけでなく、棚板にはめ込む吊り下げタイプもあります。中身が見えて圧迫感を生まないのがメリットです。また、通気性もよいため、食品の収納にも適しています。目隠ししたい場合は、ワイヤーバスケットの中に紙袋などを入れるとよいでしょう。

ブックスタンドで仕切る

ブックスタンドは本や書類を立てて収納するための仕切りです。薄い形状のアイテムを立てたり、横倒しにしたりして保存するのにおすすめです。ファイルボックスと比べて中身が見えやすいのもメリット。パントリー内の食品や調味料をブックスタンドで仕切ることで、見た目が美しく使いやすくなります。

レトルトパウチは立てて収納する

柔らかく自立できないレトルトパウチは、収納ボックスやブックスタンドを使用して保存しましょう。寝かせた状態よりも多くの量を収納できます。また、パントリー収納内も雑然とせず、見た目もすっきりとします。

缶詰は寝かせて収納する

缶詰は寝かせて収納するのがおすすめです。円柱状の缶詰は、深いボックスタイプの収納に入れてしまうと選別が難しいです。ワイヤーバスケットなどに寝かせて収納することで、ラベルが見やすく、必要な缶詰をスムーズに取り出せます。缶詰のサイズに応じて、仕切りやトレーも活用するとよいでしょう。

食材や調味料を密閉保存容器に入れておしゃれに収納する

カラフルなパッケージが並ぶとごちゃごちゃして見えがちですが、密閉保存容器に入れて並べるとすっきりします。クッキージャーなどの透明なガラス製品だと残量が見やすく、在庫管理に便利です。密閉保存容器はスタッキング(積み重ねてコンパクトに収納すること)できるのも魅力。容器に入れるときは、何を入れたか分かるようにラベリングしましょう。

ホーロー製の容器でにおい対策する

ホーロー製の容器は、昆布やカツオ節などの乾物入れに適しています。酸や塩を使った食品を入れても劣化が起きにくいため、手つくりみそなどの保存にも向いています。さらに、ホーロー製の容器はにおいがつきにくいという特長もあるため、切り干し大根などのにおいを発する食品にもおすすめです。ただし、ホーローは衝撃に弱いので、扱いには注意が必要です。

鍋やフライパンをオープン棚に収納する

鍋やフライパンはシンク下に収納するのが一般的ですが、パントリー収納に奥行きがありスペースが余っている場合は、パントリーに収納するのもおすすめです。とくに、壁面収納タイプのパントリーがある場合は、見える位置に鍋やフライパンをディスプレイすることで、おしゃれな雰囲気を演出できます。

使わなくなった本棚をパントリー収納にする

使わなくなった本棚は、おしゃれで使いやすいパントリー収納をつくるのに使えます。本棚の棚板を調整して、食品や調味料の収納スペースをつくりましょう。本棚の外側を塗装するか、シートでリメイクすると、オリジナルでおしゃれなパントリー収納に生まれ変わります。

メタル製ラックをパントリー収納にする

メタル製ラックは、おしゃれで使いやすいパントリー収納を実現するのにおすすめです。棚板が網目状になっているため、食品や調味料が見えやすく取り出しやすいのがメリット。また、メタル製ラックは、豊富なサイズがあり、スペースに合わせて最適なサイズを選ぶことができます。S字フックやバーを使って引っ掛ける収納も可能です。

カラーボックスを重ねてパントリー収納にする

カラーボックスをカウンター下などに設置して、食品や雑貨をストックすることで簡易的なパントリー収納が完成します。ボックスごとに分類して整理すると、見た目もすっきりとして使い勝手もよいでしょう。ただし、カラーボックスは耐久性が低いため、重いモノの入れすぎや長期利用には注意が必要です。

カーテンでパントリー収納を隠す

扉のないウォークインタイプやウォークスルータイプのパントリーには、カーテンを取り付けるのがおすすめです。パントリー収納の入り口にカーテンをかけると、来客時に中が見られてしまう心配を解消できます。パントリーにつけるカーテンは、突っ張り棒と布を使って簡易的につくることができます。

ロールスクリーンでパントリー収納を隠す

ロールスクリーンも扉のないウォークインタイプやウォークスルータイプのパントリーにおすすめです。ロールスクリーンはカーテンよりもスマートな見た目で、シンプルなデザインが特徴です。収納スペースを隠したいときも、スムーズに上げ下げできます。

スライドドアでパントリー収納を隠す

スライドドアは壁面収納タイプにおすすめです。スライドドアは扉の開け閉めに必要な前後のスペースを節約できるため、狭い場所にも設置できます。ただし、スライドドアを取り付けるにはレールの設置工事が必要です。DIYでもレールの取り付けはできますが、難易度が高いため、業者に依頼することをおすすめします。

DAIKENおすすめのおしゃれなパントリー収納

おしゃれで使いやすいパントリー収納は、キッチンの美しさと機能性を両立させてくれます。ここでは、DAIKENおすすめのパントリーを紹介します。

スタイリッシュに整えるパントリー収納

ジャストサイズの収納ケースを使用する

機能性とデザインが組み合わさった、ウォークインタイプのL型パントリー収納です。明るい木目調の棚が、おしゃれな空間を演出します。シンプルなデザインの収納ボックスを組み合わせると、整理しやすく必要なモノをサッと手に取れます。

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大容量の収納で毎日の料理が楽しく便利に

ジャストサイズの収納ケースを使用する

シンプルで洗練されたデザインが魅力のウォークスルータイプのパントリーです。広々とした棚には、食品や飲料、ペーパータオルなどの生活用品のストックを大量に保管できます。ラベル付きのボックスや透明の容器を合わせて使うと、一目で中身がわかるため、在庫管理やモノの出し入れがスムーズになります。

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コンパクトにあなたのお気に入りを収納

ウォークインタイプ

壁面収納タイプのパントリー収納です。小さなパントリーなら限られたスペースにも設置できます。下の棚にはお菓子やコーヒー豆をすっきりと収納でき、日々のティータイムがさらに楽しくなるでしょう。落ち着いたカラーとシックなデザインなので、どんなキッチンにも調和してくれます。

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監修者

丸マイ
氏名
丸 マイ
役職
  • 整理収納アドバイザー
  • mawaru暮らし(まわるくらし)代表
経歴
整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。
個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。
ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中
資格
  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納アドバイザー2級認定講師
  • 整理収納アドバイザージュニア2級認定講師
  • クリンネスト2級認定講師(お掃除スペシャリスト)
  • 衣類収納アドバイザー
  • わけるくんインストラクター
  • 防災士
活動地域
千葉・東京
ホームページ
https://mawaru-kurashi.com
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